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My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~ – Chapter 160

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転送先は強襲揚陸艦の『統合指揮所』と呼ばれる部屋だった。教室ほどの広さの部屋にさまざまな計器のついたコンソールが並び、壁のモニターには宇宙空間が映し出されている。もちろんその中には『フォルトゥナ』の鋭い楔形の船影もある。

新良はコンソールの前に立ってなにやら操作を始めた。

「私はここでこの船の情報を収集します。もしよければ先生たちは船の中を見回ってきてください」

「オーケーそうさせてもらうか」

「なにかお宝でもあるといいな~」

「前に見つけた『イヴォルヴ』みたいなものもあるんでしょうか?」

能天気な双党と相変わらず真面目な青奥寺を連れて『統合指揮所』を出る。

艦内の廊下は狭く、ギリギリ人がすれ違えるくらいの幅しかない。どこからともなく油と金属と、そして汗のにおいが漂ってくる。いかにも大勢の男が生活していた船の中、みたいな雰囲気である。

俺たち3人は食堂らしき部屋やら兵隊用の寝室やら艦長室や倉庫や格納庫など一通り見て回った。武器庫では双党がかなりはしゃいでいたが、残念ながら武器は持ち出し不可である。強襲揚陸艦ということで格納庫には空飛ぶ戦車みたいなものが数台並んでいて、これには双党だけでなく俺もちょっとテンションが上がってしまった。

「やっぱり未来の兵器、みたいな感じですね~。私的にはずっと見ていられます」

空飛ぶ戦車のハッチを開けて中を覗き込みながら、双党が声を弾ませる。

「すごそうとは思うけど、知識がないとこれがなんなのかも分からないから私は飽きるかな」

と言うのは青奥寺だが、彼女も武器庫にあった刃物類はかなり興味深そうに眺めていた。

そんな訳で一通り艦内を歩いてみたが、『イヴォルヴ』のような特殊なアイテムが見つかることはなかった。新良が情報を吸い出してるはずなのでなにかあればそっちに引っかかるだろう。

『先生、急ぎブリッジに戻ってください』

いきなり通路のスピーカから新良の声が流れてきた。少し感情がこもっているのでそこそこの緊急事態だろう。

俺たちが『統合指揮所』に戻ると、新良が「これを聞いてください」と言ってきた。

新良がコンソールを操作すると、壁のモニターあたりから声が聞こえてる。どうやら誰かが通信でやり取りをしている声のようだ。

『……ボス、第3・第4艦艇団、惑星エルクルドに到着しやした。『シード』の反応を確認。『アビス』も地表に確認できます』

『座標を送れ。現地の都市分布も忘れるな』

『へい、今送ります』

『……随分と人口の少ない星だな。ふん、星自体が連邦の勢力圏の端も端ではこのようなものか』

『むしろ丁度いいんじゃありませんかい。例の星に行くよりはよほど近いですぜ』

『そうだな。あの独立判事と協力者には報いを受けさせたいところではあるが、地盤の再構築が優先なのは確かだ。ジェンゲットも遊ばせるために奪い返したわけでもないからな』

『ではさっさとやっちまいますか? この規模の星だと宙軍も大したことはないと思いますが』

『まあ待て。新造のリードベルム級の初作戦にするのも面白い。2日で向かわせる、それまでは待機しておけ』

『分かりやした。新造艦はやはりボスが乗るんで?』

『今の船を多少気に入っていてな。今回の作戦が成功したらギルメルト、お前に預けよう』

『そりゃやる気になりますぜ。わかりやした、新造艦を待って作戦にかかりやす』

そこで通話は途切れた。

うん、これはどう聞いても宇宙犯罪組織フィーマクードのボスとその部下の会話だな。

どうやら『アビス』……『深淵窟』が出現した惑星があって、そこを占領してまた研究所を作るとか、そんなことを言っていたようだ。『ジェンゲット』というのは研究所の所長みたいな半魚人のことだから間違いないだろう。

こんな会話がたまたま傍受できてしまうのは偶然にしては出来すぎだが、勇者をやっているとこういう場面にはしょっちゅう出くわすので驚くことではない。むしろこういう特性がなければ勇者などできないと言っていい。

問題はこれが俺たちにどう関わってくるかということなのだが、気になるのは新良の顔色がかなり優れないことだ。

「先生、今の通信はフィーマクードのものです」

「そうだな。どこかの惑星を攻撃するつもりのようだ」

「やはり先生にもそう聞こえましたか」

「そうとしか聞こえなかったな。とんでもない奴らだ」

「ええ、いつも唐突に現れては惑星を荒らして消えていく、そんな連中です。しかし彼らの攻撃前に目標が分かったのは初めてのことかもしれません」

「それは無視できない話かもしれないが……新良はそれ以外にも気になることがあるんじゃないのか?」

その質問に、新良はゆっくりと頷いて答えた。

「今話に出ていた惑星エルクルドは……私の故郷の星なんです」

その後『フォルトゥナ』に戻った俺たちだが、新良はすぐにライドーバン局長に今の襲撃情報を伝えにブリッジに向かった。

巨大犯罪組織が惑星を襲うなどという話は魔王と戦ってきた俺でも驚くような話だ。もちろんこれは銀河連邦が対応するべき案件であり、連邦もフィーマクードとの対決姿勢を鮮明にしたとのことだったから無視することはないだろう。ただ軍隊を動かすというのはそう簡単な話でもなく――

「やはり連邦軍がエルクルドに到着するのは早くても3日後だそうです」

ブリッジから戻ってきた新良は、暗い顔でそう言った。

「やはりそれくらいはかかるか」

「情報の真偽を確認して議会を通すとどうしても……。エルクルドは辺境で、駐留軍も近くにはいないのです。そもそもまず現地の軍が対応すべきことではありますし」

「なるほど。だけどあの通信だとリードなんとか級の新造艦を送るとか言ってたな。それってあの『ヴリトラ』と同じ戦艦だろ?」

「リードベルム級です。そうです、同型艦になりますね」

「現地の軍で対応できるのか?」

「『ソリッドラムダキャノン』を完全に防ぐことは不可能でしょう。一発でも着弾してしまえば……」

「都市が一つ壊滅か。しかし惑星レベルならそれだけで制圧されることはないだろう?」

「エルクルドは規模の小さな星で、国と言える共同体は3つしかありません。それだけで十分に制圧可能です」

「そりゃまた困ったな……」

と答えるが、新良の視線が俺の横顔にちくちくと突き刺さるのを感じる。

もちろん状況を察している青奥寺と双党も、すごくなにか言いたそうな顔を俺に向けられている。まあそりゃなにが言いたいのかは分かるけどね。

「すみません、先生には関係ないことは分かっています……しかし……」

その先を言い淀んでいるのは新良としても葛藤があるからだろう。

まあでも、教え子にそういう態度に出られたらどうにもならないよなあ。

「……往復3日で行けるか?」

俺がそう言うと、新良の光のない瞳が一瞬潤んだように見えた。

まさか泣くことはないと思うが、そこまで感動されても俺としてはちょっと反応に困……

「あっ、私も公認欠席取りますっ!」

「『深淵窟』があるなら私も行かないといけません」

ちょっと君たちもう少しタイミングってものを計る気はないの?

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

勇者先生 ~教え子が化物や宇宙人や謎の組織と戦っている件~
Score 8.6
Status: Ongoing Type: Author: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Aiba Hashiru is a hero who was summoned to another world. After defeating the Demon King, he returned to his original world due to some troubles, and returns to his former life as a new teacher with his abilities as a Hero warrior. However, among his students, there are those who fight against monsters, aliens, and a mysterious criminal organization. This is a story about the life of a former hero, who doesn’t particularly hide or hold back his heroic abilities

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