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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 512

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「…………ん?ちょっと暑い?」

緑色の迷路を前に1時間ほど勉強をした伊奈野。

その手が止まった段階で、彼女は違和感を覚えた。ハッキリとそこまでの事を覚えているわけではないのだが、勉強を始める前よりも気温が高くなっているような気がするのだ。

それどころか、熱源を近くに感じるほど。

一体何事かと顔を上げてみると、

「燃えてる」

緑の迷路は、いつの間にかオレンジ色に変わっていた。迷路を作る植物が、燃やされているのだ。

伊奈野はエルフが森を燃やされているのかなどと言う適当な現実逃避をしそうになりつつもどうにか正気を取り戻し、

「もしかして剣、やった?」

「…………」

「その反応、やったんだね?すさまじい程に自然の敵の道を行ったね」

伊奈野が真っ先に犯人候補として目を付けたのが、炎属性の剣。

炎を出したり纏ったりといろいろ危険なことができることもあり、伊奈野は間違いなくこれができる筆頭候補に剣が入ってくるだろうと思ったわけだ。

もちろんそれだけではない。

雷を出せる武器だっているのだからそっちにも目は向けるし、

「あっ、そっちもやったんだ。と言うことは、皆で協力してやった感じ?」

他の候補もやってしまっていた。

伊奈野の武器たちは皆で結託してこの素敵な自然の迷路を破壊しようとしたらしい。もちろん、迷路になるほどしっかりと切りそろえられている木々が自然的だと言って良い物かどうかは別として、伊奈野はそう評価した。

とは言っても、伊奈野とてその行動を非難することもできない。

そもそも、この迷路を正攻法で突破することは難しいと考えていたのだ。こうして燃やして先まである程度見えるようにしてくれていた方が、迷路をゴールまで進むには都合がいい。

そう。都合がいいはずなのだが、

「ん~?これだけ無くなってるのに、まだ先が見えない?もしかしてこの迷路、予想以上に大きい?」

大きいことは間違いないと考えていた迷路。

しかし、その規模は予想以上なのではないかとすら思えてしまった。あまりにも先が見えないのだ。それこそ、迷路として遊ぶなら数時間は楽しめそうな規模だ。

とてもではないが、正解のルートが分かっていたとしても伊奈野が休憩時間で突破することは難しいとすら思える規模感だ。

ついでに、伊奈野としてこの規模感を見ると今のうちに抜けてしまった方が良いのではないかと言う考えにもなってくる。

こういった植物などの能力の場合、また燃やされても再生してくるなんていう可能性が考えられるのだ。もし回復が不可能なほど燃やされたのであれば、新しく生やしてくるなんて言うことも考えられる。そうなると間違いなく厄介だろう。

ということで、考えれば考えるほど厄介なことになるイメージが浮かんできたこともあり、

「通りやすいところまでは抜けちゃおうか『疾きこと風の如し』『連続ダッシュ』『疾走』」

今のうちに行けるところまで行ってしまおうと伊奈野は走り出す。

ここまで全力で走るのも久しぶりなのだが、伊奈野は加速のためのスキルを忘れていなかった。ユニークスキルの1つまで使用して加速し、まだ少し炎の残っている植物の上を通り過ぎていく。もちろん火に触れたりすることにはなるのだが、すでに炎属性の剣の試練でそれ関連の耐性は上がっているため、この程度で何かある伊奈野ではないのだ。

さすがにこの動きは武器たちも予想外だったようで、慌てて走る伊奈野を追いかけてくる。

しかし、伊達に一度ログイン時間のほぼすべてを走ることに使ったわけではなく、それに追いつくことなど到底不可能。

伊奈野は自分の武器すら置いて迷路の奥へと進んでいくのだった。

ただ、

「あっ。マズいかも。止まれない」

その速度があまりにも大きすぎて、伊奈野はまだあまり燃えていない場所が来ても止まることができなかった。

急いで止まろうとするが踏ん張り切れず、

「ん?浮いた?」

逆にその地面へ伝わる足の力が大きすぎて、伊奈野は地面をけり上げる形となった。つまり、ジャンプをしてしまったのだ。

そしてそうなると変な方向に力が言ってしまって、伊奈野は空中で足をバタバタさせながら全身で植物の壁に激突していくことになる…………かと思いきや、

「あれ?私今空中歩いて…………ふべっ!?」

伊奈野は空中にいるにもかかわらず、足に何かをふむ感覚が伝わってきた。

そこには、踏み台となるような植物があったわけでも、追いついてきた武器たちがいたわけでもないのにだ。

結果として伊奈野は予想外の事でさらに混乱して変な方向に体が傾いてしまい、頭から植物に激突することとなった。

ただ、幸か不幸か伊奈野には『頭突き』なるスキルがあった。

これによって、伊奈野の頭突きの力は少し強くなっている。いままでの加速とその頭突きスキルが組み合わさるとさすがにそれなりの威力となるため、頭からいった伊奈野はその頭で植物をすさまじい勢いで破壊しながら壁を貫通していくのであった。

「アイタタタッ。そういえば私、空中を何歩か歩ける指輪を持ってるんだった。店主さんに買ってもらったのにすっかり忘れてたよ」

伊奈野はこうなってしまった原因の1つを思い出す。

伊奈野がこのゲームで1番初めに話したといってもいいNPC(チュートリアルで出てきたものは除くとする)である店主さんにもらった指輪にそうした効果のものがあったのだ。正確に言えばお金を渡された状態で『みんなで1つに』というユニークスキルを発動した伊奈野の中に入った店主さんが伊奈野の体を使って購入した物だったりするのだが、そういう細かいことに目をつむれば店主さんから貰ったものと言って良い。

今まで使う機会はあまりなかったためすっかり忘れていたが、今回これの効果を改めて実感できたわけだ。

それによって頭から突っ込む形となったことは不幸とも言えるかもしれないが、

「迷路だからね。やっぱり、頭を使わないと」

伊奈野は色々と考えた末こんな言葉だけをこぼした。

絶対そういう意味で使う言葉ではないが、あくまでも冗談だろう…………たぶん。

またここから頭突きを繰り返せば迷路を強引に突破できるのではないか、なんて言うことは考えていないはずだ。

《スキル『ロケット頭突き』を獲得しました》

《称号『壁はぶち破る物』を獲得しました》

新しくスキルも称号も手に入ってより簡単に、そして効果的にできるようにはなっているが、それでもやることはないだろう。

実際、伊奈野は何度か植物の壁に触れてみたり頭を押し付けてみたりするだけでそれ以上何かをすることはなかった。

その後は武器たちが追いつくまで伊奈野は以前作った魔法陣をあさって火属性の植物を焼却するために使えそうな魔法がないかを探す作業に。

そして武器たちが追い付いてくると遊びに付き合った方が良いのかと考えて、

「いや、ここまで燃えるほど遊んでいたわけだし、私が遊ぶ必要はないかな?」

それをすぐにやめた。

ここまでひどい事態を引き起ここしておいてさらに遊ばせるなんてあまりにも甘やかしすぎたと思うわけだ。

と言うことでそれはやめて遊びではなく落ち着いたことをするという方向性に変更して、

「犬っころと遊んでみたのはどうだった?楽しかった?」

「「「…………」」」

「へぇ。なるほどね。楽しめたり楽しめなかったり、か。犬っころは確かに速かったし、あれを超えてモンスターを倒すっていうのは難しいかもね」

朝の後の話を聞いてみたりもした。

犬っころについて行った後楽しめたは楽しめたのだが、その楽しみ方を見つけるまでに時間はかかったようだ。犬っころが強すぎることもあって、普段犬っころが遊んでいるような場所では武器たちが活躍できなかったのだ。

最終的には伊奈野が読み取った限り犬っころの背中に自分たちを凍り付けることで縛り付けて、その状態で犬っころに走ってもらうことで自分たちもその速度に乗って攻撃などができたらしい。

その後はジェットコースタに乗るような気分でついでにモンスターも倒せたため楽しかったのだとか。

「楽しめたなら良かった…………思ったよりここまでの意思疎通で時間がかかったね。そろそろ私も勉強し始めようかな。一応、自然からの罰がなんていう展開になったら嫌だし『魔力障壁』だけ出しておこうか」

こちらでの宣伝もあってか、「実家追放系ぬらりひょんは現代ダンジョンで百鬼夜行を夢見る」がランキングに乗りました

皆様ありがとうございます


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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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