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Nope, It’s Called Item Synthesis! – Chapter 33

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村は騒然となっていた。

というのもシェイラさん達の作った展示品が全て盗まれてしまったからだ。

ただ意外にも盗まれたのはシェイラさん達の展示品だけだったらしい。

「話は聞いたぞ。災難だったなお前等」

「師匠……」

この人はシェイラさん達の師匠で名前はマドックさん。

体つきはガッシリしていて腕なんて丸太みたいに太い。

もう鍛冶師と言うよりボディビルダーって感じだ。

「まさか俺が試験の打ち合わせに行っている間にこんな事になるとはな。だが何故俺の弟子達の展示品だけが盗まれたんだ?」

マドックさんは何故他の見習い達の品が盗まれなかったのかと首を傾げている。

「あー、それはそこのお嬢が原因だと思うぞ」

「私?」

え? 何で私?

「お嬢?」

「ほれ、例の屑鉄令嬢だよ」

「ああ、あの変わり者の!」

変わり者で悪かったな! まぁやってた事は確かに普通じゃなかったけどさ。

現場に居たらしい職人さんがマドックさんに私の辛口批評の話を説明する。

「という訳でお嬢の的確な批評を貰うために見習い達が自分の作品を持ち込んでちょっとした騒ぎになってたんだよ」

「成る程、それで他の展示品が無いから盗める物がウチの弟子達の品しか無かったって事か」

えっと、つまり私が皆の作った作品に辛口批評していたから他の工房の展示品は盗まれなかったと?

「おお! 流石は俺達の女神様! ありがとうございます!」

「「「ありがとうございます!!」」」

いや完全に偶然だから。狙ってないから。

「そんな事より犯人を捕まえるのが先だろ! 俺達の作品が盗まれたんだぞ!」

また見習い達の崇拝ムーヴが始まるのかと戦慄した私だったが、ありがたい事にシェイラさんの兄弟子達の言葉によって見習い達が私にひれ伏すのを中止する。助かったー。

「そうだな。犯人を見つけないと!」

「俺達の村から物を盗もうなんざふてぇ野郎だ! とっ捕まえて衛兵に引き渡してやる!」

村人達が犯人を捕まえるぞと気合を入れる。

「なら村に居るよそ者を片っ端からとっ捕まえるぞ!」

ちょっ!? さすがに片っ端からは乱暴過ぎません!?

「いや取引をしている商人もいる。犯人は顔なじみの商人以外と考えた方が良いだろう」

「なる程、確かにな」

あっぶなー、危うく外から来た人が全員捕まるところだったよ!

「よし、それじゃあ見慣れない奴らを捕まえるぞ!」

「いや、その必要はない」

職人達が顔なじみ以外の人を手当たり次第に捕まえようとしたその時、何者かがそれを制した。

その声に皆が振り向くと、そこには意外な人物の姿があった。

「メイテナさん!?」

そう、トラントの町でお世話になった冒険者、メイテナさんだったのだ。

「おーい、俺達も居るぞー」

「あ、イザックさん」

「私達も居ますよー」

「やぁ」

「パルフィさんにマーツさんも!?」

え? 何でメイテナさん達がここに居るの!?

「何モンだアンタ等!」

けどメイテナさん達を知らない職人達は彼女達の登場を不審そうに見る。

いけない! この状況じゃメイテナさん達が犯人にされかねない!

「ま、待ってください皆さん! この人達はトラントの町の冒険者さん達で私の恩人なんです!」

私は慌ててメイテナさんと職人達の間に割って入る。

「なんだって? お嬢の恩人?」

「「「女神様の恩人!?」」」

「「「じゃあしょうがないか」」」

「え!? 良いの!?」

予想外にあっさりと説得が成功してしまって、逆にこっちが肩すかしを喰らってしまう。

「お嬢は売り物にならねぇ屑鉄を大量に買ってくれたしなぁ」

「それに俺達の作った作品を大量に買ってくれて今日は的確な批評までしてくれましたし!」

「そんなお嬢が信用してるならまぁ信用できるだろ」

「「「その通りです!!」」」

「はぁ……」

本当にいいの? なんていうかこの村の人達ピュア過ぎない?

「真面目な話。お嬢が村にしてくれた事を考えれば見習い共の作った品がいくつ盗まれても損の方が多いだろ?」

すみません、本当は合成スキルのお蔭でめっちゃ得してます。

「ふむ、どうやらこの村でもカコは大暴れしていたようだな」

「いや大暴れなんてしてませんって」

しかしメイテナさんは分かっていると生暖かい眼差しで私を見つめる。

「ふふ、謙遜せずともよい。村の者達のこの姿を見れば一目瞭然だ」

いや謙遜じゃないから。

「まぁ怪しい者じゃない証拠はちゃんとあるがな。ほら、トラントの町の商人ギルドからの指名依頼書だ」

そう言ってイザックさんは懐から二枚の紙を取り出して職人さんに見せる。

「た、確かにトラントの町の商人ギルドの紹介状だな。何々、連続窃盗事件の調査および捕縛依頼?」

「連続窃盗事件?」

ええ!? 何その推理小説か刑事ドラマみたいな展開!?

「結論から言おう。この事件の犯人はキマリク盗賊団だ」

「キマリク盗賊団?」

って誰? 正直名前を言われてもさっぱりわからないんですけど。

「カコ、キマリク盗賊団はキーマ商店と関わりのある盗賊集団なのだ」

「ええ!? キーマ商店!?」

キーマ商店と言えば、私を誘拐してイスカ草の群生地の場所を知ろうとした連中じゃない!

あの人達盗賊と関係してたの!?

「キーマ商店の事件を調べていたところ、連中が盗品を扱っている事は分かっていた。そして捕まえたキーマ商店の人間を尋問して、盗品を持ち込んでいたのがキマリク盗賊団だと分かったのだ。そして連中はキーマ商店の盗品以外にも法に触れる裏の仕入れや荒事を担当していたらしい」

おおう、知らずに盗品を買ってたとかじゃなくてガッツリ関わってるじゃんキーマ商店!

「そこで我々が商人ギルドから依頼を受けてキマリク盗賊団を追う事になったのだ」

「キマリク盗賊団は腕の立つヤツがいるからな。商人ギルドの人間だけじゃ返り討ちに遭うし、賊が他の領主が治める町に逃げたら衛兵も騎士団も管轄外で手が出せなくなる。だからそういったしがらみを無視できる俺達冒険者の出番って訳だ」

成程、だからメイテナさん達が盗賊団を追っているんだね。

「今回の見習いの武具が狙われたのは逃げる際の駄賃代わりに盗んだ、と見せかけて目的は別の場所にあると我々は考えている」

「目的が別にあるですか?」

でも他に盗賊が盗みたがるものなんてあったっけ?

職人達に目を向けても彼等も何のことやらと首をかしげる。

「この村の職人が作った武具だよ」

「はい?」

マーツさんの発した言葉にそんな事の為に? と思わず首を傾げてしまう。

「だって見習いの作った物よりも一人前の職人の作った物の方が価値があるでしょ?」

「「「「あっ」」」」

言われてみればその通りだ。

盗まれたのがシェイラさん達見習いの作った武具だったから気づくのが遅れたよ。

慌ててマドックさん達職人と商人達が工房と店に戻ると、建物の中から悲鳴があがる。

「やられた! 納品前の品をごっそりやられてやがる!」

「ウチもだ! 金目の品を狙い撃ちされた!」

メイテナさんの言う通り、キマリク盗賊団は驚くべき手並みで村中から職人の作った品を盗んでいた。

「キマリク盗賊団は狡猾でいて大胆だ。キーマ商店の店主が捕まったとみるやあっさりと主を見限り逃げ出したかと思うと逃亡の最中に大規模な窃盗を行うほどに。普通こう言った大規模な窃盗は時間をかけて念入りに行うものだ」

「逃亡の為の軍資金狙いだろうが、ただ盗むんじゃなく村民の気が緩む祭りを利用するあたりタチ悪いよな」

「それとほぼ確実に賊は魔法の袋を複数持っているね。盗んだ物には重くて嵩張る武具もある。これらの品を持ったまま逃亡すれば逃亡の邪魔にしかならない。わざわざ盗んだと言う事は、それらの問題を解決する手段があるってことだ」

マーツさんの推測ももっともだ。

私だって魔法の袋の恩恵を沢山受けているしね。

「何より問題なのは、キーマ商店という取引先を失ったのに躊躇うことなく大規模な盗難を行った事ね。つまりキマリク盗賊団にはキーマ商店以外にも大口の取引先があるのよ」

パルフィさんの衝撃的な発言に私は驚きを隠せなかった。

キーマ商店みたいな店が他にもあるってこと!?

「でもそんなどこに居るのか分からない相手を探すなんて……」

無理でしょそんなの。

となるとシェイラさん達の作った作品は二度と戻ってこない可能性が高かった。

「いや、おそらくだが犯人は東都を目指していると思われる」

「トウト?」

そんな町があるの?

「カコちゃん、東都はね、この国の東にある大都市の事よ」

「え? あ、ああ東都ですね」

町の名前じゃなくて東の大都市って意味かー。

「確証はあるのか?」

「ああ、この村に来るまでに賊らしき気配には遭遇しなかった。となれば賊が向かったのは反対方向。つまりは東都だ」

マドックさんの問いにメイテナさんは自分達が遭遇しなかったから間違いないと断言する。

「そういう訳で私達は賊を追って東都に向かう。そして現地の商人ギルドに協力を求めて連中の販売ルートを割出し盗まれた品を取り戻す!」

「おおーっ」

これはシェイラさんの武具を取り戻す希望が見えてきたんじゃないの!?

いやー、一時はどうなる事かと思ったけど、何とかなりそうで良かったね!

「さて、そういう訳なのだが、カコ、君も一緒に来ないか?」

これで盗まれたものも戻ってくるだろうと安心していたら、何故かメイテナさんが私に一緒に行こうと言い出してきた。

「え? 何で私と?」

ちょっと訳が分からないんだけど。

「なに、カコは以前にも誘拐された事があるからな。護衛は多い方が良かろうと思ったんだ。それにこの街道は東都まで分かれ道がないからな。ならお前達も同じ道を行くことになる」

へぇ、そうだったんだ。

「カ、カコ、アンタ誘拐された事があるのかい!?」

どう答えたものかなと思っていたら、シェイラさん達が私が誘拐された事に驚く。

「ええまぁ、ちょっと前に変な勘違いをされちゃいまして」

「こんな子供を誘拐するとは何て連中だ!」

「俺達の女神を誘拐しただって!? 許せねぇ!」

「変な勘違い? まさかこんな小さな女の子が自分に気があるとでも勘違いしたのか!? ロリコン野郎め!」

いや待て、誰だ今子供って言ったヤツと小さな女の子って言ったヤツは。

「ちょっと! 私は子供じゃないですよ!」

「「「うぉぉーーっ!!」」」

くっ、ダメだコイツ等。興奮して話を聞いてない!

「で、どうだカコ?」

そんな中、メイテナさんは何事もなかったかのように返事を聞いてくる。

うーん、動じないなぁこの人。

「え、ええと、確かに行く方向は同じですけど、私がいたら足も遅いですし盗賊を追う邪魔になりそうですから……」

うん、一般人の私がいたら確実に盗賊団を追うスピードが遅くなるもんね。

「安心しろ。今回は馬車を用意してある。お前達が乗っても速度に問題はない」

なんと! 馬車とはまたクラシックな。いや寧ろこの世界じゃ普通なのかな? ファンタジー世界だし。

けどそっか。確かに馬車で連れて行ってもらえるのなら私が付いて行っても足手まといにならないか。

「それとな、東都には是非カコに会わせたい人物が居るのだ」

「私に会わせたい人ですか?」

「うむ、カコの商売に協力してくれるアテがあるのだ」

へぇ、メイテナさんがわざわざ紹介してくれるなんてどんな人なんだろう?

うむむ、これは興味がわいてきたぞ。

私はちらりとニャットの方を見る。

ニャットは私の護衛をしてくれているけれど、それはあくまで一緒に旅をする間の話だ。

ニャットにはニャットのペースがあるだろうから、馬車での移動を嫌がるかもしれない。

「ニャーは馬車の移動でもかまわニャいニャ。おニャーの好きにすると良いニャ」

ニャットはどっちでもいいか。それなら歩きよりも馬車の方が楽でいいよね!

「分かりました。それじゃあご一緒させてくださいメイテナさん!」

「うむ! 任せろ!」

こうして私達はメイテナさんと一緒に東都に行くことになったのだった。

じゃあさっそく旅の準備をしないと、と思っていたら……

「なぁ、私も連れて行ってくれないか?」

なんとシェイラさんが自分も一緒に行くと言い出したのだ。

「悪いが追跡は危険な旅だ。素人を連れて行くわけにはいかない」

シェイラさんの申し出をメイテナさんはあっさり断る。

まぁ危険だもんね。

「盗まれたのは私の作った剣だ! 職人として自分で取り返さなきゃ気が済まないんだよ! それに私がいれば村の職人が作った武具を見極める事が出来る! 師匠の作る武器は間近で見てきたし、店に飾ってある他の職人の作った品も研究の為に穴が開くほど見てたからな!」

「おいシェイラ!? 何言ってんだ。見習いのお前が付いて行ってどうする。こういうのは俺達大人に任せておけ」

突然付いていくと言い出したシェイラさんにマドックさんが驚きの声を上げる。

「師匠こそ何言ってんのさ。師匠達が居なかったら店に卸す品を作れないから長旅なんて出来ないだろ? だったら行くのは作った作品を盗まれた私の仕事だ!」

「うぐっ、それはまぁ、そうなんだがな」

仕事の話を出されてはマドックさんをはじめとした師匠達も確かにと唸る。

「それに私の作品はカコが私を見込んで用意してくれた鉄で作った物なんだ! 職人として、そこまで信頼されて作った物を盗まれたら黙って待つなんて出来ないんだよ!!」

マドックさんはうーんと眉間にしわを寄せて悩む。

「……分かった、行って来い」

「ありがとう師匠!」

マドックさんから許可を貰ってシェイラさんが飛び上がる。

「そういう訳でウチの弟子も連れて行ってはくれないか? 俺が仕込んだ弟子だ。連れて行けば何かの役に立つだろう」

「確かに盗まれた品が確認出来るのは助かる。だがやってもらうとしても盗品の確認作業だけになるぞ? 賊の捕縛現場までは連れていけんぞ」

「それでもかまわないさ!」

「よかろう、それならお前の同行を許可しよう」

「やった! ありがとう騎士さん!」

同行を許可されたシェイラさんが飛び跳ねそうな勢いでメイテナさんにお礼を言う。

「元だ。今はただの一冒険者だ」

「よろしくなカコ!」

「はい。こちらこそよろしくですシェイラさん」

予想外の展開だったけど、シェイラさんも一緒に来ることになったのだった。

「待ってくれ! それなら俺達も連れて行ってくれ!」

と思ったらシェイラさんの兄弟子達も付いていくと言い出した。

「盗まれたのは俺達の作った武器だ! 俺達にも付いていく権利がある」

「そうだ! 素人同然のシェイラの目なんかあてになるか! 俺達が見た方が確実だ!」

ちょっと、その言い方は無いんじゃないの!?

「お前等はダメだ」

私が文句を言おうとしたら、その前にマドックさんが待ったをかけた。

「何でですか師匠!?」

「決まってる、お前等はとても外に出せたモンじゃないからだ」

「「「ええ!?」」」

んん? なんか変な展開になってきたよ?

「俺はお前等の師匠だぞ。自分の弟子に何があったのか、何をやらかしたのかくらい把握してる」

「え……?」

「自分よりも出来の良い妹弟子に嫉妬して嫌がらせをしたり」

「むぐっ!?」

「なじみの店の店員に頼んで鉄をすり替えたり」

「うぐ!?」

「俺が知らないとでも思っていたのかっっっ!!」

「「「ひぃーっ!!」」」

師匠であるマドックさんに自分達の悪事を把握されていたと知り、兄弟子達は真っ青な顔で脂汗を垂れ流す。

「いいか! 詰まらねぇ小細工なんぞにうつつを抜かして技を磨く事をおろそかにしたから妹弟子に追い抜かれるんだ! シェイラが戻るまでの間、余計な事を考えないようにみっちりしごいてやるからな!」

「「「ひえ~~!?」」」

マドックさんのしごきがよっぽど恐ろしいのか、兄弟子達が情けない悲鳴を上げる。

でもシェイラさんに酷い事をしたんだから、当然だよね。

ちらりと横を見れば、シェイラさんもいい気味だという顔を……

「…………ひぇっ」

してなかった。兄弟子達と同じように真っ青な顔になってる。

えっと、そんなに厳しいんですか? マドックさんのしごきって?

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis!

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis!

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis! ~I Keep Creating Extraordinary Items From T*ash Piles Using Item Synthesis Ability!~, Renkinjutsu? Iie, Item Gousei Desu! ~Gousei Skill de Gomi no Yama kara Chou Item wo Mugen Rensei!~, 錬金術? いいえ、アイテム合成です!~合成スキルでゴミの山から超アイテムを無限錬成!~
Score 6.6
Status: Ongoing Type: Author: , Artist: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Kako Mayama is a girl who likes playing fantasy games, especially alchemy-themed games because she likes to craft items in games. One day, she died after saving an animal that was actually the pet of a goddess from another world. The goddess gave Kako a chance to be reincarnated in another world in return for saving her pet. She would also give her the ability of her choice from a list if she accepted her offer. Without hesitation, Kako accepted the offer and chose Alchemy ability from the listー No. To be exact, she wanted the Alchemy ability from the list, but because of some kind of careless mistake, she got Synthesis ability instead. Kako was disappointed at first but then she realized the greatness of her ability. Synthesis ability is kind of similar to Alchemy ability, but they have differences. To make an item using Alchemy, you need to collect the required materials first, but to use Synthesis ability you only need multiple items to be combined together into a higher grade item. When Kako realized the usefulness of her ability, she started to combine cheap items to create high-quality items and achieve a successful life. After a while, she became completely addicted to her game-like ability. She kept creating extraordinary items one after another and making a sensation around the world.

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