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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 168

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イベントの説明を受けるための空間。

それは一度使用しても、

「ログの中に………あっ。あった。ちゃんとまた入れるようになってるね」

ログの中に再度視聴できるようにするための案内が流れている。

伊奈野はそれを確認し、いつでも入ることができる個人の空間というものを獲得した。

が、

「まあ、使わないだろうけどねぇ」

伊奈野は自身がそれを使うとは考えない。

なぜならあの空間に存在したソファーやテーブルは、

「完全にリラックスするためのものだったし、勉強に向いてなかったんだよね」

柔らか過ぎたり低かったりで勉強にはあまり向いていなかった。

今は海外サーバのダンジョンに直通で行けるということもあり、わざわざそんな使いづらい空間を利用する必要もないのだ。

などと思っていたのだが、

「あっ。師匠」

「ん?どうしたんですか魔女さん」

「師匠って魔力障壁使えるんですよね?ちょっと実験に付き合ってもらえませんか?」

「え?」

弟子である魔女さんからの、突然のお願い。

それに伊奈野は困惑し、

(魔力障壁?なにそれおいしいの?………とまでは言わないけど、何だろう?たぶん魔力を使って壁を作れるってことなんだろうけど、そんなの私使えたっけ?)

しばらく悩む。

イベントの説明用の空間へ行くことができるログを探した時にもそういった名前は出てこなかったため、相当古い物か、それとも知らない間に使えるようになっているものの可能性が高い。

ということでとりあえず持っていることにして説明などを聞きつつ話を進めていこうと考えたところで、

「ん?『魔力障壁』って………もしかして初期設定の時のスキル?」

思い出した。

最初にキャラクターを作る際にいくつか決めたスキルの中に、『魔力障壁』のスキルもあったような記憶があるのだ。

(担当のAIにお任せで選んでもらっちゃったからあんまり覚えてないんだよねぇ。思い出せてよかった)

「一応持ってますけど、使ったことありませんよ?それでも大丈夫ですか?」

「はい。大丈夫です。じゃあまずは使い方からお教えしますね」

数か月間一切触ってこなかった付き合いだけは長いスキルに、伊奈野は初めて触れる。

魔女さんに教えてもらいながら使っていき、大まかな必要になる技術を会得。そしてその後は魔女さんが試したいという魔法で被害が出過ぎないようにするために障壁を張る作業などをしながら考えを深めた。

(なんで魔女さんは私のスキル知ってたんだろ?『魔力障壁』なんて私今まで忘れてたくらいだし話題にも出したことないと思うんだけどなぁ?)

という疑問は湧きつつも、伊奈野が考えることはそれが主ではない。

伊奈野がそれを実行したのは午後。

海外サーバにログインした後のことだった。

「すごいな~。私もここまで必要なものがなくなってきたか~」

そう呟く伊奈野は、空気イスをしていた。

しかも、イベント説明用の空間で。

なぜそんな一見、おめーの席ねぇから!みたいないじめを受けていたり、普段は真の実力を隠していそうな実力者になりたくて修行していたりしそうなことになっているのかというと、

「うぅん。やっぱり魔力障壁だと固いね。何かクッションっぽい物とか必要かな?」

魔力障壁を使っていたからだ。

見た目からは空気イスに見えるが実際に空気イスをしていたわけではなく、伊奈野は魔力障壁に座っていたのだ。

数十分試してみてやはり障壁だけでは硬く座り心地が悪かったため、改善は必要。だが、間違いなく進歩(?)していた。

「これで、場所さえあれば机と椅子がなくても勉強できる!!」

伊奈野の勉強できる場所がさらに増えるわけだ。

(『魔力障壁』なんてすごい私に最適なものを実は最初から持ってたなんて。灯台下暗しだったね!)

ちなみに、椅子というか座る場所は魔力障壁で生み出しているが、実を言うとテーブルは生み出していない。

せいぜい肘置き程度の小さなものしか生み出していないのだ。

では、どうやって本を空中に浮かせて固定しているのかと言えば、

「『サイコキネシス』も結構役に立つよねぇ」

『サイコキネシス』を使っているのである。

元々は各サーバの骸さんへ手紙を届けるためにもらったスキルだが、物に干渉するうえではかなり使い勝手がいい。

本を固定しておくくらい、このスキルさえ使えればそう難しい事でもなかったのだ。

「ん~。そろそろ一旦ダンジョンに戻ろうかな」

魔力障壁の有用性や問題点などを確認した後、伊奈野は一度イベント説明用の空間から退出してダンジョンへと戻る。

なぜここまでわざわざダンジョン内ではなくこんなところで検証をしていたのかというと、

『むっ。ダンジョンマスター。戻ったか。完成はもう少し待ってくれ』

「ああ。はい。大丈夫ですよ。今日は他に場所があるのでそこまで急いでいるわけでもないですし」

『そう言ってもらえると助かる。なかなか向こうも数が多く対策用の改築に手間取ってな』

ダンジョンの改築中だったから、である。

しかも、前回大がかりなダンジョンを骸さんと炎さんが作った時とは違い、伊奈野が普段勉強で使っている部屋すら改築が必要なほどの大規模な改造が行われているのである。

それが何故かと言えば、骸さんが言うように予定していたよりダンジョンへやってくる人数が多くなっているからであり、そんな彼らがなぜこのダンジョンへとやってきているのかと言えば、

『さすが最強ダンジョン!ボス個体のアンデッドが平然と出てくる………良い訓練になるぜ!!』

『もうレベルアップした……経験値うますぎだろ』

『おほほほっ!大量ですわ~!』

今までとは明らかに違う、軽い声。

それの主は、バラバラな見た目のこのサーバではあまり見ないような宗教色薄めの装備をした者達。

その者達はプレイヤーである。彼ら彼女らは、このダンジョンを経験値の美味しいダンジョンだと考えて乗り込んできているのだ。

どこかで聞き覚えのあるような声も聞こえている気がするが、残念ながら人が多すぎて伊奈野はそれを聞き分けられていない。

(骸さん達が結構真剣に作ってたから、強いダンジョンっていうのがネットで広まっちゃったんだろうなぁ~。ここまで人が多いと、さすがに攻略されちゃうかな?ここ攻略されちゃうと困るんだけど……)


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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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