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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 463

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伊奈野は欠席した会議だが、ゲームにとってそれは大事な物。決して、ただ準英雄を全て明らかにして終わりという物ではないのだ。

次のイベントにつながる話をしていて、

『次の邪神の襲撃の際に余も動く必要があるのだが、重大な問題がある』

「問題ですか?勝てるかどうかとかそういう?」

『いや、もっと根本的な部分だ。まず、話し合いが上手くいかなかったから余はどこに行けばいいのか分からぬのだ。襲撃箇所が2か所あり、どちらか選ばねばならんのだが』

「なるほど。それは確かに問題ですね」

邪神の侵攻の際、どういった配置で防衛をするか。

それを骸さんは知らないために困っているというわけだ。本来であれば会議でそれが決定されるはずだったのだが、当然の如く攻撃されてまともな話し合いどころではなかったため何も知らないのだ。

そんな状況にあるのは当然骸さんだけではなくコスプレ魔王や怪しい服の人も同じであり、

『おそらく、次の邪神の襲撃は英雄だけでどうにかなるようなものではないのだろう。余たちの力も必要なはずだ…………もし選択を間違えれば、邪神が防衛線を突破しかねんのだ』

「なるほどぉ。しかし、それなら、骸さんとコスプレ魔王とで別々のところに行ったりすればリスク分散には…………なりますけど、よく考えてみればそれはそれで危ないですね」

『うむ。ダンジョンマスターもそう思うであろう?余もそれができるならそうしたいところではあるのだが、いかんせん味方側の問題があってな』

本当なら、別々の場所に行って戦力をばらけさせた方が対処がしやすい。

しかし、今骸さんたちは戦力を分散させるなんて考えられないことなのだ。なにせ、一緒に戦う味方であるはずの存在が危険なのだから。

『さすがに邪神と戦っている最中であれば問題はないだろうがな。しのぎ切った後には何の保証もないのだ。邪神と戦って疲労しているところを囲まれて叩かれれば余だけでどうにかなるとは思えん。それはきっと、魔王であっても同じことだろう』

「あの筋肉の人が一緒のところに居れば英雄に囲まれてもなんとかできるかもしれませんけど、そんな運頼みなことはできないですよね。しかも、たとえ一方に筋肉の人がいてももう片方には手を取り合って対抗できる人なんてほとんどいないでしょうし。となるとやっぱり、戦力を分散させるのはマズいですか」

『うむ。かなりマズいだろうな。相手に英雄がいることを考えれば、このダンジョンにいる2人とは確実に近くに居たい。あわよくばバトルマスターとも同じ場所で対処に当たりたいところだな』

戦力の分散はできない。しかし、固まったら固まったで、結局最初に考えた戦力の偏りという問題が出てくる。どちらにしても頭の痛い状態であった。

せめて英雄がどういった配置にあるかだけでもわかればかなり状況は良くなるのだが、そんな便利な情報など手に入れようが、

「…………」

「ん?どうしたの黒い本…………これ、もしかして英雄の話?」

『なんだ?余にも見せてくれ…………むっ!?こ、これは、英雄の配置ではないか!?なぜこれをグリモワールが!?』

手に入れようがないかのように思われたが、そこへ現れた黒い本によって状況は一変する。黒い本はなぜか英雄の配置なんていう情報を持っていたのである。

「え?これここの話だよね?日本サーバのじゃない?」

「…………」

「違うんだ。本当にここの情報ってことなんだね…………どこでこんなこと知ったわけ?」

「…………」

「いや、あっちの方ってされても分かんないから。どこなの。あっちって」

黒い本に情報の出所を尋ねるが、本の状態では説明もままならず伊奈野も首をひねるばかり。

とはいえスキルや称号の効果でなまじ黒い本の意思が多少分かるようになっているため、伊奈野もどうにか読み取ろうと格闘を続ける。

そんな様子を骸さんと炎さんはしばらく観察し、

『なぜそんな絶妙な意思疎通ができるのかが本当に謎であるな』

「自分たちもグリモワールの言いたい事なんてほとんどわかりませんからね。お互い筋肉もないので、筋肉によるコミュニケーションも取れないですし」

『なんだ筋肉によるコミュニケーションとは。炎よ、筋肉を万能だと思い過ぎだぞ。筋肉に勝手に新しい役割をつけるな』

「いや、筋肉とは精神ですよ?筋肉を見せつければこちらの気持ちも伝わるに決まっているじゃないですか……くっ!自分にも筋肉がつけば使えるのに!」

『何という適当な理論を…………しかし、思ったのだがそんな物に頼らずとも声を使えばいいのではないか。筋肉を見せつけている時間があるなら声を使った方が速いだろう』

「「…………」」

骸さんの炎さんに対する突っ込み。

相変わらず脳みそが筋肉に支配されているため変なことを言い出しているのだが、それに対する骸さんの意見は思わぬところに届いた。

2人の会話は伊奈野と黒い本にも届いていて、

「……なんで私たち、今の状態で会話しようとしてたんだろう。黒い本、人化すればいいじゃん」

「…………」

伊奈野達も、自分たちがわざわざできるからと言ってスキルや称号に頼った意思疎通をする必要がないということに気がついたのだ。

黒い本は人化できるのだから、ここまで伝わらない以上人化して喋ってもらった方が断然早いというわけである。

黒い本と共に伊奈野は骸さん達に見えない机の下に隠れて話を聞いてみればすんなりと情報は伝わって、

「ああ。なるほど…………骸さん。黒い本の情報は、勇者っていう英雄と騎士団長っていう英雄が話していたのを盗み聞きして知ったものらしいので信用度は高いんだそうです」

『ふむ。そうなのか。確かに英雄の2人が言っていたのであれば信用できるな。であれば、これを基に余も対策を考えていくこととしよう』

情報の出所が分かった。

これで伊奈野の知りたかったことも知れて万事解決。心置きなく勉強ができるというわけである。…………そうしばらくの間は思っていたのだが、よくよく考えてみると、

「え?なんで英雄に気づかれずに盗み聞きとかできんの?怖ぁ」

黒い本の隠密性能が高いのか、内通者がいるのか、それともそれ以外に何か手があったのか。それは分からないが、黒い本が英雄というかなり察知能力も高いだろう存在に気づかれることなく盗み聞出来たという事実に困惑と恐怖を感じずにはいられなかった。

なお、勇者と関係があるのかは分からないが誰かさんは霧の中でオタ芸をしているところを見つかったりしていたので察知能力はそこまででもなかったりする。再度いうが、英雄とガチ恋コールヲタクさんとの間に何の関係があるかは分からないが。

と、黒い本から情報を吐き出せはしたものの本番はそれからであり、

『ふむ。構成がかなり偏っているな。何か理由があるのかどうか………』

「グリモワールの情報によれば、こちらに英雄や準英雄が少ないのは外からの人が多く参加するからだということらしいですが」

『それだけでここまで偏る物か?』

あまりにも偏った編成に頭を悩ませることになる。

英雄も準英雄も片方にだけ集まっており、それはまるで何かを誘っているようにしか見えないのであった。

『罠、なのか?』

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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