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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It – Chapter 513

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迷路の内部で勉強を始めた伊奈野。

勉強中であるため気づいていないが、その伊奈野の取ったある手が、かなり今の伊奈野を助けていた。

その助けている物こそが『魔力障壁』。

MPを消費して作る半透明の壁だ。これが伊奈野の周囲を覆っているため、生半可な力では伊奈野に触れることすらできない。

「…………!?」

「…………!!」

ただ、それは伊奈野だけが安全だという話。他が安全と言うことでは当然ない。

現在、伊奈野の『魔力障壁』の周辺では攻撃の応酬が行われている。

伊奈野の武器たちが争っているのだ。

炎が舞い上がり雷が落ち、闇が周辺を包んで光が全てを照らす。

それに対するは自然の怒りとでもいうような植物の大群であり、あちこちから伸びてくる蔦が次々にその武器たちを捕らえようと襲い掛かってくる。もちろん、伊奈野の方にも。

武器たちに疲労などといった概念は存在しないため問題なく対処できるが、通常のプレイヤーであればこれの対処をしつつ迷路もクリアするということは不可能だろう。迷路の事なんて考えていたら敗北してしまう可能性が高いくらいには、植物の攻撃は苛烈だった。

それでも武器たちは自分たちの力を使い、時には伊奈野の近くによってその威圧に守ってもらいながらなんとかその攻撃を耐え忍ぶ。

圧倒的な脅威が襲ってくるわけではないものの常に油断が許されず、さらには仲間たちとの協力も必要になる。武器たちの訓練にはある意味適した空間だと言えた。

《称号『安全地帯』を獲得しました》

「…………とりあえず、一旦これで終わり」

だが訓練の時間も1時間あれば終わってしまう。

伊奈野の手が止まり、同時に威圧感が消える。それでも新しいユニークスキルのお陰で伊奈野の周辺には植物が近づいてこれなくはなっているのだが、先ほどまでより少し攻撃の勢いが増したことは間違いない。

さすがにこの様子は伊奈野もすぐに認識できるわけで、

「やっぱり、自然の怒りを買っちゃった感じ?これは早めにどうにかしたほうがよさそうだね」

対処の必要性も感じる。

自然を敵に回した結果ひどい目に合う天罰系のイベントは他のゲームで色々と目にしてきたし、経験もしてきていた。だからこそ、必ず何かはしなければならないと思うわけだ。

思いつく解決方法としては一度罰を受け入れてキルされたり、贖罪としてゴミ掃除や新しい植物を植えるなどの作業がある。そうすれば自然との和解が完了して許されるというわけだ。

しかし、伊奈野は今すぐその路線に進みたいとも思わない。

もしそれをやったのであれば、

「結局この迷路を突破できなくない?途中まで進めたとはいえ、まだまだ先は長そうだし休憩時間に終わるものでもないよね?」

問題が多すぎるのだ。

ならば今はこの事態の解決は我慢して、迷路の突破を優先した方が良い。和解はその後でいいのではないかと思うわけだ。

そうと決まれば、行動は早い方が良い。

伊奈野はすぐに自分の能力を再確認して空中を歩くことができることをシッカリと確認したのだが、

「さすがに超えるのは無理そうかな?天井にもなってそうだし」

前回の休憩時間で思い出した、伊奈野の指輪の能力でどうにかするということは難しそうであった。

空中を何歩か歩けるようになる物なのだが、それで超えられるほど壁は低くないし、もし超えようとしても植物のツタが上から天井のように覆ってくるだろうことは視ていれば分かる。壁の上の方でツタが揺れているし、とてもではないが簡単に超えることはできない様子だった。

だが、だからと言って手づまりと言うわけでもない。

伊奈野は前回の休憩時間中走って空中を歩いてということしかしなかったわけではないのだ。

それ以外にも、

「ちゃんと魔法陣を探しておいてよかった。これを使えば無理矢理突破できるよね?」

今の状況で役に立つ魔法陣の調査。

そちらにもまた手を付けていたのだ。

もちろん、発見まですでに完了している。

であるならば、後はすることなどただ1つ。

魔法を実際に使うことだけ、だ。

「それじゃあ使用…………あれ?これもしかして、代償とか必要にするタイプ?」

使用してみて気付いたのだが、この魔法はただの魔法ではない。

魔法陣を作るようになってからしばらくして手を付けるようになった、代償を必要とするタイプの魔法だ。今回の場合は、

「わぁ~お。私のHPがゴリッと削られたね。でも、これなら結構な威力が期待できるのでは?」

一定以上の使用者のHP。

伊奈野もそれなりのHPを有しているのだが、それでも明らかに大きく削られたと感じるほどの量のHPを代償としてもらって行かれた。

当然ここまでの代償を求めたのだから、魔法の効果もものすごいもの。

魔法陣から炎の塊が現れ、それこから炎のレーザーのようなものが放たれた。

それはかなり遠くまで伸びていく、その間にあるすべての植物の壁も行く手を阻むツタもまとめて焼き尽くした。

伊奈野の倍程度の直径の円形に壁は穴をあけ、そこには焦げ跡1つのこっていない。

そこには伊奈野が余裕をもって通行ができるトンネルが出来上がっていたのである。

だが、それだけでは終わらない。

「ん?なんか、またチャージっぽいことしてない?まだ何回か撃つ感じ?」

もう一度魔法陣の上に炎の塊が浮かび上がっている。

それを見れば再度似たようなことが起こることは容易に予想できた。

そうとなれば、伊奈野もその結果を見て凄いと言ってばかりもいられない。早めの行動に移行する必要があるわけだ。

即座に空いた壁の穴に向かって走り出し、

「『連続ダッシュ』『疾走』疾きこと風の如し」

スキルまで使ってできるだけ次の壁も燃やし尽くせるようにと穴の先へ抜けていった。

次々に植物が襲い掛かろうとツタなどを伸ばしてくるが、それらはすべて伊奈野に触れる前に朽ち果てる。そうなる理由は伊奈野にも分からないがこうなることに損はないため今は気にしないことにした。

走ることを何よりも優先したのだ。

ただ、それでも伊奈野が次の壁に到着するより早く、

「うわっ!?また出た!?」

魔法陣から魔法が出ていく。

さすがにそれを前回の穴を通して放つことはできなかったため、少しずれたような位置に新しく穴ができていった。

「もったいない。次の壁に到着してから使いたかったんだけど」

残念そうにする伊奈野だが、これは仕方がない事だろう。

そもそも、伊奈野は発動したと思っているようだが肝心な速度上昇のためのユニークスキルである『疾きこと風の如し』は現在クールタイム中であるため使用できていないのだ。

そのため、現在の走りはベストな走りではない。

そして、さらに言えばこの魔法の性能が高すぎるということもあるのだ。

その証拠に、現在でもまだ伊奈野のHPは完全には回復しきっていない。じわじわと増えているが、伊奈野の圧倒的な回復力をもってしてもそれなのだからかなりの量を吸い取られていることが分かるだろう。

今回の魔法は、周辺の生命からHPを吸収することでそれを代償に魔法の発動を可能にしているのだ。ここまでの量を消費して、大きい結果を出せないわけがない。

「あっ、でもまたチャージし始めた。もう1回撃てるんだね」

そして、まだまだこの魔法は終わらない。

しばらく植物の壁を焼き尽くす炎のレーザーはやみそうになかった。

「こうなったら、私ももう少し速度を上げるしかないよね。新しいスキルとかで速度を上げるようなものがないか確認してみないと。ログでも開いてみればいいかな?」

さらに伊奈野の走る体制も盤石になっていく。

この迷路が強引に突破されてしまう日もそう遠くはないのかもしれない。


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I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

I Became a Legend Just by Studying in a VR Game Without Even Trying to Beat It

VRゲームで攻略などせずに勉強だけしてたら伝説になった
Score 7.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
Amidst the world’s excitement over full-dive VRMMOs brought by new technology, there appeared the figure of a girl joining in. However, she was greatly different from the many around her who sought to find enjoyment in this new world. “With this, I can study longer than everyone else!!” Yes. She was an exam student. One who cast herself into the terrifying place called entrance exam war, day by day shaving away mind and body as she tried to get ahead of others. What she sought from the new game was an increase of experienced time. In a full-dive VRMMO, where time was extended and one could spend three times as long inside the game compared to reality, she thought she could study for more hours than the other exam students. With such an aim, she began the seemingly contradictory action of studying with all her strength inside the game. And thus, just like that, she kept studying every day inside the game for the sake of passing her desired school… though for the most part this was realized, unforeseen events occurred one after another. NPCs who took interest in her study content. Players who came up with ideas similar to hers. Participation in events. And, waiting beyond, activities and successes she had never expected. Contrary to her simple wish of only wanting to study for exams, she would go on to create a legend inside the game.

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