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Nope, It’s Called Item Synthesis! – Chapter 22

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「うっ……」

体が痛い。

それに冷たくて硬い。これは床?

「ここは?」

体を起こすと、そこは真っ暗だった。

いや本当にここどこ?

確か私は商人ギルドに薬草を売りに行って、その帰りに合成スキルを使って防壁を強化した。

そのあとの事が思い出せない。

「目が覚めたかい?」

突然知らない人の声が聞こえたと思ったら、ギイイと鈍い音と共に眩しい光が目に入ってくる。

「誰!?」

真っ暗な場所に居たから、光がまぶしい。

ゆっくり目を開けて光になじませると、室内の様子が見えてきた。

どうやらここは部屋の中のようで、光を背にして現れた見知らぬおじさんが一人。いや後ろに2、3人ガラの悪そうな男たちの姿が見える。

「初めましてお嬢さん」

おじさんはにこやかに私に話しかけてくるけれど、声のトーンと笑顔が周囲の状況に合わなさすぎて逆に不気味だ。

これはアレだよね。私、もしかして誘拐……された?

思い当たる節はない事はない、というか節しかない、かな?

「貴方は……?」

私は警戒しつつも質問を投げかける。

とにかく今は情報を得ないと。

「私は……キーマ商店の主、と言えば分かるかな?」

「キーマ商店……って、ええっ!? おじさんあのお店の店長さん!?」

あれだよね、ニャットと一緒に買い物をしたお店だよね!

なんでそんな人が私を誘拐した訳!?

「その通りだよ。君もウチの店を贔屓にしてくれていたそうだね。ご利用ありがとう」

「ど、どういたしまし……て?」

いや何で普通に営業トークしてくる訳?

「そ、それで何で私はこんな所に居るんですか?」

とにかく目的を聞かないと。

と言っても一人旅をしてる私を攫って身代金を要求とかはないだろうし……となると私の稼いだお金か最高品質の薬草が目当てとか?

「いやね、君が倒れているのを店の者が見つけてね。これはいけないと保護したんだよ」

うっそだー! こんなあからさまに閉じ込めましたっていわんばかりの真っ暗な部屋の床に直置きしておきながら保護とかありえないって! せめてベッドのある部屋で寝かせてよ!

「それは……嘘ですよね? 倒れた人間を保護したのなら、ベッドに寝かせるのが普通だと思いますよ?」

私は恐る恐る相手の言葉を否定して真意を促す。

何をされるか分かんない以上、相手の神経を刺激する危険を冒さないようにしないと。

「いやいや、嘘ではないさ。この部屋も君の才能を狙っている者達から守る為だよ」

「才……能?」

えっと、このおじさん何を言ってるの?

「部下から聞いたよ。君は何らかの手段を要して城壁崩しに破壊されそうだった防壁を強化したんだってね」

「え!?」

うそ!? アレを見られてたの!?

ヤ、ヤバイヤバイヤバイ! 薬草の売上げとかならまだしも、スキルの事を知られちゃった!?

これってアレ!? ニャットの言ってた悪人に捕まって一生スキルを利用され続けるパターンのヤツ!?

「まさか君が錬金術師だったとはね!!」

うわぁぁぁぁやっぱ合成スキルのことがバレて……!?

「……え?」

錬金術? え? 何? 何の事?

「誤魔化す必要はないとも。なるほど、錬金術師ならば何らかの錬金術を使って防壁を強化する事も出来るのだろう」

え、ええと、なんかよく分かんないけど、このおじさんは私が錬金術師だと勘違いしてくれたみたい。

セーフ! これならなんとか誤魔化せるかも!

「失われたイスカ草の群生地を知っているだけでなく、ロストポーションの製造法も知っている錬金術師が手に入るとは私はツイているっっ!!」

あっ、コレなんか駄目っぽいヤツですね。分かります。

唐突に出てきたイスカ草の名前とロストポーションの名に私は嫌な予感がバリバリしてくる。

「安心したまえ。君が協力的な態度に出てくれるのなら私もそれに相応しい待遇を君に用意しよう。私の店の専属錬金術師として厚遇するし、護衛もつけよう」

それって多分護衛という名の監視ですよね?

「それに若い身の上で一人旅と言うのも大変だろう。それ程の錬金術の腕を持っているのなら孤児とは考えられない。かといってその幼さで保護者無しの旅と言うのもやはり考えにくい。となるとご家族に何かしらの不幸があって家を出たのではないかね? それとも良く聞く親族による家の乗っ取りかね?」

いえ、どちらでもないです。寧ろ私に不幸があって異世界に転生しました。

っていうかこの世界に親族による家の乗っ取りとか良く聞くレベルで発生するの?

つーか幼いとか言うな!

「まぁ良いさ、深くは詮索はしない。寧ろそれなら私が力になってあげよう。私なら君が欲しい物を何でも与えよう。住む場所も、食事も、服も、アクセサリだって与えよう」

うわー、意外と高待遇。自由がなさそうな所を除けば。

「だから、教えてくれないかね?」

「教えると言うと……?」

「もちろんイスカ草の群生地の場所だよ! 君は知っているのだろう? だからこそロストポーションを作る事が出来た!」

ああ、やっぱこの人はイスカ草の群生地があると思ってるんだ。

うわー、これはマズいぞ。イスカ草は私の合成スキルで作ったものだから群生地なんてある訳がない。

でもそれを素直に言っても信じてくれないだろうし、かといってたまたま一本だけ手に入れたからもうないなんて言っても信じないだろうなぁ。

ヤバい、この状況詰んでるのでは?

「……それとも、もしや君はイスカ草を使わない新たなロストポーションのレシピを開発したのかね?」

そっちも違います!!

「何のことやら……」

「隠しても無駄だよ。片腕を失った鋼の翼のイザックが何らかの方法で腕を取り戻した前後に、君と出会っていた事は既に調べがついている」

調査能力高いなこのおっさん!

「いやいや、私はただの子供ですよ。そんな凄い商品を仕入れる事が出来るわけないじゃないですか。私はメイテナさんの弟子であって、イザックさんとは大して面識ないですよ」

そう! 私はメイテナさんの弟子ですから! ただの弟子!

私は涙を呑んで子供アピールをする。 おのれおっさん! この恨みは必ず晴らす!

「ふふふ、ただの子供ね。だがただの子供が町に来て早々、最高品質の薬草を大量に販売する事が出来るのかね?」

「うぐっ!?」

そ、それを言われると辛い!

「更に数日と経たず、君が金貨数百枚を商人ギルドに預金した話も聞いているよ。随分と高価な品を取り扱っているようだ。しかしいったい誰に何を販売したのかね?」

めっちゃバレてるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!

「他の人の話と間違えてないですか?」

とりあえずシラを切ってみる。

「いや、私の部下が商人ギルドの友人から直接聞いたそうだよ。凄い新人商人が現れたとね」

個人情報保護法ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!

ファンタジー世界にはないかもしれないけどそれでも顧客の情報をペラペラ喋るのはどうかと思いますよぉぉぉぉぉ!!

くっそー、ここを逃げ出したら受付のお姉さんに苦情を言って情報を漏らした奴をとっちめてもらうぞ!!

いやそれよりも今は目の前の問題を何とかしないと。

イスカ草の群生地なんて存在しないし、薬草みたいになんちゃって群生地を作るにも見張られてるだろうから合成スキルを使うのは危険すぎる。

代替素材を使ってロストポーションを作れるって言う話を利用するにしても錬金術が使えないから作るところを見られたらアウト。

これは……マジで詰んでいるのでは?

うわぁぁぁぁぁぁん! 助けてニャットォォォォォ!!

「ふむ、すぐに正直にはならないか」

と、私が無言で悩んでいたのを反抗的態度と勘違いしたらしいおっさんがゆっくりと立ち上がる。

ま、まさか拷問とかそういうのするつもり!?

「しばらくここでゆっくり考えると良い」

「へ?」

「私も忙しいのでね。次に来る時までに答えを決めて置くといい」

どうやら拷問タイムではなかったみたい。

よかったぁぁぁぁ。

「ああそうそう、ここで大声を出しても誰にも聞こえないよ。それに部下が見張っているからね、逃げようとしてもムダだ。おとなしくイスカ草の群生地への道を思い出しておくことをお勧めするよ。それと君の荷物は預かっておいた。錬金術師と言えど、錬金に使う素材が無ければ何もできないからね! はっはっはっはっ!」

そう言っておじさんは笑いながら部屋の外へと出て行った。

ご丁寧にガチャンと鍵のかかる音を残して。

「……はぁ、ヤバい事になったなぁ」

とりあえず時間的猶予は出来たみたいだけど、あくまで時間が伸びただけ。

このままじゃどうしようもない事には変わりない。

「それまでにニャットが助けに来てくれるかな?」

いやどうだろう。大声を出しても無駄って言ってたし、ここは人気のない場所か、もしかしたら地下室とかかもしれない。

ニャットが私を見つけるには時間がかかるだろう。

そもそも私が誘拐された事をニャットは知らないし、護衛はあくまで旅の間だけ。

最悪町の中は護衛の仕事は契約範囲外だからと私を置いて町を出て行ってしまう可能性だって無いわけじゃない。

そんな薄情なヤツじゃないと思いたいけど、勝手に攫われた私を探す義理が無いのも事実なんだよね。

「自力で出るしかない……か」

とはいえ、装備は全部取られてるしなぁ。

錬金術じゃないけどあのおっさんの言う通り、私は素材が無ければスキルを使えない。

「部屋の中には……駄目だ、なにも無い」

部屋の中は薄暗く、扉に開けられたのぞき穴から洩れる光がわずかに中を照らしているだけだった。

そんな薄暗い明かりを頼りに手探りで室内を探ってみたけど部屋にはなにも無く、唯一小石が一個あっただけだった。

「これはまた念入りだなぁ」

部屋の中の物を錬金術に使われない為かな? それとも誰かが部屋に入ってきた時に凶器として使えないようにする為かな?

まぁどっちでも同じことか。

「小石一個じゃなぁ。あとは扉があるくらい……」

ふと私は手に持った小石を見つめる。

そして扉に近づくと、もう片方の手で扉に触れる。

「これを使えば」

もしかしたら……いやでも無理かも。

「ううん、どうせこのままだと詰みなんだ。ならやるだけやってみる!!」

覚悟を決めた私は思いつきを実行に移す!

「うぐぐぐっ……」

まずはのぞき窓に手を伸ばすと、懸垂の要領で体を持ち上げて通路を確認する。

よし! 傍に見張りは居ない!

なら人の来ない今のうちに!

「小石に扉を合成!」

目の前の扉が眩く輝く。

そして光が収まった後に残ったのは……

手の上に乗った小さな石だけだった。

目の前の扉は姿を消し、人が一人通れる広さの道が開いている。

「や、やった!」

やった! やったよ!

合成スキルで扉を小石に合成して消すことに成功したよ。

「うっひょー! これ凄すぎない! 私のスキル可能性ありすぎ!」

おっとっと、はしゃいでいる場合じゃない。

「さっさとここから逃げ出さないとね!」

見事扉を合成して取り除いた私は、意気揚々と暗闇の部屋から抜け出したのだった。

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Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis!

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis!

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis! ~I Keep Creating Extraordinary Items From T*ash Piles Using Item Synthesis Ability!~, Renkinjutsu? Iie, Item Gousei Desu! ~Gousei Skill de Gomi no Yama kara Chou Item wo Mugen Rensei!~, 錬金術? いいえ、アイテム合成です!~合成スキルでゴミの山から超アイテムを無限錬成!~
Score 6.6
Status: Ongoing Type: Author: , Artist: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Kako Mayama is a girl who likes playing fantasy games, especially alchemy-themed games because she likes to craft items in games. One day, she died after saving an animal that was actually the pet of a goddess from another world. The goddess gave Kako a chance to be reincarnated in another world in return for saving her pet. She would also give her the ability of her choice from a list if she accepted her offer. Without hesitation, Kako accepted the offer and chose Alchemy ability from the listー No. To be exact, she wanted the Alchemy ability from the list, but because of some kind of careless mistake, she got Synthesis ability instead. Kako was disappointed at first but then she realized the greatness of her ability. Synthesis ability is kind of similar to Alchemy ability, but they have differences. To make an item using Alchemy, you need to collect the required materials first, but to use Synthesis ability you only need multiple items to be combined together into a higher grade item. When Kako realized the usefulness of her ability, she started to combine cheap items to create high-quality items and achieve a successful life. After a while, she became completely addicted to her game-like ability. She kept creating extraordinary items one after another and making a sensation around the world.

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