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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 229

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伊奈野が図書館のメンバーや店主さんにクリスマスプレゼントを渡した後。

伊奈野はいつの間にかやってきていた黒い本と共にゆったりとした時間(なお勉強時間は別とする)を過ごしていた。

イスの背もたれに体を預けぼぉっとしながら外に視線を向ける伊奈野は、ここまで室内が静かだからこそ薄っすら聞こえてくる声に耳を傾けつつ、

「……………外、にぎやかだねぇ」

「そうだね。ご主人たま、ビンゴ大会にはいかないの?」

「行かないかなぁ。魔女さんの話だとビンゴ大会は時間が結構かかるって言ってたし、やっぱり私は勉強を最優先にしたいからな~……………あっ、別に黒い本は参加してもいいかもよ?その姿なら不自然には思われないだろうし、人前に出られるなら全然参加してもいいと思うけどねぇ。人前に出られるなら」

「むぅ~。ご主人たま、僕が他の人に見られるの恥ずかしいって知ってるでしょ~。ご主人たまの意地悪」

「別に意地悪じゃないけどなぁ。行けるなら参加しても良いって話をしてるわけだし?別に参加しなきゃいけないとは一言も言ってないんだからさ~」

現在行われていて、外で盛り上がっているのはビンゴ大会である。

伊奈野は時間がかかるということなので勉強に時間を使えないため参加しないし、まずプレイヤーではないので本当に参加できるのかどうかはともかくとして黒い本も人前には出ることができない。2人ともそれぞれの事情により参加はしていなかった。

お互い参加しないのかと相手に問いかけるだけである。

「というかそんなことを言う黒い本はビンゴ大会でほしい物とかあるの?私賞品とか全然分かってないんだけど」

「ん~……………ない!」

「ないの?ならビンゴ大会にそこまでこだわらなくていいでしょ」

「えぇ~。でも、何があるのかは気になるもん!」

黒い本は参加して景品をもらうことよりも、景品に何があるのかというのを見てみたいらしい。

そういうことなのであれば伊奈野が言えることは、

「それ、1人で行けば良いのでは?いつもどっか行ってるし、今回もそんな感じにすればいいじゃん」

いつも自由にフラフラしているのだから、今回もまた同じように1人で勝手に行けば良いのはないか。それに尽きる。

参加しないのであれば人である必要もないし、伊奈野が一緒である必要も黒い本が人に変わる必要もない。

「むぅ~……………良いもん!じゃあ1人で行ってくるもん!!」

「え?あっ、うん。いってらっしゃ~い」

「…………………………むぅぅぅぅぅっぅ!!!!!」

伊奈野の様子にむくれる黒い本は、宣言通りにビンゴにいくことはせず伊奈野の座る机の周りを走り回って頬を膨らませている。まさに思い通りにいかなかったときの子供である。

そんな風に伊奈野が黒い本をからかったりしつつ、クリスマスの時間はゆっくりと過ぎ去っていく。

そして、さらに時間は進んで伊奈野があと1度勉強したらもうログアウトと言ったころで、何かアナウンスのようなものが流れ始め、

「あっ。パレードやるんだ。うるさい人も何か言ってたし、ちょっと見て見ようかな」

「何やるのかなぁ?」

「さぁ?イルミネーションを使って何かするのか、世界観的には魔法を使って盛り上げるのか……………まあ、ただ人がたくさん通ってパレードするだけではないと思うけど」

パレードが始まるらしい。うるさい人から見てみると良いと言われているので少し眺めるつもりだが、何をやるのかはよく分かっていない。

しかも、アナウンスによると今回のパレードはかなり長い物らしく、後半にかけて派手になっていくということである。

つまり、

「私の見れるところは地味なのか~。ちょっと残念」

「えぇ~。最後まで見ないの?」

「さすがにログイン制限もあるし、それに明日起きるのが遅くなっちゃうからね」

伊奈野が見ることができる序盤は、そこそこ地味なものであるということだ。それは少しさびしい物がある。

今よりも帰り際に少し眺めて終われば良いかと考えて、

「……………あっ。ご主人たま!自分でも色々盛り上げて良いって!」

「自分でも盛り上げていい?それは何?仮装してパリピウェーイってやるってこと?」

「え?うぅん……………よく分かんないけど、僕たちもパレードできるんじゃない?」

「2人でパレードするの?面白いこと考えるね……………まあ私はやらないけど」

「えぇ~。やろうよぉ~」

伊奈野は聞いていなかったが、どうやらこのパレードで盛り上がりが足りないと思ったら自分たちで盛り上げることが許されるというアナウンスがあったらしい。

パーティーグッズをチケットで交換することができた記憶があるのでもしかすると伊奈野も盛り上げることはできるかもしれないが、あまり部屋を散らかすのもどうかと思うし(前から誰かや誰かの研究の関係で散らかっているという話は兎も角として)やるつもりはない。

ただ、パーティーグッズを使うのかどうかは兎も角として、一応他にもいくつかの楽しめる可能性に思い至った伊奈野は、

「あ、あぁ~。そうなんだ。まだ増えるんだ」

「ん~?どうしたのご主人たま」

「どうしたって程の事じゃないんだけど……………やっぱりまたチケット増えてるんだよねぇ。本当にどうなってるんだろ?何かのバグなのかなぁ」

伊奈野のアイテムボックスにはさすがにそこまでの厚みはないがチケットがたまっていた。

様々なイベントが行われほとんどクリスマスは終わりかけであるというのに、まだ増えているのである。一応バグの可能性も考えたのだが、もしそうだとしても伊奈野はプレイヤーたちにチケットを配布しているので各所からクレームが来ることも考えて運営は無理に対処することは不可能だろうと予想していて、

「多少盛り上げるために使っても、文句は言われないよね」

「ほぇ?ご主人たまやっぱり何かするの?」

伊奈野の口元には少しいたずらっぽい笑みがうっすらと浮かぶ。

その頭の中では、チケットと交換できるアイテムの中でも特に盛り上げることに使えそうなものが思い浮かんでいた。

それをするために少し時間を早めて勉強を始めた伊奈野の表情は、いつもより輝いている。

自分のクリスマスが輝くことを想像して。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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