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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 326

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伊奈野の適応力により、問題を解く速度は普段ほどまでにはならないがそれに近しいくらいになっている。

ただもちろんだからと言って油断することはなく、迅速にかつ見直しまでしっかりと行なって。問題は解かれていくことになる。

結果として、さすがに1時間程度では終わらず数時間必要になったものの、

「これで最後っぽいかな?」

その日の間に最終問題まで到達することができた。最終問題も少し難易度が上がっているとはいえ、ある程度単語さえわかってしまえば解き方は分かるため伊奈野の障害とはならない。

今までの問題達と同じように、完璧に対応されてすらすらと解かれていくこととなるのだった。

「こういう時に、海外の表記方法とか使うのが狡いよねぇ。もっとちゃんと問題の部分で勝負してほしいんだけど」

伊奈野が眉をひそめるのは、単位表記の部分になる。

理由はよく分からないが(おそらくひっかけのため)、問題に書かれている距離や時間の単位が伊奈野のなじみがあるものでない場合があったのだ。

伊奈野のなじみがあるものは世界共通(学会では)であるにもかかわらずこんな地域限定の表し方をされるとなると当然伊奈野も納得がいかない。

問題を解きながら。そこに対してぐちぐちと文句を言うことになるのであった。

ただそうして文句を言いつつも、言っているからこそよくそういった部分に注意をするわけで。

単位ミスなど一切することなく伊奈野は問題を解いていくことができる。結果として最終問題の精いっぱいのひっかけも見事に対応されて、

「……………はい。終わり」

一切引っかかかることなく終わってしまった。

ここまでの英語力と単位を読み解く能力、そしてもっと前から積み上げてきた経験の数々が見事に今回発揮されたのである。

これまでの集大成のようなものだと言ってもいいだろう。

当然そうして全力が出せるほどになっていたとなると、時間の方もそうと巻けて。

「あっ。もう戻される感じ?もうちょっと私としては勉強させてくれてもいい、……………あぁ。戻ってきちゃった」

『ダンジョンマスター!?』

「ダンマス!?無事だったんですか!?」

本人に自覚はないものの、黒い本の封印の補強は完了。もう邪神からさらに大量の力を注ぎこまれでもしない限り黒い本が暴走することはない。

終わった後はすぐに黒い本から元の場所に戻されて、いつものダンジョンコアのある部屋へ。

そこでは何やら焦った様子の骸さんと炎さんがいて、

「無事って、別に危ないことはなかったですよ?」

『いや、だ、だがしかし今ダンジョンマスターは魔導書にさらわれて……………』

「さらわれる?いや、あれ2回目ですしそんなに問題ないですよ。ただいつもとは違う問題を解くだけなので危険なこととかもないですし、安心してください」

『そ、そうか。そうなのか?』

「骸様。ダンマスの言葉を素直に信じないでください。絶対あれ、マズい物でしたよ」

『う、うむ。そうであるよな。やはりそうであるよな……………』

「えぇ?本当に問題ないものだったんですけど」

伊奈野の言葉は伊奈野にとって真実であることは間違いないのだが、それを素直に信用してはならない。そんなことは骸さんも炎さんも理解している。

伊奈野は不満そうにしているが、絶対何かがあったというのを2人とも確信していた。もちろん、危険なんてないというのが絶対に間違っているということも。

そんな2人の様子で少し機嫌が悪くなりそうというわけではないがあまり2人の様子から自分がやっていることを正確に理解したいと思えないためとりあえず不満そうにすることにしている伊奈野だが、何か他の話題にすることでより自分が危険なことをしていたということから意識をそらそうと考えて、

「あれ?というか、お二人ともどうしたんですか?見たことない格好してますけど」

『む?これか?』

「あぁ。これはダンマスにもし何かあった時のために用意しておいた戦闘服ですよ。骸様のは兎も角として自分のはモンスター用で、ダンジョンにつき1つしか手に入れられない代わりに全ステータス10倍になるという結構強力な装備になってます」

「へぇ?10倍ですか?それは確かに凄そうですね」

目を向けたのはその装備。

骸さんも炎さんも、今まで見たことがないような格好をしているのだ。しかも、炎さんは炎であるにもかかわらず装備をしているのである。普通に燃えないのかと心配になる。

ただそれはそれとして、燃えるかどうかという部分を無視すれば普通に良い装備(ただ伊奈野にこのゲームの基準が分からないため他のゲームからの推測でしかない)であるため、相当な気合の入れようだということは理解できた。

つまり、それだけ、

「心配してくださったんですか?」

「当たり前じゃないですか」

『そうだぞダンジョンマスターよ。心配しないわけがなかろう』

心配してくれていたのだ。全力で戦えるようにしてくれていたのである。

実際それが使われるということはなったが、それでも覚悟と準備は相当なものであったことは間違いない。

そうなれば当然さすがに伊奈野でも感謝と嬉しさと言うのはあるわけなのだが、

「ありがとうございます。そう思っていただけるだけでもうれしいです」

「ハハハッ。何を言ってるんですか。自分はダンマスが邪神にやられたりするとダンジョンと一緒に消えかねないですからね。ダンジョンコアが壊されるわけではないので正確にどうなるのかは分かりませんけど、やっぱりできれば消滅しそうな要素は消しておきたいですし」

『カカカッ。そうだぞ。余もこのダンジョンが今消えてもらっても邪神側に寝返ってしまっても困るからなぁ。せっかく世界征服の準備を調えてきたというのにこんなところで躓くわけにはいかぬのだ』

「……………なるほど」

2人の応えに感動も引っ込む。

多少の情がなくはないが、それでも基本的に骸さんや炎さんにとっての伊奈野との関係はビジネス。損得の関係でしかないのである。

もし彼女がダンジョンマスターでなくなれば、あまり優しくはされないかもしれない。

それどころかダンジョンマスターでない状態でこんな部屋にいれば、ダンジョンコアが危険だとか言う理由で即座に処分されてもおかしくはないだろう。

そんな2人の思いを感じ取り、伊奈野はジト目を向けることになるのだった。

ただ、何かを言えば自分の方はどうなのかという話になってしまうため口には出さないが。

類とも

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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