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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 380

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もう飢えからは解放されたものの未だに犬っころの様子からするべきことは読み取れず、伊奈野は頭を悩ませることになる。

うずくまっているという表現に近い状態であるため服従したのかと思い『テイム』なんていう夢が広がるスキルを試してみたのだが、それはあっさりと拒否されてしまっている。

こうなると余計に何をすべきなのか伊奈野には分からない。

明らかに隙だらけではあるもののこっちを目で追ってきている状態であり攻撃のチャンスと考えていいのかは微妙なところ。それこそ今やるべきなのは、『テイム』をできる状態に変えるということではないかなどとまで考え始めていた。

「テイムするのに必要な要素って何だろう?餌をあげたら懐くとか倒したら懐くとかあるけど、もう満腹になるくらいには食べ物をあげたし、攻撃をするなら別に私にここまで隙をさらすのも違う気がするしなぁ。なんかそんなに攻撃を求めてるようにも見えないし。あと、『テイム』なんてスキルがあるんだから弱らせて捕獲用のボールを投げるっていうわけでもないと思うし……………ってなると、好感度上昇とかそっちかな?」

伊奈野も色々なゲームを触ってきていくつものモンスターのテイム方法を学んできているが、その中の1つに好感度を上昇させるという物があった。

一定まで好感度を稼ぐことで自分に懐かせることができて、テイムができるようになるという物である。

他にも食べ物を与えたり弱らせて専用の道具を使ったり倒したりという方法もあるのだが、どう考えてもそういったものでは現在の状況は説明がつかない。

「じゃあ肝心のどうやって好感度を稼ぐかだけど……………ん~。どうするべきかな」

好感度を稼ぐ。

とはいっても、その方法は様々。

例えばブラシでさするだったり、ミニゲームで一緒に遊んであげたり。そういった方法がパッと思いつくが、残念ながら今できそうなミニゲームもなければ伊奈野のアイテムボックスに手入れ用のブラシもなかった。

「ペット用は兎も角として、私もしかして自分用のブラシも持ってない?ゲームだから良いって思ってたけど、意外とリアルなところもあるしあんまりケアしてないと髪が傷んじゃうとかあるかな?今度手入れ用品買いに行かないと」

何故か伊奈野の思考はブラシの方へと流れてしまうが、重要なのは好感度を上昇させる方法だ。

他のゲームで見てきた方法はあまり使えないと考えれば、あと残るのはこのゲーム内で周囲の好感度をどうやって稼いできたかということになるのだが、

「まずここが式を簡単にできるから左辺と右辺の両方を整えると……………」

「ガ、ガウッ?」

伊奈野がまず選択したのは、勉強を教える事。気力などが湧かないため先ほどまで全く勉強に興味などなかったが、ここまでで少しテンションが上がってきたようで犬っころに少し説明する程度であればいつものようにできる。

数学や化学、英語、生物、世界史。さらには変化球で情報なども混ぜて教えて行き、普段伊奈野からの教えを得るため争っている弟子たちがうらやましがるような授業を犬っころは受けることができていた。

しかし、残念ながらそれに価値があることを分かっていないとありがたみも感じない。

犬っころは目の前で理解不能なことをつらつらと並べていく伊奈野にこいつは何がしたいんだという困惑が強くこもった視線を向けるだけで、全く喜んでいる様子はなかった。

どちらかといえば変人のように思われて好感度は下がったかもしれないくらいである。

「ぐぬぬっ。私の周りは結構こういうので好感度爆上がりする人が集まってるからいけると思ったんだけどなぁ。さすがに馬の耳に念仏かぁ~……………この場合は、イヌの耳に授業、かな」

「……………ワフッ」

「ああ、いや。別にバカにしたわけじゃないんだよ?単純にニーズをとらえられなかったってだけの話だから」

伊奈野が授業に意味がなかったことを残念がると、犬っころからは不機嫌そうな雰囲気が出てくる。

バカにされたように感じたようだ。

もうここまで意思疎通ができているのだからテイムできてもいいように伊奈野は考えるのだが、授業途中で何度か試しても全てはじかれてしまった。

となると授業にはこれ以上期待できないということで他の手段を取る必要が出てくるわけで、

「さすがにここまで時間が経ったし、ちょっとくらいはお腹空いてるよね?」

「ワフッ?」

伊奈野の急な問いかけに犬っころは首をかしげる。

しかし、嫌なことを思い出したようで顔をしかめながら、

「ガルルルルッ!!!」

威嚇を始めた。

その口の中にはまだSP完全回復薬の味が残っているため、同じものを口に入れたくはないということなのである。

さすがにその威嚇が具体的に何に対してなのかということまでは伊奈野とて理解できないものの、何か食べるものに警戒心を持っているというのは伝わってくる。

だからこそある程度安心させるため、

「大丈夫大丈夫。犬が食べてもお腹は壊さないから……………え?大丈夫だよね?犬に小麦粉は基本的にOKって聞いてるけど、アレルギー持ちとかだともしかしたらマズいかも?でも、ここでアレルギー検査ってどうやったらいいんだろう?」

声をかけるのだが、犬っころよりも段々と自分が不安になってくる。

アレルギーの事なんて考え始めるともう悩む部分が増えすぎてどうにもならなくなるのだ。

そんな様子のまましばらく伊奈野は考え続けて結局精神的な問題により面倒くさくなった伊奈野は、

「じゃあ、私がまず1個食べるからこれで大丈夫だってわかるでしょ。それじゃあ、これに『設置』して……………パクッ」

犬っころの方に食べられないような問題があるという可能性を完全に無視してとりあえず自分が実演して食べれるものだということを示した。

毒見のようなことをしたわけである。

そうして安全を見せられたうえで、

「うん。いつも通り美味しいね」

なんて言われてしまえば、犬っころも断れない。

それこそ口の中が最悪な現状美味しい物が降ってくるというのは口内環境改善に非常に役立ちそうであり、

「ほれっ」

「ワフッ」

伊奈野がクッキーを、それも美味しくなるよう改造をする魔法陣を『設置』したクッキーを犬っころの口へと投げ入れる。

そこまで自信があるんだったら確かめてやるよと言わんばかりにすました表情で口でクッキーをキャッチし、咀嚼を始めた犬っころだったのだが、

「ワ、ワフゥゥ!?ワオオオオオオオオォォォォォォォンッ!!!!!!!!!」

その味のすばらしさに気づくと、すぐに遠吠えをした。

それも、

「ああ。お腹まで見せちゃって。これは完全に勝ったね」

服従のポーズ。つまり腹を見せたのである。

腹どころか、胃袋をがっしりと掴まれたと言っても良いかもしれない。

こうなってしまえば伊奈野を犬っころが拒むことはないため、

「『テイム』」

こうして伊奈野はクッキーの力によりかなり強そうなボス級のモンスターのテイムに成功したのであった。

初テイムモンスターがこのクラスのモンスターだというのはなかなかありえないことだとは思われるが、大きな犬が増えてたまにモフると癒されそうだなんて思いながら伊奈野は満足げな表情を浮かべるのだった。

が、そのあと都合が良いまま素直にはいかず頭を抱えることになるといういつもの流れであり、

「主!おやつ!おやつ!!」

「……………なんでこんなにすぐに人化しちゃうの?だいたいこういうモンスター系の人化は解釈違いっていう人が一定数いるんだからそんな明らかに危ない手を運営がとる必要性とかないでしょぉ」

伊奈野は見慣れない元気な少年におやつをねだられるなんて言う事態になっていた。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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