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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 88

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昨日の深夜にも投稿してます

朝。

早速変化したダンジョンの様子を見に行く。

……………ということはなく。

「おはようございます」

「あっ。師匠。おはようございます」

伊奈野は日本サーバが空いていたのでそちらに行った。弟子たちや読み友から挨拶が返ってくる。

そこから伊奈野はいったん勉強をした後休憩時間となり、

「あっ。そうだ、師匠。私の知り合いから師匠に会いたいという話が来てまして」

魔女さんからそんなこと告げられる。

魔女さんの知り合いというからある程度信用できるし、伊奈野の勉強をそこまで邪魔するようなとはないだろうと考え、

「ここに来るなら会うのはかまいませんよ」

「あっ。そうですよね。ここ以外なら会いませんよね」

「そうですねぇ。移動に時間がかかるところも勉強のできないところも嫌ですね」

「なら、呼ぶ必要がありますか……」

魔女さんは何かを考えだす。

とりあえず今日会うことはなさそうなので、一旦伊奈野は頭から放り出した。

だからこそ、

「ん。そうだ。今日は少し早く家を出なければいけないんですよね。次の勉強が終わったらすぐに帰るので、先にさよならを言っておきます」

「あっ。はい。さようなら」

「では、また」

「お気をつけて」

伊奈野にも用事があるため、今日は早めに帰ることになる。先に別れの挨拶を済ませた。

そして勉強へと思考を切り替えた瞬間、どこか遠くから、

「初めましてぇぇぇぇ!!!!!僕をぉぉぉぉぉあなたのどれ……………」

何かが聞こえてきた気がした。だが伊奈野の集中へのスイッチの切り替えを邪魔する要素にはならず、そのまま思考の海に入っていくことになるのであった。

そんな横で気づかれることもなく、

「あ、あれぇ?僕全然気づかれてない!?」

「……………どんまい」

「どんまいじゃないよ賢者様!賢者様の師匠でしょ!?」

「そうよ。私にとっては師匠だから邪魔をするのははばかられるのよね……………でも、まさか返事をする前にこっちに来るとは思ってなかったわ。あなた、向こうの街は良いわけ?」

「良いんだよ!外からの人がたくさん来るようになったからね!僕の天才的な研究で全てを解決する必要はなくなったのさ!だから、そろそろ僕も成長の時だと思ってね!」

魔女さんが、伊奈野に向かって土下座し続ける白衣を着た少女と話をしていた。

全く気付かれることはないが。

「というか、なんで土下座?」

「いや、ほら。姫様に外から来た人がこうやって「奴隷でもいいからぁぁぁ!!!」みたいにやったんでしょ?外の人たちにとってはこれが礼儀的なものなのかなって思って」

「あぁ~。あれね。なかなか見苦しいものがあったわ……………でも、あれ以外見たことないわよ」

土下座し続ける少女は、一切顔をあげることなく魔女さんと会話する。

そんな様子を遠巻きから眺めるもう1人の弟子と読み友な2人の方は、

「『研究狂い』ですか。また濃いのが来ましたね」

「そうですね。とはいえ、賢者とのつながりを考えれば順当でしょう。彼女の行なってる研究と師匠が賢者へ教えていることは結びつく部分も多いでしょうし」

「そうですね。私も彼女の論文は読んだことがありますが、確かに読み友の本に書いてある内容とも結びつく点は多いように思います……………しかし、そろそろもう1度この図書館も改装を行うべきでしょうかね。これ以上人が増えるならさすがに部屋が狭くなりそうです」

「ああ。でしたら少し礼拝堂を追加で作って頂いて」「それはお断りさせていただきます」

図書館の改修計画を話し始めていた。

伊奈野が勉強をしているのは図書館の中でも魔女さんが私的に使える専用スペースであり、さすがに大人数が来ることを想定した広さにはなっていないのだ。

手狭なのである。

まあ、そんな風にしてそれぞれ会話をしたりしつつ時間を過ごしていき、

「じゃあ帰りますね。お疲れさまでした~」

伊奈野は勉強を終わらせてログアウトしていく、

一切周囲に意識を向けることなどなく。

「あっ」

「「「……………」」」

土下座少女からこぼれる声と、それ以外の者達の沈黙。

土下座を1時間近く維持したのに、無視されてしまったのである。

「け、賢者様」

「何かしら?」

「次こっちに来るのっていつくらいになるかとか分かる?」

「そうね。早くて………3日後とかになるかもしれないわ」

「「「……………」」」

再度部屋に訪れる沈黙。

土下座少女は土下座したまま固まり、伊奈野を何となく理解してきた3人は同情する。

1時間の土下座は、無駄になりそうだった。

「……………いや。僕は諦めないよ!こうなったらもうこのままひたすら土下座し続けるもんね!賢者様!ご飯とおむつ買ってきて!!」

「あっ。うん。まあ、無理しないようにするのよ?」

「ここで無理せずして、いったいいつ無理するっていうのさぁぁ!!!!」

「そ、そうね……………」

無視されたからどうしたというのか。

そんな様子で土下座少女は長期土下座態勢を調えることにするのだった。

「ふっ。最高に土下座日和だぜぇ!」

まるでライバルを見つけた戦闘狂のように笑みを浮かべる土下座少女なのであった。

キャラが多くなってきたなぁ

その割に本名が出てるキャラの少ないこと………

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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