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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 185

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『ごめんな、シエナ。

俺自身が未熟だったせいで、色々と勘違いしていたんだ。

お前の義姉はお前の言っていた通り、本当はそこまで性根が腐った女じゃなかった。

もっとちゃんと俺がお前の言葉を素直に受け止めていれば、こんな風に拗れる事もなかったんだ』

そもそも何をどう聞いたらアイツが性根が腐ってない女に聞こえたのよ!

裏の意図を汲み続けなさいよ、この間抜け!

だからその後シュア様の学友で側近だと豪語していたエンリケ=ニルティを呼び出して泣きついたのに……。

……なのにあの役立たず!!

せっかく小さい頃からの私の親友にも手伝ってもらって、転移陣を書き換えてもらったのに!

「どうしてアイツが無傷で……。

せめてマイティカーナ=トワイラのように治癒魔法でも癒せないくらいの、致命的な傷を残して帰っていたら……」

結局彼女は亡くなったけれど、私を可愛がってくれていたのも確かよ。

ペチュリム=ルーニャックも気が弱くて不安はあったけど、ちゃんと決めた役割は果たした。

アイツのグループのむさ苦しいリーダーが正しくクジを引いたもの。

だからあの髪と瞳の色がよく似た腰巾着2人にまでは怒りも湧かない。

「これは随分荒れたわね」

不意に可愛らしい少女の声が後ろから聞こえた。

ハッとして振り向けば、私より少し低い背丈にローブを目深に被っている小柄な体躯。

見えているのは形の良い唇だけ。

久しぶりに会えたからか、少し気分が浮上する。

だって彼女こそが私を平民から本来の立場に戻してくれた立役者で、恩人。

そして何より大事で誰よりも私を理解してくれている、唯一心を許せる親友だもの。

「ねえ、いっそジャビがアイツを殺してよ」

「無理よ。

私は直接的に手を出せないわ。

そういう決まりなの。

それより物に当たるのはいいけど、怪我をするのは駄目」

まだ怒りがくすぶっているせいで、答えが解っていても言ってしまう。

予想通りの返答に憮然としたけど、ジャビはそれを気にするでもなく足首の傷に細くて形の良い指が触れる。

するとすぐに癒えて消えた。

「ありがとう」

ジャビにはいつも素直にお礼が言えるから不思議ね。

「どういたしまして。

あら、口も?」

そう言うとひんやりした細い指が私の頬を包んで、口の中に感じていた血の味も消えた。

「よくわかったわね」

思わず感心する。

ジャビという名前と、昔から私の望みを叶えてくれる良き理解者、そして空間転移も治癒魔法も他の魔法もお手の物なとんでも魔法師だという事以外は彼女の事を何も知らない。

その素顔さえも。

けれどそれでいいわ。

小さな頃から私の望みを叶え続けてくれるのは彼女だけ。

私にはその事実こそが何より重要で、それ以外は些事でしかないわ。

「だってシエナは私の大事な子だもの。

それより良い道具になりそうな物を見つけたのよ。

手を出してみて」

「こう?」

両手の平を上にして差し出すと、ポン、と真っ白な卵を乗せられた。

どこから出てきたのかしら?

思ったより軽いわ。

「随分大きな卵ね。

私の顔くらいある」

「聖獣になれるかもしれない卵よ。

もし上手く孵化させたら王家への交渉に使えるし、きっと皆が今の君の地位を正しいと再認識するわ」

「そうなのね!

嬉しい!

何の卵なの?

温めれば良いのかしら?」

ほら、やっぱり!

ジャビはいつでも私に最善の方法を与えてくれる!

「何かは生まれてからのお楽しみね。

温める必要はないの。

毎朝毎晩、時間が許す限り君の魔力を全力で注ぎ続けるといいわ。

孵化するかどうかは君次第だけど、これから夏休みでその卵との時間を増やせるでしょう?

君こそが真の公女だもの。

絶対できるわ」

「そう言ってくれるのは今ではもうジャビだけよ」

「だったら沢山言ってあげる。

もし孵化したらこれをすぐに飲みこませて。

私の魔力を込めた魔石。

小さいから飲みこむのは簡単よ。

きっと従順な子になる。

じゃあ、またね」

「ええ、また」

彼女はいつも突然現れて、こうして突然いなくなるの。

たまにはお喋りに付き合ってもらいたいのだけれど、それは叶わなかったわ。

気づけば叩き割った食器も元に戻ってた。

ジャビがやったのね。

お陰で気分も良くなったし、早く帰って卵に魔力を注がなくちゃ。

卵の周りに幻覚魔法をかけて、念の為誰もいないのも確認してから、来た時とは比べ物にならない程足取りも軽く部屋を後にした。

いつもご覧いただきありがとうございます。

ブックマーク、評価、感想、レビューはありがたく頂戴しております。

誤字脱字のご報告もありがたくm(_ _)m

シエナsideこれにて終わりです。

当初は悲劇のヒロイン症候群に陥ってるヒドインくらいの、勉強だけはそれなりにできるプライドだけのお嬢様なつもりだったのに……こんな子で良いのかと我ながら引いてたり(^_^;)

次回からはラビアンジェ視点に戻ります。

まずは彼女の今世のしがらみと人間関係を整理しがてら話を進めていく……はず。

今後とも温い目でお付き合い下さると嬉しいです。

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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