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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 360

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「……………ふぅ。やり切った~」

ピピピピッ!とタイマーが時間を告げる中、伊奈野はやり切ったという表情でペンを置く。

最終的にもう手なんていらないという結論に達してペン4本で4つの問題に同時並行で対応しながら過ごしていた伊奈野は、それはもういい表情をして終了を迎えたわけである。

もうここまでくると自分の成長などもよく分からないような状況であり、ただただスキルが凄いということしか本人には分からなかった。

現実でペン4本を持って同時に4つの問題を解くなんていうことをしたことがないので当然と言えば当然だろう。両手にペンを持って2つに対応することすらないというのに、それをもう持つこともできない4つに増やした状態なんて誰が経験したことがあるだろうか。

誰かさんは誰もやったことがないと決めつけるのも問題であると考えて一旦書類のコピーに両手と両足にペンを1つずつ装備して記入をしようとしたらしいがまず普段動かないところを動かしたせいで記入前に両足の裏が攣ったらしい。それくらい現実では難しい事なのである(その誰かさんが運動不足なだけという反論は受け付けていない)

とりあえずそれだけ難しいことをしたのだから伊奈野の行動はやはり認められるべきものであり、

《称号『不触即答』を獲得しました》

称号だって獲得できる。

伊奈野以外にも多くの受験生などがこのゲームで勉強をしていて関連するスキルや称号を獲得してはいるものの、これに関しては間違いなく所持しているのが伊奈野だけであると断言できる。あまりにもこの称号を獲得するには必要な条件が特殊過ぎる上に難しすぎたのである。それこそ、狙わなければ普通は獲得できないような物。

ただ必ずしもこの称号が偉大な物であり大発見だと言われるとそんなこともないのだが。

元々設定されたもの以外にも称号はたくさんの種類があり、常にプレイヤーの動きに合わせて称号という物は作り出されている。今回ただ伊奈野が新しい称号を作るだけの価値があると思われるような行動をしただけという風に思えなくもなかった。

「そろそろこの世界からは追い出されちゃうかな?」

色々と述べたが、結局のところ称号を獲得できる程の特殊な行動をしたのは間違いない。それこそその行動は、大きな影響を色々な場所に与えるほどに。

例えば、処理に関して。

伊奈野が現在いるワールドはどのサーバにも連結されていないものではあるが、管理は日本サーバで行なわれている。もちろんどれだけ日本サーバに負荷がかかってもここだけは自由になるように設定をされているが、処理をしているのには今まで日本サーバなどで仕事をしていたリソースなどが回されている。

では、日本サーバの方に大規模なリソースを回せるだけの余裕があったかと言われると当然ながらそんなことはなく、こちらも日本サーバも綱渡りな状況で進んでいて、

「うおっ!?一気に負担軽減されました!!」

「よしよし!すぐにサーバの処理に回せ。かなり負荷が重すぎる!!」

「了解です」

伊奈野が勉強をやめた瞬間。つまり、かなりの負荷をかける動作をやめた瞬間。

一気にそこで使われていたリソースが戻ってきて余裕も戻ってきた。となると、そのリソースの振り分けのために伊奈野がいる場所からまた注意がそれてしまう。

一応時間制限までいくとワールドが消滅するように設定されているためその時にはしっかり削除できたかどうか確認する予定ではあるが、何もデータが残っていないか確認するだけでありそこまで難しい事でもない。

だからこそ、完全に油断していた。

『よしよしよしよし!寝たのか死んだのかは知らないが、その処理を必要としない状況となるのは願ったりかなったりだ。これで支配できてしまうなぁ。クククッ』

そこの処理が軽くなった要因には、少しだけではあるものの世界の支配、つまり処理を邪神が肩代わりしていたということに気づけなかったのである。

処理がなくなれば支配に割ける分が多くなり、邪神の手により伊奈野がいる場所はあっという間に支配を進められていく。

本当に何もないため邪神も大きな利益を獲得したとは言えないが、それでも使える物を手に入れたというのは間違いない。文句などあるはずもなかった。

このまま、ずっとその世界が支配し続けられたのであれば。

だがしかし、

「あっ、そろそろもう消えるかな。どうせ残るのも数秒だしログアウトして残しておく必要もないでしょ。もう寝ちゃっても良いかな?」

時間が迫っていた。

このワールドが消えてしまう時間が。

伊奈野がログアウトすればあと数秒だけ使える空間が残されるわけだが、伊奈野もそこまでしてほしい時間の残りではなかったため寝て追い出されるのを待つことにする。

何もそこには寝るための道具がないため寝心地は悪いのだが、もうこれでここで眠ることもないし気にはしない。ゆっくり目を閉じればすぐに、

「じゃあ、消滅確認しますね」

「ああ。この後に賢者の師匠がどこに行くかもしっかり監視しておかないとな」

「そうですねぇ」

残り時間は、もうほとんどない。

運営でそのワールドを担当していた人間がカウントダウンしていけば、

「3,2,1、って、え!?邪神!?それマズ!?」

0の代わりに驚きの声が漏れる。

そこで初めてデータの確認をするための詳細を開き、邪神の支配を確認してしまったのである。いままでの損害を多少に抑えるため世界を支配しようとし、大量に注ぎ込まれたその力を。

そしてその非常に大きく多量の力が、運営達の作った完璧と言ってもいい削除プログラムにより、

「あ、ああぁぁぁ~~~。マズいですね。邪神の力が完全に消滅しましたよ。これじゃあ元からなかったのと同じような設定になって回復も難しくなるんじゃないですか?」

「え?ちょ、ちょっと待て!?邪神の力が消滅って、お前!1人で納得してないで詳細を!詳細を説明しろお前!!!」

ゲームの中から完全に消え去ってしまったのである。

もちろんこれは、邪神にとっては大きな痛手。それこそ、損害としては伊奈野のダンジョンがあるサーバに差し向けた分身体がやられるよりも大きく無駄になってしまうというのが現実だ。

遅れを取り返そうとしてそれ以上のものを失ってしまったような形である。

『消滅、だと!?どうなっている!世界が消滅なんて、起こっていいはずがない!神であったとしてもさすがにそんなことはしないのだぞ!それこそやるとしても、あの管理者たちだが……………そういえば、最後にあの世界の中で感じた気配、覚えがあるな。確か賢者の師匠だったか?と考えれば、あれは賢者の師匠が使った罠だったという風にも考えられるわけか』

まず邪神が受けるのは衝撃。世界の消滅など初体験であり、完全に予想外だった。驚きすぎて一周まわって冷静に考えられているくらいである。

だが、だんだんと時間がたってくるにつれてその被害の大きさに気づくとともに犯人のことなども分かってくるわけで、

『許さぬ!絶対に許さぬぞ賢者の師匠!貴様は!貴様だけはこの手で!!おのれ!おのれええええぇぇぇぇぇ!!!!!!』

大荒れすることとなるのであった。

そしてそれと共に、

《称号『邪神の標的』を獲得しました》

伊奈野は少し昇進(?)することとなったようである。もちろん本人が気づかない間に。

本当に4つやろうとしましたよ?

ぜひとも皆様にもやって頂きたい(なお生産性


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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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