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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 458

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「それで本当に公女を見かけたから、だけか?

お前達が学園へ先に乗りこんだ本当の理由は?」

ギクギクッ。

ルス兄上、鋭いな!

しっかりと私達弟妹の顔色を観察し始めている。

本当の事をルス兄上に告げるべきかな?

そう迷い始めた時、療養中のシュア兄上を見舞った昨日の光景が頭を過った。

『ねえ、シュア様。

やっぱり私、嫌よ。

シュア様があの女に、こんな風に触れるの』

『仕方ないだろう。

ジャビが母上と交渉して、与えてくれた子を成す機会をモノにできなかった』

兄上以外の声がする?

子を成す機会?

母上と交渉?

母上が絡んでいる?

心臓がドクドクと嫌な音を鳴らす。

どういう事かと、魔法で気配を消した。

この建物内は魔法が使いづらいから、これだけでもかなりの集中力が必要になる。

攻撃用の魔法は、特に制限がかかって使えない。

思うに祖父が健在だった頃に建てられたこの離宮は、何かしらの理由で謹慎となる王族を閉じこめる為のものじゃないかな。

魔力が少ない人間なら、生活魔法すら使えなくなるはずだ。

こういう場所にあると、私は腐っても王族なんだと実感する。

ルス兄上程じゃなくても、実はシュア兄上と同じくらいには私も魔力が多い。

何度かシュア兄上の見舞いに訪れている内に、表向きは療養と称していながらも、事実上は謹慎だと察した。

世話をする女官は時間毎、最小限の人数で日に1度訪れる。

1日の食事も、その時にまとめて運んでいるみたいだ。

離宮を出入りする扉は1つしかなく、護衛が2人でそこを守っている。

多分、出入りする者を監視するだけだから、護衛とは言えない。

一応確認すれば、訪れるのは母上か私しかいないらしい。

ジェナも何度か訪れたらしいけれど、護衛が絶対に中へ入れてくれないってぼやいていた。

だから部屋から、シュア兄上以外の声が聞こえるはずがないのに……。

そっと扉を少し開けて中を窺うも、扉の前に衝立があって見えない。

けれどすぐ向こうには、確かいくらかの生活スペースがあり、奥には寝台があったはず。

気配と敷布の擦れる音、そして声の主達の気怠げな……いわゆる事後のような雰囲気。

嫌な予感で私の心臓がバクバク鳴ってる!

護衛は何をやっていたのかな?!

まさか母上の息がかかった者とか言わないよね?!

更に耳を澄ませる。

『でも……』

『私が正式に王位を継承すれば、シエナをまずは愛妾として側に置く。

ラビアンジェは一時的に王妃に据えるが、シエナが王妃の代わりに政務を行えば良い。

どうせラビアンジェは無才無能。

王妃の政務などこなせない。

皆が認めない王妃の立場など、たかが知れている。

だがシエナが子を孕める可能性が低いなら、ラビアンジェに孕ませるしかない。

上手くいけば、明日にでも学園祭で子を孕む可能性もあるだろう』

この兄は何がどうなったら、そんなふざけた世迷言を口にしているんだ?!

頭がイカれたのかな?!

大体、シエナってロブール家の元養女でしょう?!

やっぱり、そういう関係になってるよね!

いつの間に匿ってたの?!

ラビアンジェって事は、ロブール公女でしょう?!

兄上、公女に何するつもり?!

いやいや、それもそうだけれど、今の兄上が王位なんて継承できるはずがない!

父上もルス兄上も健在だよ!

何でもう継承した気でいるの?!

気が狂れた?!

母上も公認してるみたいだし……。

そこまでは、パニック状態で思考が忙しなく動いた。

けれど、とある可能性に辿り着くと、むしろスンと冷静になる。

コレ、私も母上とシュア兄上の血族として巻きこまれる……ヤバいやつだ。

『そうね。

明日にはシュア様が王様になるんだもの』

『明日、すぐに王となるわけではないぞ。

焦りすぎだ、シエナ』

『ふふふ、同じじゃない。

国王も王妃も第1王子も死ぬわ。

ジャビも私も、お義母様とシュア様に手を貸すもの。

本当は、あの女も殺してしまいたいんだから』

『母上はラビアンジェに流れる、チェリア家の血を受け継いだ世継ぎを所望している。

それに四公の正式な嫡女で、後々簡単に切り捨てられる女は、無才無能なラビアンジェ以外いない。

それでもこうしてシエナを先に抱いて、機会を与えている』

『……シュア様の優しさはわかっているの。

愛しているわ、私の王様。

どうかもう1度、私に情けを……』

『可愛いな』

やーめーてー!

情事が始まった事を気配で察して、どうするのが正解か考えながらその場を離れる。

下手したら、私も普通に一族郎党で謀反扱い!

私、死ぬやつー!

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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