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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 215

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『あぁぁ!!???凍結来た!』

『辛いって!無理無理!こんなの無理!」

『凍結と強い攻撃って相性良すぎだろ!どうやって突破するんだよ!!』

ダンジョン内部を映し出すモニターからは、プレイヤーたちからの悲鳴に近い声が聞こえてきていた。

伊奈野のダンジョンはクリスマス限定で設置できる階層にまだ誰も来ていないものの、だからと言ってイベントによる変化が何も起きていないわけではない。

『この雪だるまというのがコストの割になかなかサポート役として優秀でな』

「あぁ~。凍結ですか。麻痺との違いがよく分かりませんけど………確かに強いですね」

このクリスマスの間だけ購入することができるモンスターの1つ、雪だるま。これが使う状態異常の『凍結』により、プレイヤーたちは苦戦を強いられているのだ。

麻痺とはまた少し違うのだが体が思うように動かなくなり、そこを他の攻撃力が恐ろしいほどに高いモンスターから襲われて倒れていく。

対策として考えられるのはやはり耐性を得ることなのだが、

『凍結に耐性得ても、次の階層水中でさらにその先マグマだぞぉぉぉ!!!耐性だけでスキルポイント使い切っちまうじゃねぇかぁぁぁ!!!!』

プレイヤーの絶叫が響く。

どれだけ耐性を上げても、所詮その耐性で効果を弱められるのは耐性の対象だけ。階層が変わってフィールドも変わって攻撃や地形ダメージがコロコロと変わるこのダンジョンでは、耐性を上げて進んでいくその道のりは非常に長い。

「まあ凍結は本当に邪魔ですからね。気持ちはよく分かります。あれは害悪ですよ」

『ダンジョンマスターはなぜそちら側なのだ?…………と、そういえば凍結に苦しめられたのだったな。忘れていた』

「えぇ?そこは忘れないでくださいよ。大事なところなんですから。私がどれだけあれで苦しめられたと思ってるんですか?せっかく見つけた最短ルートで移動しても途中で凍結させられてギリギリ時間が足りなくなったときのあの口惜しさと言ったらですね。私としては……………」

伊奈野の語りが始まる。

階層攻略のテストで体験した伊奈野は、この凍結というもののわずらわしさをよく知っている。特に、プレゼントを配達するというミッションを繰り返してほぼRTAみたいなことをしていた時にはよりそれを感じていた。

あと1歩というところで凍結によるロスが響いたときなどは思わず熱くなってしまったほどだ。

「この感じだと、ダンジョンの攻略はもっと遅れそうですね」

『ふむ。そうだな。実に残念だ』

「いや、良い事じゃないですか。そんな簡単に奥まで来られるようになるのなら、このダンジョンすぐに壊れちゃいますって……………いやでも、クリスマス限定のフィールドには人が欲しいでしょうか?この期間じゃないとテストもできませんし後で欠陥が見つかっても………」

人が進んでこないことを良い事とみるか悪い事とみるか。それは難しいところとなっていた。ダンジョン全体としてみれば良い事なのかもしれないが、わざわざ作ったクリスマス限定のフィールドを一度も試せないまま固定されてしまうのも問題だ。

隠し通路でも作って何人か進ませてみるべきなのかと伊奈野達は真剣に考えることになるのだった。

まあ結局最終的には、

「そんなに使うDPは多くないですし、そのままで良いんじゃないですか?ダメだったら、適当にモンスターを大量配置してそういう階層に変えれば良いだけの話ですし」

『それもそうか。下の方の階層よりはDPを使っていないし良いのかもしれんな』

「良いんですか?まあ2人が良いって言うなら良いんでしょうけど」

炎さんの言葉により試さなくても問題はないという結論になった。もちろん伊奈野としてはほとんどを2人にダンジョン経営は任せているため文句を言うつもりはないが、理解できているわけではない。微妙な表情をするほかなかった。

ただ、それはそれとして。

「なら、どうせですし別のところでクリスマス要素を出すべきでしょうか?」

伊奈野も嫌というほどこのサーバは他宗教への弾圧が激しい宗教が支配していることは理解している。だが同時に、このダンジョンに来るプレイヤーたちはほとんど、というか最近来る全員このサーバのある国の人間でないことも理解している。

だからこそ、どうせならできる間にクリスマスっぽいことをダンジョンで行なってみることは問題ないだろうし、それにより、

「ちょっとこのダンジョン攻略をできるだけ遅くさせたいですよね。色々とギミックを考えてみましょうか」

『う、うむ……………』

とあるサーバにある、エンドコンテンツ級と言われるダンジョン。

突如として、そこに変化が訪れた。

まず最初は凍結という状態異常を使ってくる敵だが、それはおそらくクリスマス期間にダンジョン側でも変化があって追加されたのだろうと予想されている。

しかし、それはよりダンジョンの攻略を難しくしたもののその後起きたことにあっという間に話題は攫われて、

「……………え?1つのまとまりを抜ければツリーの飾りが付けられるようになる?」

「そう。なんかここを突破したら緑色の小さい紙がもらえたんだって。それの裏に自分の名前を書いたら、この入口の所にあるツリーにくっつけられるらしい。しかも話だと、その飾りつけは突破するまとまりによって色が変わってくるらしくて……………」

「おいおい。マジかよ。じゃあ、新しい色のやつが出てきたらそいつはかなり奥まで行ってるってことか?名前書けるなら絶好のアピール場所じゃねぇか」

「そうなるな」

競争心をあおるようなイベントが行われ始めた。

プレイヤーたちが3階層のまとまりを突破するたびに、いつの間にかダンジョンの入り口に設置されていた大きなツリーに付けられる飾り付けをもらえるというのだ。しかも、その突破するまとまりによって飾りつけの内容が変わってくる。

さらにその飾りつけには名前を書けるというのだから、

「俺が、俺がこのダンジョンを1番に攻略するんだぁぁ!!!」

「いや、俺だ!俺こそが1番だぁぁぁ!!!!!」

目立ちたがりなものたちは、無理やりにでもダンジョンをできるだけ奥まで突破しようとし始める。自分こそが1番だと示すために。

当然その名誉のために犠牲になるのは、時間や経験値、そして各階層を突破するための耐性を得るのに必要なスキルポイントであり、

「スキルポイントを大量に使えば、攻撃力が不足してボスは突破できなくなる。ですよね?骸さん」

『う、うむ……………』

スキルポイントを大幅に減らさせてさらなる攻略速度の低下を狙うダンジョンマスターがほくそ笑んでいることなど露知らず、プレイヤーたちはしのぎを削りあうのだった。

《称号『浪費のための競争主催者』を獲得しました》

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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