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Nope, It’s Called Item Synthesis! – Chapter 83

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錬金術? いいえ、アイテム合成です!~合成スキルでゴミの山から超アイテムを無限錬成!~の発売情報の公開許可がでましたー!

ドラゴンノベルスから2023/2/3発売です!

イラストは赤井てら先生です!

汚染された海域に近づけないロアンさん達の問題が解決した事で、私達は人魚達の協力を得て研究所のある島に向かう事にした。

「カコの用意してくれたマジックアイテムを郷の仲間の下へ運ばせた。公爵家が援軍を連れてきても我々の同胞が対応してくれるだろう」

小舟に乗れる人数にも限度があるから、ロアンさんともう一人が私達に同行して、他の人達は郷の人達に事情を説明する為に戻ることになった。

ついでに作戦会議中に量産した空飛ぶヒレの保護具も持って。

後で報酬として海で手に入る素材を色々貰える事になっているので何が手に入るのかちょっと楽しみ。

今までは汚染された海域のせいで人魚達も自由に動けなかったけど、これで人魚達も公爵家の動きをけん制できるようになったとロアンさんは喜んでいた。

……これ、もしかして事件が解決したら人魚達の勢力がめっちゃ力を持つことになるんじゃ……

ま、まぁこれは公爵家の問題だし。頑張って自分達で解決してください。

私達は小舟に乗り込むと、再びマーツさんが精霊魔法で船を動かそうとする。

しかしそれをロアンさんが止めた。

「水の魔法なら我々の得手だ。研究所までは我々が運ぼう」

「助かります。正直僕も結構魔力を消耗していたので」

そう言ってロアンさんが魔法を使うと、小舟がまるでモーターボートのような速度で動き出した。

「それにしても空気が生温いな」

船の速度が上がった事で、風がバンバン顔にあたるんだけど、確かにイザックさんの言う通り空気が生ぬるい。

「言われてみれば」

「むっ、いかんな」

しかしそれを聞いたロアンさんが困ったように顔を顰める。

「どうかしたんですか?」

「嵐が近づいている。我々は海の中に潜れば問題ないが、お前達はそうもいかないのを失念していた」

げげっ、それは確かにマズイ!

こんな小舟で嵐に遭遇したらあっという間に転覆しちゃうよ!?

「一度近くの島で嵐が過ぎるのを待った方が良いかもしれんな。公爵家の援軍も嵐が来るとなれば出航を見送るだろう」

「嵐の到着と過ぎ去る時間は分かるか?」

「そうだな。そう遅くない時間に嵐は本格化するだろう。そしてこの風から感じる嵐の規模を察するに、嵐が止んでこの船が海を行けるようになるには我々の魔法の補助があっても丸一日はかかるな」

「遅いな。このまま行こう。既に兄上の追っ手が港に引き返せない所まで来ている可能性もある。それに時間をかければかける程連中が証拠を隠滅してこちらを待ち構える為の罠を張り巡らせるだけの猶予を与えてしまう」

確かに時間をかけるとこっちが不利なんだよね。

向こうは大きい船を持っているからこっちよりも海の荒れに有利だろうし、なにより解毒剤を手に入れるチャンスが減るのが問題過ぎる。

「危険だぞ?」

「毒による不意打ちの心配が無ければどうとでも出来る。これでも軍人だからな。研究所の護衛程度に不覚を取ることはない」

おお、凄い自信だ。

「研究所を制圧しておけば援軍が来ても籠城出来るしな。その間に人魚達の援軍を待つ手もある」

ああ成る程、人魚達の援軍頼りなのか。

「確かに船を落とされたら追っ手もそれどころじゃないからな。最悪島に上陸されても人魚達が島中の船を破壊して俺達は小舟で逃げれば、逆に島を連中を閉じ込める檻に出来る」

「解毒剤さえ手に入れれば父上を味方にして海軍を動かせる。そうすれば閉じ込めた追手を捕らえる事が出来るという訳だ」

「その為にも、急いで解毒剤を手に入れる。最悪違法行為の証拠は手に入らなくても良い。研究員さえ生きていれば自白させられるからな」

確かに証人を捕まえればそれが一番だもんね。

「島が見えてきた。迎撃に気をつけろ」

ロアンさんの言う通り、研究所のある島が見えてくる。

幸いにも敵の攻撃は無かったけれど、私は以前には見れなかった光景に気付く。

「あっ、あれ!」

「どうしたカコ?」

「研究所の排水溝から変な色の液体が流れてます!」

そう、以前は使われていなかった研究所の廃液を捨てる排水溝から毒々しい液体が流れていたのである。

「研究所の活動は停止を命じられている筈。やはり無断で研究を再開していたのか……兄上!」

研究所の責任者はロベルト様だもんね。公爵様を襲った毒の件だけだったらまだ別の人が犯人かもと言えただろうけど、研究所が活動を再開しているとなったらもう疑いようがない。

「よし、ここから研究所の裏口に向かう」

なるべく見通しの悪い場所から上陸した私達は、レイカッツ様に案内されて研究所の裏手にやって来た。

けれど当たり前と言えば当たり前なんだけど、裏口には見張り達の姿があった。

ただ私達に気付いていないのか、暇そうに雑談をしているみたいだ。

「僕が魔法で音を消す。その間に無力化してくれ」

「分かった」

すぐにマーツさんが作戦を提案すると、イザックさんがそれに乗る。

「精霊達よ、彼等の音を取り上げておくれ」

「……?」

マーツさんが精霊魔法を発動させると、雑談していた見張り達の会話が突然消えて周囲が無音になる。

「……!?」

見張りが異常を察知するけど、時すでに遅く、イザックさんとニャットが両側面から見張りを強襲してあっというまに制圧してしまった。

「ニャフッ! 他愛もないニャ」

あっという間の決着にニャットは物足りなそう。

「よし、すまないが君達は目立つのでコイツ等の見張りと出口の確保を頼む」

「承知した」

「お任せを」

「そうなるとニャーもここで隠れていた方が良いニャ」

流石に人魚が研究所に入ったら目立つもんね。

ニャットもまぁデッカイ猫だしなぁ。

「気を付けるのニャ。危なくなったらすぐにニャーを呼ぶのニャ」

「うん、行ってくるね!」

研究所に入った私達は、敵の待ち伏せを警戒していたんだけど、意外にも敵に襲われる事はなかった。

それどころか皆当たり前のように作業をしている。

「全然普通に作業してるなぁ」

「レイカッツ様は毒を受けて倒れましたし、私達が協力したとしても船を使ってこの島に来るとは思わなかったのでは?」

ああ成る程、確かに魔法や人魚の助けも無しに少人数でここに来るのは難しいよね。

「それでも小舟が盗まれたと知ったらここに来るだろう。油断はするな」

「こっちに研究員の控室がある。そこで作業着を借りよう」

レイカッツ様、結構研究所の事詳しいなぁ。

「視察をする前に資料は確認してあるからね」

疑問に思って尋ねてみたらそんな答えが返ってきた。うーん有能。

「ところで勝手に作業着を盗んだらバレませんか?」

「製薬作業には危険な物もあるからね、予備が複数用意されているんだ」

ああ確かに、普通予備はあるよね。

「それとイザック殿は着替えず、そのままでいてくれ」

更に着替えようとしていたイザックさんに待ったをかけるレイカッツ様。

「ん? 良いのか?」

「君は我々の護衛という事にして、いつでも武器を使えるようにしてほしい」

「成る程、作業着を着ていたら防具を脱がないといけないからな」

そっか、戦いになったら防具がないと危ないもんね。

皆は予備に使っている小さい魔法の袋に武器や防具を収納してから作業着に着替え始める。

「というかですね、私用の作業着のサイズが無いんですけど」

「あー、子供用は無いわなぁ」

は、ははは、私は人よりちょっぴり小柄だから、ね!

「小人族用の作業着があると思うのでそれを使ってください」

「こっ!?」

またしても小人族扱いかぁー! 一体どんな種族なんじゃぁー!

レイカッツ様が見つけて来た小人族用の作業着に渋々と着替える私。

「よし、それじゃあ行こうか」

「行くといってもどこに行くんだ? あてずっぽうに歩き回ったら疑われるぞ?」

うーん、それは確かに。

どこを探すべきか……となると。

「それはやはり薬の研究をする施設の方じゃないか?」

「あの、通常の薬を作る施設が気になるんですけど」

私は再び研究施設を調査するべきだというレイカッツ様に対し、製薬施設を調べたいと提案する。

「何故だい?」

「前の視察では薬の研究を行う施設を見て回りましたけど、後ろめたい物があるならそんな気軽に見させてくれないと思うんですよ。それよりも……」

「普通の施設と説明して視察を回避させた建物の方が怪しいか」

うん、視察の件が全部嘘っぱちだった事を考えると、向こうに何かある可能性が高いんだよね。

レイカッツ様は研究所の資料を見たって言ってたけど、そもそもその資料自体が嘘の可能性もある訳だし。

「よし、それじゃあ製薬施設の方を先に調べよう。ただ纏まって行動していると逆に怪しまれる。三手に分かれて行動しよう。私とパルフィ嬢、メイテナ嬢とマーツ殿、イザック殿とカコ嬢に別れよう」

「その分担の意図は? カコは我々と一緒の方が良くないか?」

「まず前衛と後衛の役割分け、それに施設の知識を多少なりとも持っている私と精霊の力を借りれるマーツ殿がそれぞれに入ればいざという時逃げる為に役に立つ。イザック殿は小人族の研究者の護衛という事にしておけば堂々と武装を身に着けて活動できる。カコ嬢の見た目なら敵も油断して殺すよりも捕まえる方を優先するだろう」

「こ……っ」

が、ガマンだ私! これは非常に高度な戦略的判断! 敵地でツッコミは厳禁ですよー!!

「そういう事か。承知した」

「あの、出来れば施設内にある薬を少量でいいから確保しておいてください。どれが本命か分からない以上、沢山の薬を確保しておけばいざ逃げる事になっても後で手に入れた薬を調べる事が出来ますから」

折角なので私は施設の薬の確保も頼んでおく。

上手くいけば便利な薬をゲット&鑑定できるかもしれないからね!

「そうだな、怪しい薬があったら確保しておこう」

おっしゃ、鑑定リストが増えるぞー!

「ではいくぞ、成果があっても無くても一定の時間が経過したら裏口で合流だ。マーツ連絡を頼めるか?」

「ああ、精霊に頼んで皆を呼ぶよ」

皆と分かれた私は、イザックさんと共に研究所内を見て回る。

「おかしいな」

そして研究所の中を見ていたイザックさんがポツリと呟いた。

「何がおかしいんですか?」

「以前見た研究所の方に比べてこっちの方が護衛の数が多いんだよ」

「普通は重要な研究をしている施設の方を優先して守るもんだ。普通の薬なら多少のレシピの違いこそあれど、作り方は多くの薬師や錬金術が知っているから護衛する必要もない。海賊が狙うにしても軍の施設だからな。襲った後の報復の方が怖いから手を出さんだろ」

「成る程、それは怪しいですね」

「まぁ俺達が逃げた事が伝わってる可能性も高いから、万が一の警戒をされてるかもしれんけどな。どっちにしろ油断しないこった」

「分かりました」

そして研究所を更に進んでいくと、明らかに澱んだ空気の区画にやって来た。

「ここ、嫌な空気ですね」

「そうだな。普通のポーションの匂いじゃない」

作業用のマスクをしているのにキツい匂いが漂ってくる。

というかこの匂い嗅ぎ覚えがあるんだよなぁ。

私はこっそりと近くにあった薬に鑑定をかける。すると……

「ロストポーションの失敗作の解毒溶液:ロストポーションの失敗作に解毒ポーションを混ぜた液体。解毒ポーションの量が少ない為に毒性が残っている。大量に飲むと具合を悪くする」

わぉ、さっそく見つかったよ。

「どうした嬢ちゃん?」

「これ、排水と殆ど同じ液体です。間違いなく研究が再開されていますよ」

「っ!? さっそく当たりか」

これは解毒剤も意外とすぐ見つかるかも。

「おいお前達、そこで何をしている!?」

なんて考えていたら、突然背後から声をかけられてビクりと体が竦む。

「「!?」」

「見ない顔だな。どこの所属だ。何の用だ?」

うぉぉー! いきなり職質されたぁー!

やっばー、どうしよう!? いや歴戦の冒険者のイザックさんなら……

「あー、我々はですね、えっと……」

あかん、これは無理そうだ。

というか護衛役のイザックさんに説明任せる方が問題じゃん。

「あの、この失敗作の解毒実験について確認にきました」

「何?」

こうなったらやるしかない。

私は自分だけに分かる鑑定結果を利用して相手を誤魔化す方法を考える。

「これ、解毒ポーションを使って失敗作の毒性の浄化をしていますよね」

「それがどうした?」

よし、話が通じた!

「解毒ポーションの在庫が少ないので、あまり無駄遣いするなと所長から伝書魔鳥でお叱りが来たんですよ」

確か以前視察に来た時にレイカッツ様がそんな感じの伝書バトみたいなのが居るって言ってた筈。

「ちっ、そんな些細な事の為に連絡してきたのかあの方は。まったく肝の小さいお方だ」

おいおい、上司に対して随分な評価だなぁ。

「それと私の部署でも失敗作を利用した研究をするように命じられたので廃液の調達に来ました」

「ああ、そういう事か。だが小人族に運べるのか?」

ノータイムで小人族扱いですかぁー!?

その目はフシアナアイですかガラス玉ですかコンチクショー!

「この人は私の護衛兼荷物持ちです。私は見た目通り他種族に比べて小柄ですからね」

「ああ、そういう事か」

あっさりイザックさんが護衛を兼ねた荷物持ちだと納得した職員は廃液をイザックさんに差し出す。

「ところでお前達の命じられた研究って何なんだ?」

「「!?」」

うごご、研究内容なんて考えてないよぉー! だってそんなの無いもん!

「それにお前みたいな小人族の研究者は数が少ないが、見た事のない髪の色だな」

ど、どうしよう!? こういう時余計な事を言うとそれは別の部署の研究だろって言われる可能性もあるし……そ、そうだ! こういう時は!

「ふふっ、よその部署の研究に首を突っ込むと痛くもない腹を探られますよ?」

「まぁ、そりゃそうだ」

よっしゃー! 大成功!! 悪の組織って言えば仲間内でもお互いの研究を内緒にするのがお約束だからね。

でもそれだけだと情報が得られないか。

えっと、なるべくぼかして……

「ただまぁ、あえて言うなら人を治療する為のものではないですね」

「ああ、そういう用途ね。そりゃ見ない顔だし聞かない方が良い話だわ」

ふぅ、何とか成功。

でもあっさりこんな反応が返ってきたって事は、やっぱりここはそういう薬も作ってるって事なんだね。

そして後ろ暗い研究をしてる人達はあまり他の部署と関わりがないと。

まぁ私にとっては好都合だったけど。

「ふぅー、緊張したぁ」

「意外と度胸があるな嬢ちゃん」

職員と別れて安堵していた私にイザックさんが感心したような声をかけてくる。

「だってイザックさんは見たまんま護衛の格好だし、職員の格好をした私が返事をするのは自然でしょ?」

「あー、そうだった」

まぁ最悪私は地球のニュースやネット、それに科学の知識が多少なりともあるから、それっぽい話をして誤魔化す事も出来る自信があった……いややっぱあんま無いわ。

「ともかくこれで研究を続けていた証拠は手に入りました。後は毒薬と解毒剤ですね」

「だな。出来れば逃げる時に詳しい話の出来る証人も捕まえたいところだが……」

次の場所を調査に向かおうとしたその時だった。

「侵入者だーっ! 侵入者が入りこんだぞー!」

侵入者の発見を告げる声が研究所に響き渡るのだった。

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis!

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis!

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis! ~I Keep Creating Extraordinary Items From T*ash Piles Using Item Synthesis Ability!~, Renkinjutsu? Iie, Item Gousei Desu! ~Gousei Skill de Gomi no Yama kara Chou Item wo Mugen Rensei!~, 錬金術? いいえ、アイテム合成です!~合成スキルでゴミの山から超アイテムを無限錬成!~
Score 6.6
Status: Ongoing Type: Author: , Artist: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Kako Mayama is a girl who likes playing fantasy games, especially alchemy-themed games because she likes to craft items in games. One day, she died after saving an animal that was actually the pet of a goddess from another world. The goddess gave Kako a chance to be reincarnated in another world in return for saving her pet. She would also give her the ability of her choice from a list if she accepted her offer. Without hesitation, Kako accepted the offer and chose Alchemy ability from the listー No. To be exact, she wanted the Alchemy ability from the list, but because of some kind of careless mistake, she got Synthesis ability instead. Kako was disappointed at first but then she realized the greatness of her ability. Synthesis ability is kind of similar to Alchemy ability, but they have differences. To make an item using Alchemy, you need to collect the required materials first, but to use Synthesis ability you only need multiple items to be combined together into a higher grade item. When Kako realized the usefulness of her ability, she started to combine cheap items to create high-quality items and achieve a successful life. After a while, she became completely addicted to her game-like ability. She kept creating extraordinary items one after another and making a sensation around the world.

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