Switch Mode
Now you can use the translation tool for free for the first 200 chapters of each novel.

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 412

Please login or register to translate this post.

ゲームの動きを今以上現実に影響させないよう気を付けつつ。二次試験に向けて勉強を続ける伊奈野は今日も今日とて朝にログインを行なった。

現実で一晩明かしたためゲームでも十分時間は経過しており、ぶっ続けで起きていた図書館のメンバーもすっかり回復した様子を見せている。

「おはようございます」

「あっ、おはようございます」

「師匠、おはようございます」

挨拶をしてみても、その声は普段通りの落ち着きもある明るい声。疲労やテンションの低さも感じられないため心配も必要ないだろうと伊奈野は勝手に判断した。

伊奈野のその判断は問題ないものだったのだが、

「おっはよー!主!」

「ふはははっ。おはよう!やっと来たか!……………ん?おはよう?別に今は朝ではない気がするが?」

「お~?……………確かにそうかも~?」

「師匠は基本来る時はこの挨拶よ。おそらく向こうの時間がこっちとは違うんだと思うわ。ただ、毎回そうというわけでもないし合わせればいいだけだとは思うけど」

犬っころとコスプレ魔王。

前回疲れを見せなかったこの2人が問題となっていた。特に気にすべきはコスプレ魔王であり、

「今日こそは帰るのを邪魔して見せるからな!」

「えぇ?本当に帰れなくなったら困るんだけど……………さすがにそれができるようになるとは思えないし試してみる分にはいい、かな?」

コスプレ魔王は諦めていなかったのだ。伊奈野がログアウトできなくなるようにする、ということを。

前回は失敗して伊奈野はいつも通りログアウトできたが、今回はその失敗を生かして新しい方法を取るつもりのようである。ゲームとしてできてしまうとマズいため伊奈野は心配する必要がないと分かってはいるのだが、それはそれとして魔王と呼ばれるなんだか色々抱えていそうな存在が言ってくると心配になってくるのである。

(これで相手がコスプレ大好き地雷ちゃんとかだったら面倒そうっていうだけで終わるのに……………いや、終わんないかな?なんとなく字面からヤンな香りがするし二度とゲームから出られなくなるどころか相手以外の人と接触すらさせてもらえなくなりそう)

「じゃあ地雷と魔王を兼ね備えた場合って……………ヒェッ!」

「む?俺と地雷?」

「魔王と地雷ですか?つながりがよく分かりませんが」

伊奈野が魔王と名の付く存在がその実力なだけでなくヤンデレまで保有していることを想像して寒気を感じた。それとともに自分のログアウトを阻止しようとするのが見た目が地雷系っぽいだけで本人はこだわりがないただの魔王で良かったと安堵するのだった。

(……………いや、ただの魔王って何?魔王に普通も何もないと思うんだけど?閻魔大魔王とかじゃない?普通の魔王からイメージされるのとは違う魔王って)

余計なことがいろいろと思い浮かんでそこまでコスプレ魔王の今後のログアウト妨害を気にしない伊奈野。

そんな伊奈野とは違って伊奈野が知らずのうちに口にしていた言葉に他の者達は集中していて、

「意外とありなのかしら?魔王なら地雷との相性が壊滅的に悪いってわけでもないし」

「しかし良いとも言えませんよ?魔王って別に器用なタイプではないでしょう?自分で踏み抜いてしまいかねない気がしますけど」

「でも、それならずっと地面に重みがいかないようにしておけばいいんじゃない?確か魔王って空中浮遊ってわけじゃないけど完全に自分の重さを地面に伝えないようにできたはずでしょ?」

地雷とコスプレ魔王の戦い方の相性がいいかと言われると、残念ながらそんなことはない。

しかし、だからと言って悪いと言われるほどでもない関係性となっていた。しかも屈辱さんの記憶によると、コスプレ魔王であれば地雷は起動させずにいることができるというさらなる追い風が来た。

もし本当なのであれば有っても邪魔になることはないため、すぐに地雷を利用した戦い方や地雷の種類などを検討することになる。だからこそ真偽を確かめるためにコスプレ魔王へと視線が注がれて、

「む?地面に重さをかけないようにする?……………俺、そんなことできたか?いや、できる気もするね」

「いや、なんで本人が覚えてないの?」

「自分の能力くらいちゃんと把握していなさいよ」

「そうですよ。自分の能力くらいは把握しておかないと面倒なことになりかねませんよ。それこそ他人に迷惑をかける恐れもあるんですから、力を持つ者の責任としてそこはしっかりとしてください」

「む、むぅぅ」

覚えていないというコスプレ魔王に周囲からかなりの批判が集まってくる。

それこそ他人に迷惑をかけるなんて言うのはあり得る話であるためコスプレ魔王も言い返すことはできず、口をへの字に曲げて不満そうにするしかなかった。とはいってもそんな顔をしたところで誰かが味方になってくれるわけはないのだが。

いや、正確にはないとコスプレ魔王も批判していた者達も思っていたのだが、

「確認したくないなら仕方ないよね。知らない間に出てきてるのとかどんな爆弾が仕掛けられたりしてるかも分かんないしできるだけ触れたくないかも」

「そ、そうか?」

「そうだけど……………あれ?コスプレ魔王は違った?」

「い、いや。俺の場合は……………ふっ。過去のことにこだわる暇がないからな。俺は常に前に進み続けていて忙しいんだ」

「あぁ~。なるほどねぇ」

気持ちは同じでなかったものの、確認をしないことには共感してきた存在がいた。それこそが、伊奈野。

彼女はスキルまでならどうにか耐えられたがユニークスキルや称号などで脳を破壊されそうになったがために自分の能力を振り返りたくないという気持ちである人間なのだ。だからこそ、あまりコスプレ魔王が自分の能力を把握していないという理由で責められていると自分も怒られているようで同情するような動きをしたわけである。

司書さん達のコスプレ魔王に対する批判も耳が痛かったが、それでも前日に知り合いが英雄だったり準英雄だったりするということが分かり頭を抱えることになった立場からすれば確認を当然したくはない。たとえ後で面倒なことになったと悔いてもとりあえず現状の乗り越えなければならない課題までは平穏な心でいさせてほしいのである。

「し、師匠がまさかそちらに付くとは」

「ということは確認しないというのも悪くないという……………いえ、しかし師匠は以前自分の実力や得意分野苦手分野が分かっていなければ今後の成長に必要な部分で無駄なことをしてしまう可能性が高いとおっしゃっていましたし」

「いくらご主人様がどっちの立場に立ってもさすがにそこは譲れないかな~。危険の芽は摘んでおかないといけないからね」

「そうだけど研究狂いが言うのは少し癇に障るわね」

「そうですね。あなたがその言葉を言うとかなり軽く感じますよ?」

「あ、あっれ~?おっかしいな~。僕の味方だったはずなのに急に裏切ってきたんだけど?」

こうしてなぜか屈辱さんに批判のターゲットは変わりつつ伊奈野の休憩時間は経過していく。

結局その後コスプレ魔王の使える力は徹底的に調べることになったようだが、伊奈野の力に関しては見逃されたので良かったのかもしれない。

《称号『群雄割拠に身を投じ』を獲得しました》

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

Comment

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Options

not work with dark mode
Reset