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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 382

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ボスを懐柔してテイムし、それが人化したり先に伊奈野の下についていた黒い本と喧嘩したり。

色々と今まではなかったほど(なお認識している中で)出来事が立て続けにやってきており、伊奈野の気力もほんの少しではあるが戻ってきているように思われた。

休憩して回復ということもできるが、あえて他の事で刺激を大量に与えることで感覚を麻痺させて気力が出るということのハードルを下げることもこの状況での有効な手段となりえたのだ。

ではそうして若干ではあるものの回復した伊奈野は現在どのような状況にいるかと問われると、おそらくここまでの流れを知っていればショタ2人の様子が悪化したり平行線になったりもしくは若干柔和されたりという関係性の変化が起きたという予想をするのが通常だとは思われるのだが、

「ワオオオオオオォォォォンッ!!!!!!」

「ガルルルルルルルッ!!!!!」

「バウッ!バウバウバウッ!!」

響く遠吠えとあちこちから聞こえてくる唸り声や吠える声。

そんな状況の中、伊奈野と小さいの2人(なお両方とも本と狼の状態に戻っている)はいつどこから何が来ても対応できるよう強い警戒をしていた。それはもう、自分たちで言い争いなんてしていられないような状況だ。

なぜこんなことになっているのかというと、

「完全に油断してたな~。まさかボスと和解してもチュートリアルが終わるわけじゃないなんて」

簡単に言えば、チュートリアルが終わっていないからである。

伊奈野は勝手にボスがチュートリアルの最後だと考えていたのだが、残念ながらそうではなかったのである。犬っころを仲間にしただけではチュートリアルは終わってくれない。どちらかといえばここからが本番かもしれないと思うほど、質の違うチュートリアルが始まってくる。

急に周囲のモンスターたちが変化し、その強さが格段に上昇していた。

見た目も明らかに強そうであるし、

「うわっ!?なんか飛ばしてきたんだけど……………遠距離攻撃まであるとかだいぶレベル高いね」

実際に強いうえにその能力は非常に面倒。かなり高難易度になったことは容易に読み取れた。

ここまでくると伊奈野もさすがに理解し始めて、

「もしかしなくても明らかに初心者用じゃないよね、これ。一定レベルまで行った人がチュートリアルするとこういうことが起きるようになってたりするの?」

犬っころをどうにかするだけであれば、ギミックを見つけるという話であったためチュートリアルとしてギリギリ納得できた。というか、チュートリアルだと思ったからこそああいった方法がとれた。

だが今回は違う。

先ほどのような犬っころでただでさえも初心者プレイヤーはダメージを受けているはずだというのに、さらにそこから追加で攻撃をしてくるのだ。

それも、一応新たに仲間として加わってくれた犬っころが数を減らしてはくれるものの、

「私の方にも結構流れてきてるんだけど!?『龍落とし』……………黒い本!そっちに魔法行ったから返しといて!!」

「……………」

伊奈野も黒い本も本気で動く必要があった。

伊奈野の動きは犬っころに追いかけられていた時以上だ。まず警戒すべきものが1つだけでないだけでも面倒だというのに、それに加えて遠距離攻撃にまで警戒をしなければならないのだ。

魔法ならば黒い本が積極的に動いて反射してくれるし、伊奈野が声をかければ反応していなかったものにもすぐに追いついて撃ち返してくれる。だが、敵が使ってくる遠距離攻撃は魔法だけでなく羽のような物や毒のようなものまであるのだ。そちらを黒い本がどうこうはできないし、『龍落とし』も残念ながら専門外。

周囲に常に気を配り、遠距離攻撃は回避し、近づいてきた敵にはフェイントにひっかからないよう細心の注意を払いつつ『龍落とし』。これで集中しないわけがないのである。

もし集団戦にある程度手慣れているのであればこの程度どうとでもなったのかもしれないが、さすがに真面目に伊奈野がこのゲームで戦闘をするのなんて今日が初めてなのである。しっかりと集中をしてなければすぐに負けていたのは間違いないだろう。

ただそうして軽くではあるが今出せる最高の集中を伊奈野が見せていることによって、それと同時に発される威圧により敵の攻撃も近づけば近づくほど緩まり、

「はい、隙だらけだよ『牽制魔弾』『連射』『設置』……………あと、『龍落とし』」

意志が弱ければただの的になり、ある程度強い心を持っていてもその心境でフェイントなどの小細工をうまく使うことはできず単調な攻撃をしてしまい『龍落とし』の餌食に。

『龍落とし』を受けてしまえば一撃で瀕死に追い込まれるため、まだ心が弱い方がマシというのが悲しい部分だろう。

いや、もちろん『牽制魔弾』の『連射』なんていうのを長時間受けることになるのもかなり拷問じみているためどっちもどっちといえなくはないかもしれないが。

一瞬で終わる(正確には死にかけでピクピクしている)ため『龍落とし』を受けた方がまだいいという意見もあるかもしれない。それは価値観の違いという物だろう。どちらにしろ地獄なのは間違いない。

「牽制魔弾の連射は私の視界も一部遮っちゃうのが問題かな」

ここまで集中は必要なものの順調に対応できているように見えるが、一応伊奈野に気になる部分がないわけではない。

その中の1つが、牽制魔弾を連射する時の視界への影響。

設置などをすることで地面すれすれを魔弾が飛んでいくためさえぎる部分が少なくはなるのだが、それでも数が増えてくると伊奈野が見逃すものが増えかねなくなる。

増えれば増えるほど、遠くから飛んでくる遠距離攻撃に気づけなくなる可能性が高いのだ。

だがそれを攻撃してこない相手への主な攻撃手段としている伊奈野としては『牽制魔弾』をやめることもできず、

「別の方法が必要ってことかな……………『魔力障壁』『反射』『設置』」

対策としては完璧と言い難い物を使うことになる。

犬っころにはあっさりと突破されてしまった魔力障壁を作り出し、その表面に『反射』を『設置』する。これだけでも多少不意打ち的な遠距離攻撃も防げるのではないかと考えたわけだ。

魔力障壁を生み出す場所は周囲全てではなく、基本的に『牽制魔弾』がいくつもの場所に設置されているようなところ。そういった視界が悪いところに作り出しておくわけだ。

あまり作りすぎても自分の身動きが取れなくなり魔力障壁を突破された時が怖いため、あくまでもこの程度にとどめておくのである。

そうして全員が全員動き回り、役割をこなし、だんだんと伊奈野の集中力の限界とその後の飽きが来てしまいそうなところで、

「ワオオオオオォォォォォォンッ!!!!!!」

「ワオオオオオオオォォォォォォンッ!!!!!!!!」

何故か一旦伊奈野の前からモンスターたちは身を引いた。

そして引いたモンスターたちの先頭に犬っころに似たような、犬っころを少し小さくしたような存在が現れた。同族だというのが一目で分かるくらいである。

そんな相手に向かい合うようにして犬っころが伊奈野達の前に立ち、しばらく同族2体で見つめあった後咆哮を。

これはお互いに遠吠えしているだけのように思われたのだが、

「う~ん。なんかビリビリしてるね」

「……………」

「あっ、黒い本吹き飛ばされそうな感じ?」

そこから発せられる圧がものすごい。

恐らくお互い咆哮で攻撃か何かをしているのだと思われた。伊奈野が圧を感じたり黒い本がその力を流しきれず吹き飛ばされそうになったりしているものの、相手側はそんな生易しい状態ではない。

ほとんどのモンスターが地面に倒れ伏し、呻き声をあげながら1体、また1体と吹き飛んでいく。

犬っころの方が圧倒的に優勢だということが読み取れた。

このままのペースであれば、十数秒後には全てとは言わずともほとんどの敵が吹き飛ぶことになるだろうと予想できた。

今回の戦いは、こうして伊奈野達の勝利で終わりそうだった。

「……………いや、最初からそれやってよ。私たちが戦う必要なかったんじゃない?」


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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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