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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 428

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コスプレ魔王が解放されてから数時間。

骸さんが(直接的には骸さんの配下が)引き起こしたマグマ湧き上がり事件もさすがに収まりを見せ始めていた。

各地の消火活動もほとんど完了し、あとは火種が残っていて再度また燃え上がるというのを警戒するだけ。ダンジョンから出動して消火に当たっていたプレイヤーたちも解放されてまた少しずつクッキーの購入やダンジョン攻略に精を出し始める。

…………となればよかったのだが。

「賠償しろ!!」

「責任を取れこの犯罪者共!」

「背信者がこの神聖な土地を踏み荒らすなぁ!!」

「うるせぇな。何だよお前ら」

「せっかく消火までしてやったっていうのに…………消さなきゃよかったか?」

「なんでダンジョンはこんなやつらの助けになろうとしたんだか。絶対燃やした方が良かっただろ」

「汚物は焼却処分するべきだったよなぁ」

プレイヤーたちは非常にフラストレーションをためた様子を見せていた。

原因はお分かりの通り現地民との軋轢。せっかく消火活動に貢献したというのに感謝するどころか非難してくるものがいるのだからイラつきもするだろう。

なかには非難するのにとどまらず責任を取ることを求めて賠償金を要求するものまでいる始末。自分たちは何も悪事など働いていないどころか善行を積んだというのにこの扱いとなると、さすがにプレイヤーたちも黙っているわけにはいかず各地で言い争いが起きていた。

もちろんすべてがそうだというわけではなくダンジョン内で伊奈野達が話し合い予想したように協力的な姿勢を見せるNPCも少なくない数いるのだが、

「あっ、なんか向こうの揉め事大きくなりそうだしもう戻った方がいいかも」

「了解。信用できそうなやつに場所は教えておく」

「そうして。お礼はしたいけど、さすがに下手な人を呼んで揉め事は起こしたくないし」

「気持ちはよく分かる。俺も気を付けておくから」

火事が落ち着きを見せ、今度は対立による揉め事が大きくなりそう。そんな雰囲気を感じとり、自分たちも一緒にいるところを観られたら余計な騒動に巻き込まれかねないということで連絡手段などを決めて別れていった。

見かけ上はだが街の中に友好的な交流は残らず、ただ争いの声だけが延々と響き続けるのであった。

そうして争う場所で密集して、帰り先であるダンジョンの入り口周りも人が一か所に戻っていくため密集して。どちらにしろ密集するのだが、そんな状況を活用する存在がいて、

『ヨシヨシ。実に都合がいいな。誰も気づきそうにない』

「ですねぇ。人の気配に気を取られて他の生物にまで目を向けられるような余裕はないってことでしょう。まあ、動き回ってるのは生き物じゃないですけど」

『カカカッ。であるな。余の配下は人の体では不便な時も自由自在に動けるものがいる。人材が豊富だというのは素晴らしい事であるな。まあ、人ではないのだが』

動き回るのは骸さんの配下。

人型ではなく小動物の死体を使ったそれらがひっそりと仕事をしているのだ。彼らはまさにプロフェッショナル。

ではそんなプロフェッショナル達を使って何の仕事をさせているのかという話だが。

これは消火活動が終わったからこそやらなければならない仕事であり、

「ふぃなんしぇ?とかいうのが1289個。まどれーぬ?というのが427個。マフィンが22個。これで全部で良いと思われます」

『うむ。配達の方も問題ない。すでに帰ってしまった者もいるが、それは次に来た時に届ければいいと割り切るとしよう。アクセサリーの方はランダムの物で良かったな?』

「はい。ダンマスが言うにはそれでいいそうです。基本給がランダムで上振れを作っておいた方が次に依頼を出すときにとりあえず受けるという人の母数が増えるとかなんとか」

消火活動の後に渡すアイテム。つまり、ダンジョンが依頼として出していた消火活動への報酬を渡すという作業を行なってもらっていたのだ。

1人1人仕事量に差があるため入念にチェックを行ない、しかし渡すのは気づかれずに素早く。素晴らしい手際で骸さんの指示のもと配給は進んでいく。

『しかし、ダンジョンマスターが用意した分で足りたか。ダンジョンマスターの事であるから見積もりが甘いかと思ったが』

「ですねぇ。それは自分も意外でした。ダンマスをまた急かして増産させる必要があると思ってましたし準備もしてたんですけど…………モンスターへの付与関係で色々と改造した余波ですよね」

『うむ。それもあるであろうな。しかし、最初からこの生産ラインというのは難しそうだという程度には考えておったが、もうここまでくると何がどうなっているのかさっぱり理解ができぬ。ダンジョンマスターももう少し他の分野にこうやって思考を割いてくれればいいものを』

「本当にそうですよねぇ。ダンマスがダンジョン経営にやる気を出してくれれば絶対もっとうまくいくと思います」

伊奈野にとってみれば数列などを使って簡単に解ける問題でも、骸さんや炎さんにとってみれば桁が多くて難解に思えてしまう。だからこそこういった部分で伊奈野が活躍すると骸さん達も伊奈野の事を見直すわけだ。そしてそれと同時に、普段からもっとこういった実力をダンジョン関係で発揮してほしい物だと淡い期待を抱いてしまう。

もちろん、そんな期待をしたところで伊奈野は応えてくれないのだが。

なお後日、骸さん達の努力によってすべての消火活動参加プレイヤーへと報酬が届けられると、

「さすがにちょっと余りましたね。余裕が出るように生産したので当たり前と言えば当たり前ではあるんですけど」

『うむ。とはいえ余り過ぎているわけでもないから気にする必要はないと思うぞ。このくらいならば消費したDPも大した量ではないしな』

「ですね。ダンマスのおやつにしてもらっても全く以て構いませんよ」

「そうですか。ありがとうございます」

余った数が数字でしっかりと出てきた。

足りなくなる方が問題だということで必要量以上に作っていたこともあって当然余りは出てしまうのだが、そこまでその数も多くない。骸さん達も許容できる範囲、それどころかよくその程度の差で収めたものだと賞賛したくなるような数字だ。

余った分はもう使うこともしばらくないだろうということで伊奈野のおやつとしていいということになったのだが、伊奈野はその菓子類を暫く黙って見つめて、

「……………………」

「ど、どうしましたダンマス?何か問題がありましたか?自分で作っておきながら好みじゃないとかそんなことはないですよね?」

「いえ。問題もないですし好きなお菓子ですよ。ただこうして目に見える量しか残ってないことを考えると、私が食べるよりもいい使い方があるんじゃないかと思ってしまって」

『ほぅ?』

という話があって数時間後。

「おい!新しい商品が売り出されてるぞ!?」

「おっ!何だ何だ!何が出てきてるんだ?」

「マドレーヌにマフィン。この間のイベントの報酬に出てきてたやつだな。気になってたし買ってみても…………って、高っ!?」

「クッキーの何倍だ、これ!?中堅が買う装備と同じくらいの値段してないか!?」

「最近クッキーだけだと飽きるような気がしてたから嬉しいけど、この値段はちょっと…………いやでも、数量限定だし誰かに買われたらもう食べるのは難しいかもしれないし!ぐ、ぐぬぬぬぬぬ!!」

《称号『商売上手』を獲得しました》

伊奈野は短時間でかなりの額と称号を得ることに成功したのであった。

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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