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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 496

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「ねえ、教皇。

教会はいつから存在しているのかしら?

悪魔って、結局何なのかしらね?」

「ラビ、様?」

リリは私から何かを感じ取ったのか、私の方へそろそろと近寄る。

「最古の聖獣達と契約していた初代国王は、どうして亡くなったのかしら?

どうして私以外が聖獣達と交わした契約は、あんなにも歪んでいたのかしら?」

「公女?」

レジルス王子はその場から動かないながらも、私の意図を探るように私の瞳をひたと見つめる。

「王族の末端王女ではわからなかった。

けれど教皇の立場だからこそ、解ける謎もあるはずよ」

前々世の私を前世で救ってくれた人。

私を愛してくれた人。

巻きこんだかもしれない、私の愛する人。

ラビアンジェとして、ちゃんと生きていなかった事を悔やむ時間すら、今は惜しいの。

だからリリ。

もしもの時は、お願いね。

見上げて触れる程に近づいたリリの胸倉を掴んで引き寄せる。

背伸びして、頬に親愛と祝福を贈っておく。

どうか運が味方して、私の思う最悪を回避できますようにと願いをこめて。

「行くわね、リリ」

前々世、顔も合わせないまま侍女だったリリと別れてしまった事。

ずっと申し訳ないと思っていたのよ。

「待って……」

「あなたは、今のあなただからできる事をしてちょうだい。

王族もそうよ。

王族にしかできない事をなさいな」

珍しく驚愕した表情をしたレジルス王子が動きそうな気配を感じ、そちらも釘を刺しておく。

初代国王の事は、虐げられた王女よりもそうではない王族の方がわかる事もあるはず。

そうしてこの場の全員に背を向ける。

何にかわからないけれど、ジャビのように何だかなあと出遅れ感に苛まれる前に、シレッと結界の中へ転移した。

さっきの蛇ちゃんは……もしかしてあの時の卵の中にいた子?

黒色の駆体にほんのり反射していた金色の光。

カルティカちゃんと血縁者らしきお祖母様の護衛の本当の瞳の色は、前々世で会った事のある隣国の部族長の瞳によく似ている。

私は卵が孵化する前に当時の隣国の部族長に預けたの。

だから中の子がどんな色をしていたのかまでは知らない。

ただ、あの卵はあと数日以内に孵化する状態だったのも確か。

まあいいわ。

私の目的は、国王の体を飲みこんだ蛇ちゃんが結界の中に入った時点で達したもの。

リリは宿題を解けるかしら?

答え合わせをする時間は、私にないかもしれない。

けれど未来への布石だけ敷いておくわね。

本日2話投稿しています。

長くなったのでキリの良いところで、最後はシリアスでしめようと姑息に分けて投稿してます(´ε` )

まだ【稀代の悪女】3巻のカバーをご覧になってない方いましたら、活動報告の方にカドカワBOOKS公式Xのリンクを貼っているので、よろしければご覧下さい。

今回のカバーはロブール兄妹です!

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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