Switch Mode
Now you can use the translation tool for free for the first 200 chapters of each novel.

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 402

Please login or register to translate this post.

「ゲホッ、諦め、られ、るか……」

「やっと、なのね……」

もう立ち上がる力は残っていないのか、這いずって教皇が近づいてくる。

ああ、けれどそんなのどうでも良いの。

心が歓喜に震えているせいか、声も震えてしまった。

するとお腹を突き破ろうとしているかのように、卵の表面が服越しでもわかるくらい、ボコンボコンと動き始めた。

「な、何なん……だ?!

その、腹……ウグッ?!」

卵の殻が柔らか素材でもないのに、不思議。

向かってきた教皇が、その熱意を冷ましてツッコミがてら吐いちゃうくらいには、ちょっと面白ホラーな光景よね。

でも教皇に気を取られてはいられない。

卵から孵化する時が1番魔力を消耗するのだもの。

しっかりと魔力を注ぐ。

「ディアも仕上げしなきゃ!」

天使が頭上からお腹に舞い降り、同じように魔力を、それだけでなく聖獣としてリアちゃんから継いだ力も注ぐ。

__バリン!

「こ、公女……腹、腹が!!

ゲホッ……クチ、バシ?!」

1度大きくグニャリと卵が歪んだ後、乾いた音と共に可愛らしい嘴がちょびっと顔を出せば、教皇がむせながら慌てる。

教皇は何だか元気になった?

あらあら、そういえばロックが中断しているわ。

夫婦揃って固唾を呑んで、孵化を見守っていた。

けれど更なる乾いた音と共に、私の手の平いっぱい程度の嘴が現れた瞬間、歓喜の感情で私の胸はいっぱいよ!

「はぁん、やっと会えた!

可愛いわぁ」

嬉しさを隠しきれるはずもない!

両手を頬に当てて身悶えながら、お腹を見下ろす。

前世で初孫という存在を、初めて抱いた時のよう!!

「母親を飛び越えて……祖母……どう、して……」

あら、教皇は言うだけ言ってガクリと倒れ伏したわ。

でもまだ彼の体の奥には悪魔の力を感じる。

もちろん今はそんなのどうでもいい!

「まあまあ、今回も鳥さんだったのね!

服を突き破ったくらい、どうって事ないのよ。

後で繕えば良いだけですもの。

うふふ、何て可愛い……あら、あんよも出して偉いわねぇ。

やっだぁ、クチバシもあんよも柔らかぁい!」

卵から顔、肩、脚と体を捻りながら頑張って出てきたのは、薄紅色の羽毛。

以前より少し薄めだけれど、光の加減でやっぱり5色に見えるのね。

ディアがヴァミリアから受け継いだ聖獣の力は、どうやら再びこの子に戻ったみたい。

ディアは少し疲れたのか、地面に降りて私の足にもたれている。

お腹で姿は見えないけれど。

「クエェ、クエェ……」

産声ね!

疲れが感じられる声だからか、少し低め。

ところで孵ったこの子に前世の記憶はあるのかしら?

新しい名前を用意すべき?

今回の性別は?

なんて考えていれば、体を更に捻って卵の上まで出て来たこの子の姿に、歓喜のボルテージがググンと跳ねて、限界突破!

「何てこと?!

下半身が動物!!

尻尾?

あ〜ん!

まさかの獅子の後ろのあんよなのね!

鳥の上半身に、獅子!

という事は……」

心臓が、トゥンク、トゥンクと鼓動を速める。

「グリフォンじゃ〜ん!

誕生ベイベー!!

イエェェェ!」

「「「「「ハッピーバース!!」」」」」」

前世で懐かしのハッピーバースデーを、和楽器ロックバージョンでドレッド夫妻が奏でて歌い始めたわ!

生まれたばかりの体に大音量は良くないからと、亜空間にある、予備の耳栓を装着してあげる。

するとグリフォンは何度かバサバサと翼を羽ばたかせてから、卵の殻を蹴って宙を舞った。

自立が早いのは、ディアから受け継ぎ直した聖獣の力のお陰?

なんて思っていたら、うつ伏せの教皇に降り立ち、翼をバサバサやりながら、蹴り始めたわ?!

「は!!

痛い?!

ウグッ、耳が?!

え、赤い……グリフォン?」

教皇は意識を取り戻した途端、大忙しね。

「炎鳥からグリフォン……鳥のフワフワと獅子のモフモフ……決めの気つけの蹴りまでセット。

やるわね!

さすがよ!」

隠しきれないキラキラした眼差しを向けて褒め称えれば、赤みのある体が再び宙を舞って何周か旋回した後、私の顔の前で翼をはためかせながらも静止して目を合わせる。

魔獣の赤い瞳の煌めきに、聖獣ヴァミリアとしての記憶があるのだと察した。

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

Comment

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Options

not work with dark mode
Reset