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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 295

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突然流れたワールドアナウンス。

それが何かしらの新しいイベントのお知らせであることは分かった。

ただもちろん原因なんて分かっていないし、関係があるとも思っていない。

「イベントかぁ。どんな感じになるかな」

「………分かんない」

「だよねぇ」

イベントの内容も分かっていないし、参加するかどうかというのも未定だ。勉強ができるようなイベントであれば参加したいと思わなくもないが、そうでなければわざわざこの貴重な時間を削る必要はない。というか、削ってはいけないだろう。

そして時間を削ると言えば、

「あっ、マターちゃん。そういえば用事があるんじゃなかったの?」

「ん。そうだった」

マターは用事があるはずである。だからこそ、伊奈野が急いで起こしたのだ。

伊奈野の予想では中学受験が待ち受けている受験生であり色々とやらなければならないことがあるのは間違いなく、それ関係だと思われたのだが、

「今日、日直?」

「日直?」

朝や帰る際のちょっとした連絡事項を話すところでの司会や授業の号令 、学級日誌の作成 、黒板消しやチョークの補充、窓の開閉などいくつもの業務を日替わりで割り振られるもの。それが日直である。

今日はマターが日直であり朝に少し仕事があるということで朝少し早く学校に行きたかったということらしい。

つまり、受験はあまり関係のない話だったということである。

「そ、そっか。頑張ってね」

「ん」

伊奈野の言葉に小さく頷き、マターはログアウトしていく。

マターがいなくなると少し不自然なほどに周囲は静かになり、なんとなく気まずい空気となる。話題が消失してしまったようなものなのだから。

とはいってもずっと黙ったままというわけではなく、この空気を変えようとうるさい人が帰って行ったマターに関してなど話を始めようとしたところで、

「じゃあ、私もそろそろ良い時間ですしまた勉強をしますね」

「あっ頑張ってください。師匠がいて下さったお陰で起こすことができましたが、次からは何かあっても私たちでできるように私たちは私たちで睡眠耐性を上げておきますね」

「ああ。そちらも頑張ってください。間に合って何よりでした」

伊奈野は勉強を開始する。

特に何か魔女さんが困っていたわけではないのだが軽く礼を言ってきた。これから魔女さん達は睡眠への耐性を上げていくつもりらしい。

とはいってもさすがに今すぐどこかへ行って耐性を上げるといったことはさすがになく、いつも通り伊奈野が聞いていない段階でまた雑談が始まっていき、

「しかし、師匠の睡眠耐性も相当なものになってきましたね」

「そうね。今までので基礎的な部分はもちろんあったけどアーティファクトで底上げされたうえに他にも確実に称号とかスキルとか特殊なの持ってるはずだし。この数週間でとてつもなく睡眠に対しては強力になってるわね」

「今度さ、僕睡眠薬作ってみようかと思ってるんだよね。対モンスターとか邪神の使徒用に。ちょうどご主人様も睡眠耐性凄い高くなってるみたいだし、ご主人様に効かせられるような睡眠薬使えたらもう間違いなく他にも効果出せると思うし」

「いやいやいや。読み友に効果出せるほどの睡眠薬って、それはもう効果高すぎですよ。せいぜい私たちに効く程度で良いじゃないですか」

「いやいや。最悪ご主人様に効くくらいなら邪神本体に効くようなのも作れるかもしれないじゃん?さすがにご主人様に効いたらその段階で邪神にもっていうのは厳しいかもしれないけど、とりあえずご主人様に効くようなのを作れたとしたらさらにそこから発展させていければいつかはって思ってるんだよね」

「うぅん。個人的には厳しいと思うけど、なんでもやってみないと分からないわよね。とりあえず作ってみる分には良いんじゃないかしら?きっとどこかで使える時も来るわよ」

「だと良いのですが……………というか気になったのですが、そんな強力な睡眠薬を読み友に飲ませたらその分余計に読み友の睡眠耐性が上がってしまうのでは?自分たちの手で目標を遠ざけていってしまうことになりますよ?」

「それはまあ、確かに?」

「良いじゃない。別に強くなったところで完成した後にどうせ邪神に効くほどの調整をするんだし、ただ師匠に届くまでの時間が長くなるだけよ。たいして何も変わらないわ」

何やら伊奈野はさらに睡眠耐性が上がっていきそうなことになっていた。

何の対策もしなくても、そして頭突きに頼らずともマターに触れて起こすことができるようになる日ももしかすると近いのかもしれない。

「ああ。そうそう司書。どうせだし、私たちであの小娘を起こせるように図書館の改装をしておいてもいいんじゃないかしら?」

「改装、ですか?マターを起こすためとなるとどこを変えるおつもりで?」

「それは途中で話に上がってた天井部分よ。何も設置できてなくて使えなかったけど、今のうちに落下させるものを用意しておけば自由落下で小娘を起こせるかもしれないじゃない」

「ああ。それもそうですね。天井から落とすとなると…………ダガーあたりで良いでしょうか?ただソファに刺さると嫌なのですが」

「刃物が嫌なら鉄球とかはどうかしら?純粋な重さで勝負すればいいわけだしそう難しくはないと思うけど」

「なるほど。硬さは兎も角床も鉄球くらいであれば衝撃を吸収できる程度の強さはありますしそれもいいかもしれませんね。となると設置の仕方としては…………おっ。これならマターの上だけでなく通常の部屋にも設置できそうですね」

さらにマターを起こすための設備が追加される。どうやら鉄球を上から落として起こすという何とも暴力的なことを行なうつもりのようだ。

しかも、ついでとばかりに図書館の中にも変更が加えられていく。

使う時が来るのかどうかは分からないが、頭上から鉄球が降ってきて生きていられる人間がどれほどいるのかは怪しいところだろう。

「どうせならその鉄球の中に毒ガスでも入れといたらどうかしら?鉄球は防いでも毒の影響まではよけきれないなんてことになるかもしれないわよ」

「おっ。面白そうじゃん!僕手伝うよ!後ついでに、ご主人さまには効かないだろう睡眠薬の試作品とか入れていい?」

「……………とりあえず、そのたぐいの物はこの部屋の鉄球に入れませんよ?」


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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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