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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 260

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黒い本の話によれば、呪いをかけずとも儀式魔法を使うことで望む転移が使えるようになるかもしれないらしい。

ただ、そうは言ってもそこで必要な代償が変わるわけではないように思われる。

「……………いや、思ってたんですけど」

『どうやらそんなこともないようだな』

「良かったですね。考えてた方法が実現しそうですよ?ダンマスがただリストカットをしただけで終わらなくてよかったです」

代償は決して軽くなるわけではない。しかし、変更することはできる。伊奈野にとって絶対に避けなければならないような代償でもなくなるのだ。

それが、伊奈野達が事前に考えていたような方法であり、

「毎秒HPを1失う、ですか。その代償を払えばいいと言われてもそうできるような魔法を作るのは私になるんですけどね?」

「1と聞くと軽く聞こえますけど、毎秒ですからね。1時間もすれば3600ダメージですか」

『なかなかに重くはあるな。さらに言えば開発も難しそうだが』

代償は自身のHPに代える事ができるようだ。だが、そうして変えても時間が経てば経つほど失う数が増えるようなものであるし、さらに言えばその代償を払って解決できるように調整するのも大変な作業である。

伊奈野もいまだに転移をするための魔法陣は見つけていないので、改良するにしてもそこをまずは探らなければならず、

「……………え?何、黒い本」

「……………」

「え?黒い本がいくつか転移の魔法陣をもう知ってるって?」

「……………」

「嘘ぉ……………本当に私悩む必要なかったじゃん。最初から黒い本に聞いておけばもっと早く解決できたのでは?」

行き詰まるかと思いきやそこで黒い本が力を発揮する。伊奈野はそんな知識を持っていないというのに、そしてかなり珍しい技術であるというのに黒い本は転移の魔法陣を知っていたのだ。

もう黒い本が1冊あるだけで全て解決してしまいそうだ。

ただ、やはりさすがに、

「あっ、この魔法陣の儀式魔法への改変とかまではさすがにできてないんだね。私の見せ場が出てきたね~」

完成形を持っているというわけではない。あくまでも黒い本は基礎となる情報を持ってきただけであり、それらをどう改良してどう使っていくのかは伊奈野達にかかっているわけだ。

早速伊奈野は魔法陣への改良へと取り組んでいく。

『思っていたより早く解決しそうではあるな』

「そうですね。もうちょっと時間がかかる物かと思ってましたけど、ここまで情報がそろうとは」

骸さん達はこの新しい転移の開発や改良にもっと長い時間がかかると予想していたが、かなり順調に進んでいる。

流石に何も問題なくというわけではないが、

「え?儀式魔法を使うのは分かってるけど、HPの選択とかどうすればいいの?モノとか魔力じゃないから捧げ方が分からないんだけど。血とか垂らしておけばいいの?」

それでも問題は深刻なものではない。調べればわかるようなものばかりだ。

どうすればいいのかさっぱり分からないといった事態には陥ることもなく、伊奈野の望む魔法陣が作られていく。

それから、数時間後。

何度か勉強をはさんだうえで作った転移の魔法陣の試作版が遂に完成して、

「さすがに最初に捧げるものとして私の定期的なHPっていう話にもいかないよね。最低限必要な捧げものは分かるからここから推測を立てていくしかないんだけど……………」

後は試して改良して修正してといった作業になる。そこまで難しい話でもない。

何故かは自分でもよく分かっていないのだが伊奈野はおそらくスキルか何かの効果で儀式魔法に捧げる供物の最低ラインが分かるようになっているため、それでもある程度うまくいっているのかどうかの判別もつくようになっている。

それはもう、

『え?腕が、ギャアアアァァァァァ!!!??????』

「ん~。腕が変な方向にねじれましたね。まあやけに必要な捧げものの質が低かったので当然なので予想はしてましたけど」

「分かっていたなら試す前に修正すればよかったじゃないですか。あの受けた人、完全に無駄な犠牲だったってことですよね」

「いやいや。修正するにしてもどういう風に間違えていたのかは分かっておきたかったですから。必要ないなんてことはありませんよ。尊い有益な犠牲です」

轟く悲鳴が予想できる程度ではある。

分かっていながら使うのだから、伊奈野もなかなかの鬼畜であることはあまりにも明白なことであった。

『えっ、体が、ぐわああぁぁぁ!!???』

「あっ。両手が逆にくっついちゃってますね。反転は入れてないはずなんですけど……………」

『恐ろしいな。人体実験を見る時はこういう気分になるものなのか』

『ギャアアァァァァ!!!!????ど、どういう状況だこれ!?』

「今度は腕は大丈夫ですけど、両足が耳のあたりから生えちゃってますよ。とんでもないですね」

「ですね。そんな風になるようにも作ってないはずなんですけど、おかしいですねぇ。逆に鼠径部には耳が生えてますし」

それからも転移の実験という名の新種のクリーチャー製造人体実験が行われ、犠牲者たちはとんでもない恰好へと変わっていく。

プレイヤーであるためそこまでの被害はないようだが、それでも多少の違和感と普段あるはずのものが全く別の場所にあるというものすごい違和感があるのは間違いないようで、悲鳴が上がっている。

伊奈野は自分で実験をしなくてよかったと心から思うのであった。

もちろんそうは言っても、自分で転移はしていないが発動にはHPを消費しているため、

「いったぁぁ!!???」

「このダメージでこの反応……………永続的に毎秒ダメージを食らうようになったらダンマスもうダメなんじゃないですか?」

『ショック死してもおかしくないように見えるな。もしそうなれば余がアンデットとして蘇られせてやることとしよう。有効に使ってやるから心配する必要はないぞ?』

「いや、私元々死んでも復活できるので別に心配とかはしてないんですけど、って、いったぁぁぁぁぁ!!!????」

痛みにより喚き転げまわっていた。

残念ながらすべてを侵入者に押し付けるということはできなかったようである。

《スキル『空間魔法1』を獲得しました》

《スキル『命を燃やして』を獲得しました》

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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