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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 372

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(おや?)

突如様子が変わった第2王子に、内心首を傾げる。

アッシェ家の三男もまた、様子が変わった。

学園に入学したばかりの婚約者に、手を出すかもしれない。

王族でありながら、自分より立場の弱い者に見苦しく喚き立てる振る舞いには、特に驚きはしていなかった。

流石、あの光の王太子の子孫なだけの事はある。

そう腑に落ちただけ。

『……は?

……可愛らし……何っ……そんな、顔をっ……』

なのにそう思っていた王子は、公女がため息を吐き、何かを懐かしんだ発言をした途端、何故か頬を染めて狼狽えた?

『も、もういい!

ミハイルもお前を探していた!

ふん、叱られてしまえ!

ヘイン、行くぞ!』

『ハッ……あ、ああ』

程度の低い捨て台詞を吐いて、慌てたように公女の横をすり抜ける2人。

それを目で追うようにして振り向いた公女に、ハッと息を飲む。

光の加減だったのは否めない。

けれど確かに、ほんの一瞬だけ、金の虹彩を宿したように見えた、藍色の瞳。

公女の姿だけが色彩を持ち、そこだけ色づく世界。

まるでただ1人にだけ向けた、穏やかに微笑む姫様のような表情に、涙が溢れてくる。

この少女と話したい!

そう強く願い、魔法で隠していた気配を解こうとした、その時だ。

『ふふふ、秘密の小部屋を掃除してたら、置いてた道具が懐かしくて、うっかり入学式に遅れたけれど、遅れてみるものねえ』

公女の言葉と共に、次の瞬間には、自分でもわかるくらいに表情がスン、と戻る。

『反抗期だったあの子達を思い出して、一瞬懐かしくなったものの、あの子達ったら中身はともかく、顔が整っているだけあるわ。

ノーマル学園物から、アブノーマルな禁断ものまで……んふふふ……はあ、たまらない……』

言葉が進むにつれ、淑女らしからぬ恍惚とした表情。

背筋が薄ら寒くなる事など、一体いつぶりだろうか。

とりあえず見つかったら、食われる。

何にかはわからないけれど、アレは危険だ。

本能的に魔法を強化してしまった自分に、内心戸惑った。

けれど、正解だと思う……多分。

あの時から白黒だった私の世界に、唯一色づいた少女。

その少女の顔が……変た……いや、何でもない。

というか、あれは本当に先代のロブール夫人似なのだろうか?

ちょっと自信が無くなって…………あ、普通に戻った……祖母似だった。

それよりも唯一無二の麗しい姫様と重ねた自分が、途方もなく許せなくなり、とんでもない遣る瀬なさに襲われてきた。

何の精神攻撃を不意打ちされたのだろう……。

『さあさ、ひとまず教室に……先に職員室かしら?

目の保養もできそうね。

学園は楽園よ〜』

公女でありながら不名誉なはずの最下位クラスとなっている事も、入学式に参加しなかった事も、歯牙にもかけない軽快な足取りと口調で去って行く少女。

この時は声をかけるのを、止めた。

というよりも…………出来なかった。

けれど今日こそは、少女に会って、あの瞳と視線を交わそう。

悪魔に魂を売るような真似をして、何十年も待ち続けた、姫様のパーツだ。

あの変た……妖しい顔でさえ無ければ、面影だってある。

「第1王子もロブール公子も、大人しくお帰りいただけたようで、何よりです。

日も落ちましたし、貴方も自室へ戻って下さい。

ご苦労様でした」

「はい」

しずしずと、出て行く背中を見送る。

私の魔力の活性化はもう止めている。

一晩寝れば、彼も元に戻るはず。

私にとっては大した苦でもない、しかし興味など少しもそそられていなかったはずの、離縁手続きは教皇である私が直々に終わらせた。

その甲斐は、どうやら私の中にもあったようだ。

自ら処理したのもあって、僅かばかり溜飲が下がる。

運命により結ばれた夫婦の息子が、離縁。

姫様の元婚約者であり、家門を選んだあの男にとっては、さぞかし不名誉であっただろう。

姫様に害しかもたらさなかった、甘い戯言が大好きなあの女。

息子と姪の関係が破綻し、これからその姪には、更に酷い現実が突きつけられる。

あの女なら、間違いなく胸を痛め、自分を責めるはず。

王家と四公、そして運命の恋人達……私から姫様を奪った者達。

生前のみならず、死後も姫様1人に謂れのない罪を背負わせただけでなく、悪し様にする者達など、いっそ滅びれば良い。

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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