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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 694

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「これでラビちゃんから受けた依頼は完了ね」

「ええ、ありがとう」

ミルティアさんから差し出されたブローチと、くすんだ色になった魔石を受け取り、お礼を伝える。

ちなみにキャスちゃんは、私の頭の上で腹ばいになって爆睡中。

私とキャスちゃんの魂は、既に繋がっている。

繋がっているというよりも、キャスちゃんの魂が私に絡みついている状態みたい。

私に魂を視る力はないから、視界で捉えているわけではないけれど。

お兄様の目なら、何かしら視えるかもしれない。

キャスちゃんの魂が主で絡みつく形だからか、私よりもキャスちゃんの方が疲弊している。

起きる気配がない。

今ならちょっぴり、ほんのちょっぴりだけ腹毛を吸ってもバレないのでは?

なんて誘惑と、ずーっと戦っている。

そろそろ本能が勝ちそう……。

気力と注意を総動員し、今受け取ったばかりのブローチに意識を集中する。

このブローチは、初代ロベニア国王が、ヒュシスに贈ったアイリスのカメオブローチを模して、私が作ったの。

大元のブローチはヒュシスの子孫が代々受け継ぎ、巡り巡って私の手元に来た。

リドゥール国から、ロベニア国へ戻る前の事だった。

私の正体に気づいたベルシュリーが、私に譲ると決めたのだけれど、これもご縁というやつね。

遠慮なく使おうと思ったものの、ブローチは何百年も前に作られた年代物。

籠められていたであろう聖獣の力は、かなり薄まっていた。

そこでブローチに使われていた素材の一部と、私と契約する全ての聖獣ちゃん達の毛や鬣、鱗等々を合わせ、新たなブローチとして作り直す事にした。

お兄様だけでなく、お祖父様にもお願いして、出来上がったブローチに2人の瞳の力を使ってもらった。

お陰で旧ブローチに僅かに残っていた、初代ロベニア国王と契約していた聖獣ちゃん達の力は、新たなブローチへと移せたわ。

その上で、新しいブローチには細工をした。

そのせいで倒れてしまい、特にお兄様とキャスちゃんには多大な心配をさせてしまったわ。

ちなみに、ここまでが下準備。

ここからは、お兄様とリリに見つけてもらった、ヒュシスがヴェヌシスに贈った魔石の出番。

当初はお兄様とお祖父様の力を、もう1度借りようと考えていた。

2人の瞳の力があれば、1番に近い、最善の選択ができる。

けれどタイミング良く、狒々の血を被ったミルティアさんが現れた。

だからこれから取る方法が、1番良い選択となる。

これもまた、ご縁というやつね。

「ところでラビちゃん?

カインに何か力を貸したようね?

2人して、何を企んでいるの?

やっとカインがヴァミリアの亜空間収納から出てきたと思ったら、ラビちゃんがプレゼントしたっていう箱を持って、私を置いて帰宅してしまったわ。

浮気でもするつもり?

帰る前にラビちゃんのお兄さんと、何か話すと言っていたけど、まさか綺麗な顔のお兄さんでも、お持ち帰りしたかった?」

ほんのり頰を膨らませるミルティアさんは、何だか不服そう。

いつもはカインさんの方が、ミルティアさんから離れようとしないらしいわ。

いつもと違うシチュエーションに、戸惑っているのね。

「ふふふ、安心して。

カインさんは確かに、お兄様に何かシンパシーを感じていたよう。

けれどリアちゃんの亜空間収納にあった、BとLなるR18小説に、全く興味を示していなかったと聞いたわ。

もちろんカインさんとの約束があるから、何をナニ方面に協力したかは、秘密よ。

けれど全てはミルティアさんを、カインさんの秘めたる闇墜ちねっとりな魅力で、主に体を魅了したいが為。

先に帰ったのも、ミルティアさんとしっかりじっくりお家時間を取る為に、冒険者ギルドの報告をさっさと済ませる意図もあるようだし」

「確かに、ラビちゃんの依頼をこなしたら、ギルドへ寄らず、真っ直ぐ帰宅するよう言われたけれど……」

「私の見立てでは、ミルティアさんを過去一、愛欲の虜にしてしまうはずよ。

ミルティアさんも、私の依頼を2つも同時進行したせいで、実はかなりの魔力と気力を消耗させてしまったでしょう?」

「気づいていたのね」

「もちろんよ。

亜空間収納で魔力暴走させるよりはマシ、程度にはお疲れのはず。

その上、ミルティアさんはカインさんとの愛欲空間まで、転移して帰るようカインさんにお願いされているのだもの。

熟腐腐、帰ったらカインさんにされるがままね。

ミルティアさんは、愛を何度もSとM的に確信させられるの……ああ、想像が掻き立てられるわぁ。

今の不服可愛らしいお顔が、満足度マックスの艶可愛いお顔になるに違いない……」

「どうしてかしら?

要はカインに全力で愛されろと言われているはずなのに、不穏?

念の為、お花ちゃんとクロちゃんに護衛を……」

「あ、可愛らしい竜達は、うちの竜親子と意気投合して、蠱毒の箱庭で接待を受けるから、暫く帰らないようよ?」

少し前、ラグちゃんから念話で貰った言伝を伝える。

「……そう」

「今回の依頼料は、既にカインさんに渡してあるの。

安心して、帰宅なさって。

そうそう、これ、お弁当。

精がつきそうな料理を、これでもかと詰めこんだから、カインさんと食べて」

「……ありがとう?

何だか腑に落ちないけど、カインが待っているから帰るわ。

また近々、会いましょう」

「ええ、近々」

腑に落ちないお顔ながら、結局ミルティアさんもカインさんに会いたがっているのね。

私に手を振りながら、転移魔法で一瞬にして帰宅した。

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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