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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 346

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第2の黒い本が生まれるかもしれない。それが分かれば、もう伊奈野はウッキウキ。

テンション爆上がりである。

封印が成功して何が生まれるかはあまり興味がないが、封印の際の問題には非常に期待をしていた。

そして、そんな過度な期待を寄せている伊奈野はやはり思考がそちらへと行くようで、

「……………って、ことがあったらしいんだよね。たぶん詳しいことは私より魔女さんとかうるさい人とかの方が知ってるだろうけど」

「ええ。ただ、詳しいところは分かりにくいですし師匠の説明で充分だと思いますよ」

「……………へぇ」

関連の話をしていた。具体的には、宗教勧誘少女の除霊に関係する話を。

話す対象は、マター。基本的に寝ているがたまに起きてきて雑談をするプレイヤーの少女である。伊奈野の話などに対する返答は淡白だが、普段から彼女の反応はそんな物。決して興味が全くないというわけではない、というのは伊奈野達にも理解できる。

ただ、

「そういえば、こんなのももらったんだよね」

「ん?……………んっ!?」

伊奈野が取り出したものを見て、珍しく目の色を変える。眠そうに細くなっていた瞳は、カッと見開かれていた。

伊奈野がこの話の関連で取り出すのは限られていて、

「恨みか何かが詰まった感じの結晶らしいんだよねぇ。ただ、結構大きい被害が出るっぽいからいつ使うんだって感じだけd、」「ほしい!」

「……………へ?」

伊奈野の話の途中、マターのこれまた珍しい強く大きい声がはさまる。

そんなマターの目は、伊奈野の手に持つ結晶に焦点が定まっていた。

「欲しい?これが?」

「ん!」

「え、えぇ?こんな嫌がらせ以上だけど直接的な害を出すのは難しいとかいう面倒くさアイテムが欲しいの?」

「ん!!」

伊奈野が実はマターの求めるものは別のものなのではないかと密かに考えながら説明みたいなことをしつつ本当に欲しいのかと尋ねるのだが、頷きが毎度返ってくる。

間違いなくマターは、伊奈野の持っているその濁った結晶が欲しいらしい。

そこまで強く求められれば伊奈野としても渡すことにそこまで拒否感はないのだが、

「渡すのは良いけど、屈辱さんの研究の後だしもう少し時間がかかるかな~。それでも大丈夫?」

「……………ん」

数秒経過してからの頷き。本心としては今すぐほしいが、さすがにそこまでわがままを言うことはできないというのを理解しているらしい。

ということで約束はしたもののいつ渡すことになるかは分からない、と思われたのだが、

「ああ。欲しいなら僕の研究とか気にしないでもらっちゃっていいよ」

「え?良いんですか?屈辱さん」

「うん。どうせまだまだ研究することはあるんだし、わざわざそれにこだわる必要もないでしょ。ご主人様が持ってきてくれた知識もあるし、このあとは邪神の力の研究とかもすることになるだろうからしばらくは研究対象に困るっていうのはないと思うんだよね」

「そうなんですか?……………じゃあ、マターちゃん。いる?」

「ん!」

屈辱さんも人に気を使うということができるらしく、結晶はすぐにマターへと渡されることになった。

伊奈野が結晶をマターに差し出すと、それを丁寧に、しかし気持ちを止められない様子でマターが受け取る。

「ありがと」

「いやいや。私にとっても貰い物だし全然気にしなくてもいいんだけど……………そんなの何に使うの?使い方なんてすごい限られてると思うんだけど」

マターの礼を受け取りつつ、伊奈野は疑問に思っていることを尋ねる。

やはり結晶を何に使うのかは気になるわけだ。そんな問いかけに対してマターは口で答えるよりも実際に見せた方が早いと考えたのか、

「えい」

結晶を持ったまま、全く持って気合の感じられない声を出す。

しかしその気合では考えられないほどの激しい演出が起きる。結晶の周りを激しく黒い靄のものが回転し、結晶は淡く、しかしどこか濁った光を放ちだす。だんだんと光が強くなっていき、そのまま部屋が完全に光で覆われ魔女さんも伊奈野達も目を覆ったところで、

「できた」

「できた?何が?……………って、うわっ!?」

マターが完成を告げる。

それが何の完成を示しているのかと首を傾げた伊奈野だったが、すぐに理解することになった。光が収まり手を目の前から降ろすと、その前には非常に巨大で異質なものが浮かんでいた。

それはまさしく、

「幽霊?」

そういいたくなるような雰囲気と見た目をしていた。

形は大きく違ったが、大きさで言えば以前に伊奈野に取り憑いていた赤子の幽霊もここまで大きかったような気もする。

が、そんな伊奈野の言葉にマターは首を横に振って、

「レイス」

その存在の名前を告げる。

しかしそれを聞いた伊奈野は衝撃を受けていたためかその違いがすぐには理解できず、

「いや、レイスも幽霊って意味……………だけど、あれかな?アンデッドになった、みたいな?」

「ん。そう」

「さっきのやつの中のを全部自分の配下に変えれたってこと?結構強い恨みだって話だったけど、よくそんなこと出来たね」

「むふぅ。ピース」

伊奈野が驚けば、得意げに少し胸を張ってマターはブイサインを作る。

実際相当強力だった霊を祓って出てきたものであるためその力も強力だったため、従えられるというのはその実力が相当高いことを示していると言える。

マターが配下に変えたのは結果、現れたのは薄い紫色をした巨大な人型のレイス。見た目は非常に中性的であり、相当の人気を獲得できそうなくらいには整っている。

もちろん、見た目が良いだけではなく中身も良く、

「結構強いのできた」

「ああ。それは良かったね。とはいえ、素材が良かったからさすがにこれでできるのが弱かったら期待外れもいいところだけどね」

「ん」

使った素材が素材なのだから、いい結果が出てくれなければ困る。それが伊奈野の正直な気持ちだった。

そうしてとりあえず成功したということで和やかな雰囲気へと変化していくのだが、マターとしてはそのまま雑談に移ることができるほど今回得られた成果は小さくなかったらしく、

「お礼、する」

「お礼?別に貰い物を渡しただけだし気にしなくていいんだけど」

「ううん。する」

「そ、そっかぁ」

やると言われればどうしようもない。

ただ、マターから渡せるものが有るかと言うと正直微妙なところではあった。その視線が少し動けば、伊奈野の持ち物であるマターが以前に渡したぬいぐるみが目に入る。

いつも持ち歩いているわけではないようだが、たまに、特にマターが一緒にいる時には出してあることが多い。それには所持者の死亡時にそれの破壊と引き換えに死を免れるという効果があるのだが、まだ残っているところを見る限りまずそういう危険な状況にはなりそうもないし2個目も必要そうにない。

「難しい」

アイテム作成を得意としているというわけでもないため、マターにとってお礼と言うのもなかなか難しい物だった。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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