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Send Help, Not Corpses—My Church Is a Hero Repair Shop! – Chapter 36

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怖い、リエールが怖い。

色々カッコつけて言ったが、結局のところ仲間を増やしたかったのだ。リエールに対抗しうる仲間を。

真正面からぶつかるタイプのアイギスはリエールと相性が悪い。真正面から正々堂々と戦えば負けないだろうが、リエールが自分に不利な戦いに身を投じるとは考えにくい。ヤツはそういう女だ。

一方、ルイは暗殺や潜入を得意とするタイプの勇者だ。リエールの裏をかける可能性があるし、リエールの手の内も読めるかもしれない。

この前の泥棒事件ですでにリエールに敗北してる感もあるが、まだ直接対決をしたわけではないからな。

いや、そういうの抜きにしてもとにかく仲間を増やしたい。外堀を埋められている。このままではなし崩し的にどうにかされてしまいそうだ。

しかし……

「俺たちは教会本部直属の勇者。一介の神官の命令など聞かない」

エリート勇者は頭が固いようだ。

だがこちらとしてもなりふり構ってはいられないんだよ。

「なんだよ~、もう星持ちでもないし良いじゃないですか~。こんなに頼んでるのにぃ。聖騎士になりましょうよぉ。今なら蘇生費無料死に放題特典つけますよぉ?」

リエールへの恐怖心から、俺はルイくんの足に縋りついて泣きわめく。

「ちょっ……何してるんですか、やめてください」

ルイくんはドン引きしているようだ。

よその神官は人の足に縋りついて泣くという機会があまりないのだろう。幸せなことだ。俺だってこんなことはしたくない。こうせざるを得ないからしているのである。

しかし、俺はもう少し周囲に注意を払うべきだった。

「くうん……」

はっ。

声の方に視線を向ける。

教会の玄関に立ち尽くす赤髪の女騎士が、扉に縋るようにしながら俺を悲しげな瞳で見つめている。

「アイギス……違うのです。アイギス、待って!」

制止も虚しく、アイギスは駆け出した。

俺も慌てて後を追う。

くそっ、迂闊だった。秘密警察のやつらもアイギスが不機嫌だと言っていた。自分が思うように成果を上げられないことにアイギス自身も焦っていたのだろう。

そんな時に俺が新しい聖騎士のスカウトなんてしてたら……ショックを受けて人の言葉を忘れるのも仕方のないことだろう。

「アイギスっ、ほら、大丈夫です。怖くないですよ。こちらへ来なさい」

「くぅん……くぅ~ん……」

路地裏に停められた台車の下に身を隠した聖騎士さんはか細い鳴き声を上げるだけで、未だに人の言葉を話そうとはしない。

クソッ、こんなとこ他の奴らに見られたらアイギスと秘密警察のメンツが丸潰れだ。

仕方ねぇ。俺は懐から秘密兵器を取り出す。

「アイギスっ、ほら、“騎士チュール”ですよ。貴方好きでしょう」

俺は棒状の袋に入ったオヤツを取り出す。騎士に必要な栄養素の詰まった機能性バツグンの騎士用オヤツだ。

馬車の下に隠れたアイギスに向かってそれを振って見せる。

「く~ん」

アイギスがこちらを見て短く鳴く。興味を示したようだ。

チャンス。俺は騎士チュールをブンブン振る。

「ほーら、おいでおいで。食べさせてあげますよ~」

ゆっくり、ゆっくりとアイギスがこちらに這ってくる。

もう少し、もう少しで……

「っ!?」

くそっ、なんだ。俺と愛騎士のオヤツタイムを邪魔するな。

いや、そんな場合じゃない。何かが俺の首に絡みつく。締め上げられる。台車からゆっくりと引き離される。

視界に入る、艶めく褐色の肌。男一人を締め上げることができるとは思えない、細い腕。

「……ダメじゃない。こんな路地裏で無防備にしてるから、つい手が出ちゃったわ」

ロージャ!

なぜここに。勾留中って話じゃなかったのか!

声を上げようと口を開くも、出るのは呻き声くらいだ。俺にできるのは背中に当たっている柔らかいものを感じる事ぐらいだ……くそっ!

ロージャが俺の耳元に唇を寄せ、吐息を含んだ艶っぽい声で囁く。

「ねぇ……私の星を返してよ。他の二人のは良いから、私のだけでも。ね? 良いでしょう。あの植物のことは誰にも言わないから」

こ、こいつ。まさか俺が星を取ったとでも思ってんのか?

しかし言い返そうにも、首が締まって声どころか満足に呼吸すらできない。

力が抜けてくる。

なにか柔らかいものが俺の足にあたって落ちる。騎士チュールだ。すまないアイギス、もう力が入らなくてな。お前のオヤツ落としちまった……。

瞬間、大量の樽を積んだ台車がふわりと持ち上がった。

「ひっ!?」

台車の下に騎士が潜んでいるなどとは思わなかったのだろう。

ロージャが短く悲鳴を上げる。

台車を持ち上げたアイギスが冷酷な視線を俺の背後に向ける。オヤツタイムを邪魔されてブチ切れってところか。

――いや。

目に力がある。俺は思わず笑った。取り戻したんだな。騎士の矜持を。

「私は確かに戦うしか能のない女です。しかし、神官さんを守る気持ちはだれにも負けない」

俺はロージャの隙を突き、腕をすり抜けて身をかがめる。

瞬間、俺の頭上すれすれを台車が通り抜けていく。

「あっ」

断末魔の悲鳴を上げる時間すら、アイギスは与えてくれない。凄まじい音を立てながら台車がロージャを下敷きにした。

台車の下から、とめどなく湧いてくる血と光。ロージャの轢死体は教会へ送られたのだろう。まだルイが教会にいるとしたら、お仲間との感動の御対面だ。とほほ。またルイの不信感が高まってしまうぜ。

しかし……

俺はじわじわと地面に広がる血溜まりを眺めながら考える。

ロージャは棺桶に入らず、教会へ直接転送された。すなわちパーティを組まず、ソロで活動していたということだ。

「くく……」

思わず爽やかな笑みがあふれる。

枕詞にエリートがつこうと、所詮勇者は勇者。どんなにガワが立派でも蓋を開ければ中身は見るに耐えないグロテスクな臓物よ。

ユライは足を引っ張るために仲間の星を奪い、ロージャは自分の星だけ返せと言って俺を襲った。どいつもこいつも非論理的だ。

やはりあのパーティの頭脳はルイだろう。しかし仲間を制御しきれてるとはお世辞にも言えねぇ。勝手な行動が目立つ。

ククク、エリート勇者パーティにも付け入る隙はあるってことだ。

いや、それは良い。またあとでじっくり考えるとして。今はアイギスだ。

俺の可愛い番犬は甲冑に付いた埃を払いながら、力強い声を上げる。

「神官さんに近付く災いは、私が盾となり防ぎます」

「アイギス……」

「もう弱気になるのはやめます。明日の戦い……私がかならず神官さんを守る」

そうだ、エリート勇者が何だ。俺にはアイギスという心強い味方が――

ん? ちょっと待って。戦いって何? 聞いてないんですが。

どうしよう……スゲー嫌な予感がするけどこの雰囲気でそんな間抜けなこと聞けないよぉ……。

Send Help, Not Corpses—My Church Is a Hero Repair Shop!

Send Help, Not Corpses—My Church Is a Hero Repair Shop!

I'm a priest working at a church, but please stop sending me the bodies of heroes who have been brutally murdered., I'm Working at the Church as a Priest, but I Want to Be Cut Some Slack from the Mutilated Bodies of the Heroes that Keep Getting Sent to Me, Kyōkai tsutome no shinkandesuga, yūsha no zansatsu shitai tensō sa rete kuru no kanben shite hoshīdesu, Kyōkai tsutome no shinken desu ga, yūsha no zansatsu shitai tensō sa rete kuru no kanben shite hoshīdesu, 教会務めの神官ですが、勇者の惨殺死体転送されてくるの勘弁して欲しいです
Score 6.6
Status: Ongoing Type: Author: , Released: 2019 Native Language: Japanese
Monsters roaming? The bravest heroes charging into battle? That means someone’s working overtime at the church—me. Every time an adventuring party falls, their mangled bodies land on my altar. My job? Stitch their bits back together, slap on a revival spell, and pray the church gets paid this month. Swords and sorcery are tough—but try arguing fees with dead heroes, wild mages, and coffin stalkers. Welcome to a fantasy world where the real grind isn’t on the battlefield, but right behind the sanctuary doors. Sharp humor, absurd obstacles, and a fresh take on classic fantasy resurrection. If you thought dying was dramatic, you haven’t seen what I go through bringing heroes back—one limb at a time.

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