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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 356

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邪神とプレイヤーたちが激しい戦闘を繰り広げる。いや、正確には邪神と現地プレイヤーと他サーバプレイヤーが激しい戦いを繰り広げる。

決してそれは三つ巴の戦いと言うわけではないのだが、現地プレイヤーが排他的であり倒せるのであれば他サーバから来たプレイヤーも処理してしまいたいという考え方であるため。ミサイルが邪神にもあたるのだがプレイヤーにも当たる位置に落とされるのだ。

吹き飛ばされ消えていくプレイヤーの数が尋常ではない。

だがそれでも、その人とミサイルの数により邪神が順調にダンジョンへと到着することができなくなったのもまた事実。

このまま邪神を倒しきれるのか、もしくはあまりにもミサイルをプレイヤーに打ち込み過ぎて他サーバプレイヤーに見切りを付けられるのか。どちらが先になるかは予想できない状況となっていた。

「……………おぉ。思ってたより広いけど、何にもないね」

そんな風に自分のダンジョンがあるサーバがそんな地獄のような状態になっているとはつゆ知らず、伊奈野は勉強の準備を始めていた。

誰もいない空間、初めて訪れた場所。外のない狭い世界。

伊奈野がいるのは、そんな場所。伊奈野も初めてきたわけだが、これ以降来ることがあるとは思えない場所だった。

それは単純に伊奈野の好みの問題とかいう話ではなく、

「こういうときに使える物は使わないとね。お詫び、もらっておいてよかった」

この世界に来ることが物理的に不可能だからである。

伊奈野が使用したのは、前回大罪系のイベントが終わった後裏世界に飛ばされたことによりそのお詫びとしてもらった個人用の空間である。3時間しか使用できないのだが、受験前日と言うこともあり伊奈野はそれを惜しむことなく使用することにしたのである。

ただただ個人用の空間を与えるというだけであり中に何があるというわけでもなく、始まりのVが撮影をしてそうなくらいには真っ白な世界だ。一般的ならこんなところに来る権利をもらったとしても全く以てうれしくはないだろう。

しかし、伊奈野は違う。

「負荷なしで勉強できるんだよね?便利だしずっと使わせてほしいくらいなんだけど」

魔力障壁で椅子と肘おきを作り出し、外から取り込んだデータを本として取り出し、サイコキネシスで本を浮かせる。ついでに腕には『氷鎧』まで使っており、足りないものはない。

こうして自分が欲しい物は自分で出すことができるのだ。与えられなければ満足できないほど受け身ではないのである。

「さてさて。それじゃあいつものように勉強……………うぅん。せっかく受験前だし、しかも他のところ混んでるからこれ使った後今日はゲームできるかも怪しいし、いつもとちょっと違うことやってみてもいいかな?」

普段と同じように勉強をしようとしたが、伊奈野は腕を止める。やはり今日はそこまで本気でやって脳と体を疲れさせてもどうかと思うし、軽く流すくらいにしておきたい気持ちもあるのだ。

であるならば、いつもほどスイッチが入らない上に少し気持ちをリフレッシュさせるような新鮮なことがしたい。

ということで、数秒伊奈野は考えたうえで、

「あっ、そうだ。たまには使ってないスキルを使ってみてもいいかも?ああいうのがどんなふうに使えるのかも全然わかってないしね」

自分の力で解かないことにした。自分の脳を酷使することをやめたのだ。

代わりに使うのは、スキルの力。

どの程度使えるのかは分かっていないが、

「えぇと、何があったかな?とりあえず『速読』『集中』『並列思考』……………」

伊奈野の覚えている、勉強に関係がありそうなスキル。よくログを確認するときにレベルが上がっていたりするので頭の片隅に残っていたそれらの名前を、片っ端から紡いでいく。

やはりスキルの中身を理解していないので全く関係がないスキルの名前を唱える時もあるが、それはそれとしてかなりの数の関係があるスキルも唱えられるわけで、

「……………こんなものかな。よし!やってみよ」

そうして伊奈野が机に向かえばすぐに効果はあらわれる。

伊奈野のペンを持っている手が伊奈野の意思とは関係なくひとりでに動き出し、しかもそのペンが動く速度は尋常ではなく、

「速い速い速い速い!?なんか凄い頭の中に勝手に情報が詰め込まれて勝手に問題が解けていくんだけどぉぉ!!!???凄い凄い凄い!!」

伊奈野のテンションが上がる。いつものような集中がないのに問題を解けているのもすごいし、自分であってもここまでの速さで問題を解いていくことは不可能。

体験したことのないその圧倒的な回答速度による全能感に浸りながら、ハイテンションのまま伊奈野はひたすら問題と向き合っていく。これが勉強と呼んでいい物だとは到底思えないが、それでも伊奈野のリフレッシュにもなっていてさらには本人がかなり満足しているので充分だろう。

「なんかそんなにしっかり覚えてない部分まで勝手に記憶が呼び起こされてる!え?凄くないこれ!?凄くない!?」

凄いのは分かったから落ち着けというやつである。

その興奮は数分程度では全く収まらない。それどころか時間がたてば解く問題の教科が変わり、

「こっちも!?こっちもこのペースで解けるの!?こっちの方が凄くない!?もう私の腕が追い付いてないだけで実はもっと速くかけるんじゃない!?」

更に興奮を加速させていた。

自分でも時間をある程度はかけて悩むような問題も、全く止まる気配なく書いていくのだ。こうなるのも当然ではある。

伊奈野は自分自身のスペックの低さを感じており、さらなる加速を求める。

まさかこんなところで速度系のステータスが欲しくなるというのは完全に予想外の展開であった。

「初期の職業、もっと速度特化の盗賊とかにしておくべきだったかなぁ」

普段はあまりしないようなこんな後悔をしてしまうくらいである

ちなみに魔法職でなかった場合出会いが変わっていたため魔女さんから魔法陣を教わることも……………ないと言いたいところだが、魔女さんの場合相手の職業関係なく伊奈野が見せたような勉強を確認すれば弟子入りしていた可能性が高い。

となると結局は、何かが変わったとすればMPが足りずに魔導銃が撃てず天使を倒せないくらいのかなり後にならないと変化はなかったということになるかもしれない。

そこまで時間が過ぎればにも伊奈野はいろいろと手段を持っていたため、魔導銃以外の解決方法を取れたはずであり結局は魔法職を選ぶ必要はなったということになる。

伊奈野の初期職が正しい選択だったのかと言う部分に関しては、これから悩む部分になりそうであった。

「もっと、もっと速度を!風よりも、音よりも、光よりも!『疾きこと風の如く』どころか宇宙の膨張する速度のように……………って、ん!?」

だが今は、その初期選択のことなどすぐに忘れてしまうことになる。

伊奈野はさらなる追い風を受けるようだった。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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