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Nope, It’s Called Item Synthesis! – Chapter 91

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嵐が去った私達は、荒れた海が落ち着くまで研究所のある島で夜を明かすことになった。

ベルセイ副所長が雇っていたゴロツキや部下達は船もろとも空の彼方に連れ去られてしまったので、島には敵が居なくなったのが幸いだった。

それにロベルト様の連れてきた騎士達がレイカッツ様の味方になってくれた事で護衛役を買って出てくれたので、万が一敵が隠れていても安全になったのもよかった。

まぁ念のためとイザックさん達が交代で見張りをしてくれてたんだけど。

そして翌日、海が落ち着いてきた事を確認した私達は小舟に乗って南都へと戻ってきた。

ちなみにメンバーは私達の他にロベルト様と騎士達の隊長さんが付いて来ている。

レイカッツ様は公爵様毒殺の犯人として追われている身なので、その弁護をする為に付いて来てもらったのだ。

そして予想通り町の衛兵達に囲まれたので、隊長さんが事情を説明して事なきを得たのである。

公爵家に到着した私達は、すぐさま公爵様の下へと向かい、研究所で手に入れた解毒剤を飲ませる事にした。

ちなみに解毒剤を飲ませるのはレイカッツ様の役目だ。

自分が犯人でない事を証明する為、そして万が一薬が偽物だった場合に、私達に責任が及ばないようにする為とレイカッツ様が自分から引き受けてくれたのである。

まぁ私は鑑定の結果で本物だと分かっているんだけどね。

「……うっ」

薬を飲みこんだ公爵様が小さくうめき声をあげる。

「……っ」

そしてゆっくりとその眼が開いてゆく。

「……レイカッツか、一体何があった?」

「父上!」

「旦那様!」

「閣下!」

公爵様が目を覚ましたことで、公爵家の人達が歓喜の声をあげる。

「父上は毒を盛られたのです」

「毒か、成程、確かに言われてみれば意識を失う前に毒を盛られた感じがあったな」

さらりと毒を盛られた感じとか言う辺り、この人達毒を盛られ慣れてるの!?

「お前が解毒剤を用意してくれたのか」

「いえ、解毒剤はクシャク侯爵家の方々の協力で手に入れる事が出来ました。私一人の力ではありません」

「……そうか。だがそう卑下するな。お前に人徳があったからこそ、手を貸して貰えたのだろう」

公爵様はレイカッツ様を労うと、私達に視線を向けてから体を起こそうとする。

けれどすぐにガクンと力を失って倒れてしまう。

「旦那様、まだ安静になさらないと!」

「侯爵家の方々に礼を言うのが先だ」

公爵様の体を支えた執事さんは、素直に寝ようとしない公爵様に溜息をつくと公爵様の体を支えて起き上がる。

「ベッドの上からですまんな」

「いえ、御身の健康が大事ですので、お気になさらないでください」

公爵様の言葉にメイテナお義姉様が令嬢モードで応える。

「この度の件、深く感謝する。倒れていた故、詳細な事情は分からぬが、此度の働きに対する礼は必ずすると約束しよう」

「身に余る光栄です」

メイテナお義姉様が公爵様に対してお辞儀をしたので、私もそれにならって頭を下げる。

「では我々はこれで失礼いたします」

「なんだ、もう帰ってしまうのか? せめて食事くらいしていけばよかろう」

「いえ、公爵様も病み上がりです。それにご子息達とも詳しいお話をしたいでしょうから」

と言ってレイカッツ様とロベルト様に視線を移すと、公爵様の視線もそれを追う。

「やれやれ、気を遣わせてしまったな」

そうだよね。公爵様はこれから自分が倒れた後の出来事と、何でそんな事が起きたのかを知らないといけない。

それは決して気分の良い話じゃないのは、二人の表情から察している事だろう。

無事公爵様は助かったけれど、私はちょっぴり暗い気持ちで公爵家を後にするのだった。

それから数日後、公爵様の体調が良くなったとの連絡を受けて私達は公爵家へとやって来た。

ただし向かうのは公爵様の執務室でも応接室でもなく、公爵様の私室へと案内される。

部屋に入ると、ベッドに上半身だけ起き上がった公爵様と、その周囲にレイカッツ様、執事のお爺さんの二人だ。

「いやこんな姿ですまないね。本当は公爵らしく執務室で対応したかったのだが、周りから止められてね」

公爵様がベッドの上から挨拶をしてくる。

今までずっと毒で寝込んでいた事もあって、まだまだ公爵様の顔色は良くないんだよね。

「医者の話では、解毒する前に体に染み込んでしまった毒が悪さをしているらしくてね。いや解毒剤は効いたから安静にしていれば治るらしいのだが」

「こちらも理解しております。ご無理をなさらないでください公爵様」

そう言いながら起き上がろうとする公爵様をメイテナお義姉様が止める。

「そう言ってもらえると助かるよ」

レイカッツ様と執事さんにベッドに押し付けられながら朗らかに笑う公爵様。

なんていうか凄い絵面だなぁ。

「さて、折角来てもらったのはほかでもない。君達に話したい事があったからだ」

一転して公爵様が真面目な顔になる。

「まずロベルトだが、公爵家の継承権を剥奪する事にした」

いきなり本題来た!?

「私達にそれを話してしまってよろしいのですか?」

そりゃそうだよね。よその貴族の後継者問題なんだもん。普通なら正式に発表されるまで極秘でもおかしくない。

「よろしいのだよ。というか、これだけ迷惑をかけたのだ、当事者としてどうなったのか知る権利が君達にはある」

まぁ確かに、最初から最後まで公爵家のゴタゴタに巻き込まれたのは事実なんだよね。

「次期公爵の座、そして軍の司令官の地位をレイカッツに譲る事にした」

皆の視線がレイカッツ様に集まると、レイカッツ様は苦々しい顔を隠しもしないでいた。

「こうなるのが嫌だったから兄上を立てたというのに……」

嫌々な態度を隠しもしない割には断る様子がないのは、もう何度もこの話をしたからなのかもしれない。

「ふん、お前はロベルトを立てる名目で放蕩を繰りかえしておったが、アレは本気で楽しんでおっただろう。私の眼はごまかせんぞ。だがこれからは正当な後継者だ、ビシバシ鍛えてやるぞ」

「……はぁ、分かりましたよ」

ご愁傷様。まぁ頑張ってくださいな。

こういう時、元平民の私は気楽だわー。なんせ後継者にされる心配が無いからね。

「それでだカコ嬢」

「はい? 私ですか?」

突然のご指名にドッキリしてしまう。ええと、この流れで何か呼ばれる理由とかあったっけ?

「ウチのレイカッツの嫁にならないかね?」

ああ成程、嫁……よめ?

「「え、ええーっ!?」」

私とレイカッツ様の驚きの声が重なる。

っていうか何でレイカッツ様まで驚いてるの!?

「父上、なんですかそれは!? そんな話聞いていませんよ!?」

「それは勿論言ってなかったからな」

自分の息子にも言ってなかったんかい!

「はっはっはっ。いやな、今回の件ではカコ嬢に随分と助られたそうじゃないか。公爵家を揺るがす大事件をこの幼さで解決に導いたと」

いや、それはさすがに言い過ぎってか幼くないわい! ちょっと小柄なだけだい!

「その話を聞いて私は大層感心した。なんと行動的な令嬢だろう! ぜひ当家の嫁に欲しいっ!! と」

いやいやなんでそうなるの!?

「さ、さすがにそんな理由で嫁入りはちょっと問題があると思うんですけど……」

「まぁ聞きたまえ。カコ嬢は貴族の令嬢でありながら自ら商売を行っているそうではないか」

「ええ、その通りですが……?」

そうだけどそれと嫁入りになんの関係が?

「であるならば我が公爵家に嫁ぐ事は君にとっても大きなメリットとなるのだよ」

「公爵家に嫁ぐことがメリットですか?」

正直言って貴族の後ろ盾は侯爵家で十分間に合ってるんですけど?

「そう! 当家には海がある! 港がある! 船がある! つまり、外から珍しい物が次々に入ってくるのだ! しかも有力な商人は港を纏める当家と縁を結ぼうと自分から珍しい品を送ってくる!」

「おおっ!」

確かにそれは大きい! 外国の珍しい品が最速で手に入るのは商人としてかなりのメリットだよ!

しかも向こうから寄って来るんだからコネも人脈も作り放題だ!

「それだけではない。港があると言う事は自らが船を出して海の向こうの国に取引をしに行けるのだ!」

「ああっ!?」

そうか貿易! 確かに国で唯一の港を持つ公爵家なら、船だって持ってる。

そのうちの一隻でも貿易の為に使わせてもらえるのなら、商人として出来る事は大きく広がる。

「船なら鳥馬車ではたどり着けない様な遠い海まで移動できる。鳥馬車は定期的に鳥が地上に降りて休まないといけないからね」

そういえば南都に来る時も鳥馬車は地上で休んでたっけ。

そっか、空を飛ぶ鳥馬車なら船より安全に海を渡れるかと思ったけど、そういうデメリットがあったんだね。

「どうだい? 我が公爵家に嫁入りするのは魅力的だろう?」

くっ、なんて魅力的な提案をしてくるんだこの人は。

「確かにそうかもしれません」

「カコ!?」

「カコ嬢!?」

「おお! それでは!」

驚くメイテナお姉様とレイカッツ様を尻目に公爵様が顔をほころばせる。

「でもまだ私は結婚とかするつもりないので遠慮しておきます」

「ガーン!」

「「ほっ」」

いや当然でしょ。

「そもそもお金儲けの為に結婚とかしたくありません」

「なんとまぁ。金や権力を求めて公爵家と縁を繋ぎたがる者は星の数程いると言うのに……」

まぁ玉の輿狙いの人は確かにいるだろうし、この世界は貴族の力が強いから政略結婚も普通にあるんだろうけど、やっぱり私は恋愛結婚の方がいいんだよ。

「そうだな。私もそれが良いと思うぞ」

とメイテナお義姉様が私の頭をポンポンと撫でる。

だよね! 何せ私のお義姉様はこれからイザックさんと恋愛結婚をするんだから!

「やれやれ、本当に残念だよ。君が息子の嫁になってくれたら私も可愛い義娘が出来て嬉しかったんだがね」

公爵様は心底残念そうに溜息を吐く。

いやそこまでガッカリされるとちょっと申し訳ない。

まぁレイカッツ様は結構イケメンなんで、嫌いじゃないけどさ。

「申し訳ありません」

「分かった、これ以上しつこくしても恥をさらすだけだ。諦めよう」

意外にもあっさりと引いてくれてほっとする。

「では婚約者で手を打たないかね?」

って、全然諦めてなかったよこのおじさん!

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis!

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis!

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis! ~I Keep Creating Extraordinary Items From T*ash Piles Using Item Synthesis Ability!~, Renkinjutsu? Iie, Item Gousei Desu! ~Gousei Skill de Gomi no Yama kara Chou Item wo Mugen Rensei!~, 錬金術? いいえ、アイテム合成です!~合成スキルでゴミの山から超アイテムを無限錬成!~
Score 6.6
Status: Ongoing Type: Author: , Artist: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Kako Mayama is a girl who likes playing fantasy games, especially alchemy-themed games because she likes to craft items in games. One day, she died after saving an animal that was actually the pet of a goddess from another world. The goddess gave Kako a chance to be reincarnated in another world in return for saving her pet. She would also give her the ability of her choice from a list if she accepted her offer. Without hesitation, Kako accepted the offer and chose Alchemy ability from the listー No. To be exact, she wanted the Alchemy ability from the list, but because of some kind of careless mistake, she got Synthesis ability instead. Kako was disappointed at first but then she realized the greatness of her ability. Synthesis ability is kind of similar to Alchemy ability, but they have differences. To make an item using Alchemy, you need to collect the required materials first, but to use Synthesis ability you only need multiple items to be combined together into a higher grade item. When Kako realized the usefulness of her ability, she started to combine cheap items to create high-quality items and achieve a successful life. After a while, she became completely addicted to her game-like ability. She kept creating extraordinary items one after another and making a sensation around the world.

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