Switch Mode
Now you can use the translation tool for free for the first 200 chapters of each novel.

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 452

Please login or register to translate this post.

怪しい服の人が襲われているが、伊奈野達が助けに行くことはできない。

そんな中唯一頼れそうな存在が、

「…………久しぶりだねぇ。魔王。まさかこんなところにいるとは思ってなかったよぉ」

「久しぶりだな。呪術師。俺も色々とあったわけだが…………今はそんなことを話している余裕もないか。逃げるぞ。ついてこい」

「あぁ。もちろん」

コスプレ魔王であった。

ダンジョンの中で骸さんの組んだメニューでひたすら鍛え続けていたコスプレ魔王であったが、協力関係ではないものの今回は助けてくれるのではないかと期待できたのだ。

もちろん魔王は骸さんからの情報だけを鵜呑みにせず包囲されているからと言って一方的に包囲している側を悪とは定めずに、色々調べた上での行動選択をする。

とは言っても結局は伊奈野の思い通りに動いてくれて、包囲が崩壊していくのに大した時間もかからなかった。

《称号『魔王におまかせ』を獲得しました》

「すごいですね。あれだけ一瞬で大勢を倒したのに、死人は出ていなさそうですよ」

「ああ。本当だ。ずいぶんと手加減が上手いみたいですね」

『ふむ。特に手加減の訓練などやっておらんかったのだがな。どちらかと言えば全員まとめてチリ一つ残さず消滅させるような鍛錬を繰り返していたはずだというのに』

力技で問題の解決に動いたにもかかわらず、コスプレ魔王の暴力による死人は0。全員ただ気絶する程度に終わっていた。

問題があるとすればそこで手加減をしたことによって無駄に時間がとられて、一撃で全てを消し飛ばした時よりも新たな敵が近くに迫ってきてしまうということだが、

「あっ、英雄が動く前に逃亡を開始できましたね」

『ふむ。しっかりとこちらの渡しておいた隠密行動用のアイテムも使えているではないか。てっきり焦ってそれどころではないかと思ったが、予想以上に精神的な余裕がありそうだな』

「ただ、もっとタイムは縮められた気がしますけどね。私たちは死んでも復活できるって教えておくべきだったのでは?」

『ずいぶんと容赦がないな』

「ダンマス、過激すぎません?邪魔なのはわかりますけどもう少し優しくしてあげましょうよ。一応同郷なんですよね?」

同じ現実世界の人間であることを同郷と呼ぶのかは怪しいところだが、とりあえず包囲に参加していた多くの者が伊奈野と同じプレイヤーであったことは間違いない。だからこそ、そのプレイヤーに手加減する時間がなければもっと早く逃げられたのではないかと思えるわけだ。

とはいえ、タイムを縮められる要素があるにしても結果は悪いものだったわけではない。コスプレ魔王でも苦戦する存在である英雄は誰も近くまで来れていなかったし、気づいて対応に向かい始めた時にはすでに逃亡を始められていた。

さらにそこに加えて、

『魔王。そこは右だ。路地を抜ければ人がほとんどいない場所になるだろう』

『分かった。そこから転移しても問題ないか?』

『うむ。問題はない。ただ、あまり魔力の痕跡を残すなよ?魔法の使用がバレるだけでなく転移先の解析までされてしまうと面倒であるからな』

『分かった。気をつけよう』

骸さんによる街中の配下を使ったサポートもある。

その目の多さを活かして最適な逃走ルートを割り出し、更には近くで即時の連絡ができるように音声の出せる配下も待機。充実したサポートが行なわれていた。

骸さんと会話をする声を聴く限り、コスプレ魔王に緊張や疲れ、焦りと言ったものは感じ取れない。かなり落ち着いた状態で行動で来ていることもうかがえる。

「さすがは魔王ですね。自分なら大きく予定から外れているわけではないとはいえ、街中が敵だと思うと焦りを感じてしまいそうな気がしますよ」

「場数が違うってことじゃないですか?炎さんはダンジョンから出られませんし、誰かを自分で助けに行こうってことにもならないので仕方ないのでは?」

魔王も落ち着いた状態なうえドキドキやハラハラもなく順調に進んでいるということもあり、特にやることもない伊奈野達はのんびりモード。

一応炎さんには転移先となるダンジョンの階層などを整える作業が求められてはいたが、すでに完了済み。もう関連することの仕事は残っていないのだ。

そんな緊張感のないダンジョン内ではあったもののダンジョン外で活動する者達や骸さんは仕事を完璧にこなして結局問題なく作業は終了。

ただそこで疲れたから休憩というわけにもいかず、今度は骸さんとコスプレ魔王から怪しい服の人への説明が行われることになる。

「どうやってダンジョンを隠すかとかいう話をしてたのに、結局ダンジョンの事を知られてしまいましたね」

「ですね。予想外の事が起こったので仕方がないと言えば仕方がないんですけど、怪しい服の人がここからどう動くかが心配です」

もともと予定にはなかったのに、怪しい服の人をダンジョンへ連れてきてしまった。

だからこそ、色々と説明をしておく必要があるわけだ。ここで理解を得られるかどうかで今後の怪しい服の人とのかかわり方が良い物になるかどうかが決まってくる。

とは言っても、そう簡単に理解を得られるとは説明する側もそれを見守る側も思っていない。

ダンジョンなんて、このゲームのほぼすべてのNPCから忌み嫌われている物である。それこそ、見つけ次第即座に攻略、費用なんて度外視でとりあえず攻略しなければならないといったように思われているレベルのものなのである。

そんなものと友好関係を築きたいなどとても簡単には思ってくれないだろう。

相当説明と説得には根気がいりそうだと誰もが覚悟を決めていた。

『…………ということでだな、余はこのダンジョンにいるのだ。だが、そなたに無理強いはせん。しばらくここで暮らしてもらう必要はあるのだが、決してこちらに協力しろというつもりは、』

「あっ、全然協力しますよぉ。そこは気にしないでもらって大丈夫ですねぇ」

『「「「え?」」」』

「いや、私は別に他の人ほどダンジョンを嫌ったりとかはしてないので。多分女神さまからある程度離れた影響じゃないですかねぇ。それで?私は何をすればいいんでしょうかぁ?」

覚悟を決めていただけに、この返答は誰にとっても予想外。怪しい服の人のあっけらかんとした態度にはしばらく理解が追い付かなった。

だがそれでもどうにか気合で言葉をひねり出すのが、

『…………そ、そうか。問題ないのか。とりあえず協力してくれるのならこちらとしてもありがたいな』

骸さんである。

こういうところではやはり頼りがいがあるようだ。

それによって少しずつ回復してきた伊奈野達は、怪しい服の人が協力してくれるということであったため何をしてもらうかをある程度打ち合わせで確認し、

『まず、そなたにはダンジョンに作った研究施設で実験を行なってもらいたい』

「実験、ですかぁ?」

『うむ。実はこのダンジョンのダンジョンマスターが呪いに関するもので少し気になる物があるというのでな。それを調べてもらいたいのだ。勿論、そちらが既に知っている知識ならその知識を教えられる範囲でまとめてもらえればいいのだが』

「まるほど?もちろん構いませんけどぉ…………呪いに気になることなんてありますかねぇ?」

不思議そうにする怪しい人。

まず呪いなんて認知度も低いし、知っている人がいる時点でそこそこ驚きなのだ。それ以上に疑問があるなんて言われれば疑ってしまう始末である。

なおその後、

「うっひょぉぉぉ!面白いねぇ!これは良い!これは実に素晴らしいよぉ」

とあるダンジョンの階層では大興奮する怪しい服の人の姿がより怪しくなっている様子が見られた。

伊奈野や炎さんはドン引きだったという。

《称号『呪術師の知識提供者』を獲得しました》

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

Comment

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Options

not work with dark mode
Reset