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My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~ – Chapter 237

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『ウロボロス』に戻った俺は、とりあえず『ヴリトラ』を『空間魔法』にしまった。ボスにとってみれば悪夢みたいな瞬間だろうが……。

『艦長、オープンチャンネルで通信が入ってまっす』

「つないでくれ」

『了解でっす』

ウロボちゃんの返事の後で、苛立ちを隠せないボスの声が艦内に響いた。

『貴様は一体なんなのだ? 貴様が持つ力はおよそ人間が到達できる域を超えている。まさか貴様は導師のおっしゃった『勇者』なのか?』

その言葉に青奥寺たち3人が一斉に俺の顔を見る。もちろん驚きの表情つきだ。

なにを隠そう俺も今の一言はかなり驚いている。勇者を動揺させるとは、さすがに巨大犯罪組織のボスは違うな。

「俺はアンタッチャブルエンティティ、銀河連邦の切り札だ」

『ふざけるな。銀河連邦の技術の程度は知っている。貴様がやっていることは連邦の科学力では決して及ばぬものだ。それこそ導師の見せた奇跡に近い』

「そんなことは知らないな。その導師とやらもどうせペテン師だろう」

『本当にふざけた男だ。だが『ヴリトラ』とギルメルトを犠牲にした価値はあった。まあどちらにしろ、貴様はここで殺す。『ウロボロス』を沈め宇宙に放り出せば、いかな超人と言えども生きることはかなうまい。死ね、アンタッチャブルエンティティを名乗る詐欺師め』

『通信切れました~。フィーマクードの艦隊が戦闘態勢に入りました。全方位からロックオンされてまっす』

「あ~、艦隊戦はよく分からないから適当に攻撃してくれ。あとできれば10隻くらいは拿捕したい。近場の船に接舷してくれ」

『了解でっす。遠距離の船を優先してソリッドキャノンで攻撃しまっす。全弾使って構いませんか~?』

「補給できるんだよな?」

『艦内の汎用工作システムで製造して補充できまっす』

「なら撃ち尽くしてよし」

『了解でっす。ソリッドキャノンランチャーフルオープン~』

「あっ、ウロボちゃんランチャーの映像出して!」

双党が叫ぶとモニターに『ウロボロス』上部甲板の様子が映し出される。

100×4列のハッチが流れるように開いていくのはなかなかにカッコいい。双党も新良も食い入るように見つめている。青奥寺は相変わらず興味はなさそうだが。

こちらが兵装を開放したからか、周囲の艦艇から一斉に光が放たれ始めた。

『敵艦隊ソリッドキャノン及びレールガンの射出を確認。着弾しまっす』

3次元モニターには、周囲の艦隊から無数の光点が『ウロボロス』に高速で飛来する様子が映し出されている。

数秒で光点はウロボロスに命中する。と、船外を映しているモニターが一斉に光の洪水に包まれた。

『多数の着弾を確認。しかし艦長が展開している防御シールド上でエネルギーがすべて消失していまっす。エネルギー消失率99%以上。物理法則を無視した防御システムですね~』

「まあ勇者専用魔法だからな」

「それ理屈になってません先生」

双党につっこまれつつ3次元モニターを見る。どうやら敵の攻撃がいったん途切れるようだ。

「魔法を一瞬切るから攻撃してくれ」

『了解でっす。シールド解除確認。ソリッドキャノンを射出しまっす。第一波射出数100』

『ウロボロス』上部甲板、開放されたハッチからミサイルのようなものが次々と発射されて、弧を描いて針路を変えつつ敵艦隊のほうに飛んでいく。なかなかに見ごたえがある映像だ。

「うわ~、カッコ良すぎますね先生! なんていうかSF過ぎず、しっかりミリタリーっぽいところがすごくいいです!」

双党のツボは正直よくわからないが、あまりはしゃぐものでもないのはたしかだ。まあ本人もそこは分かってはいるようだが。

3次元モニターに目を移すと、ウロボロスから射出された光点が敵艦隊に向かっていくのがわかる。何発かは迎撃されているようだが、残りはそれぞれ複数の船に着弾したようだ。その中のいくつかに『撃沈』の表示が付け加わる。

もちろん同時に敵からの第二波攻撃がこちらに向かってくるが、再度張られた『隔絶の封陣』によって無効化される。

しかしひどい戦いだなこれ。戦いですらない。さすがにあっちの世界で暴れた勇者もちょっとくるものがある。

『艦長、モニターに示したガルガンティール級戦闘艦に接舷を試みまっす』

「やってくれ。俺は宇宙服を着て甲板に出る」

『了解。装着はイチハとフタバに手伝わせまっす。第三戦闘速度で接近』

俺が宇宙服の装着室まで移動すると、『ウロボちゃんず』のイチハとフタバがすでに待機していて、宇宙服の装着を手伝ってくれる。

そのまま気密室を通って上部甲板に出る。

『ウロボロス』が巨大な船体を機動させて、一隻の戦艦に突入する。その戦艦は激しく砲撃を行ったあと、こちらの意図を察してか艦首をめぐらせて逃げようとした。

『トラクタービーム照射、対象艦艇をとらえました。アンカー射出、固定完了。艦長、いつでも行けまっす』

「オーケー行ってくるわ」

俺は『隔絶の封陣』で『ウロボロス』ともう一隻の戦艦を包み、『機動』魔法で戦艦の方に飛んで行く。

ちなみにゼロ距離だと艦載の武器は使えなくなるとのこと。

戦艦の格納庫のハッチを探し、『掘削』魔法で穴を開けて突入する。あとはお約束の海賊戦法だ。一部の連中は救命ポッドで逃げたようだが放っておく。重要なのはこの船が無人になることだ。

『艦長、ガルガンティール級戦闘艦『アングロ』、制御システム掌握完了。艦内に艦長以外の生命反応なしでっす』

「よし、そっちに転送してくれ。甲板上でいい」

これで一隻拿捕完了だ。『ウロボロス』に戻って、新しい一隻を『空間魔法』にしまう。

『次の対象はトライレル級砲撃艦でっす。行きますね~』

そんな感じで次々と戦艦を回収していくと、明らかにフィーマクードの艦隊が隊列を乱し始めた。まあ攻撃が一切効かない上に、僚艦が次々と沈黙、消滅していったら恐怖を感じるなんてものではないだろう。

さらに『ウロボロス』がソリッドキャノンを100発射出、数隻の敵艦を撃沈すると、明かに艦隊は退却する動きを見せた。

『艦長、複数の艦艇が退却していきまっす』

「攻撃できるか?」

『継続的に攻撃を受けているので難しいですね~』

「攻撃を受けている間は反撃してこないのを読まれたか。もともと多勢に無勢だから仕方ないな」

『退却した艦艇10隻がラムダジャンプしました。さらに10隻が退却開始してまっす』

「残りは?」

『ミッドガラン級駆逐艦8隻でっす』

「そいつらはこっちを足止めするためのしんがりか。我が身を捨ててって感じだな」

『どうしましょうか~』

「最後1隻を捕まえよう。その間に逃げだすだろうから、ソリッドキャノンをお見舞いしてやれ」

『さすが艦長、最後まで敵にダメージを与えるんですね~』

「どうせ生かしておいてもロクなことをしない連中だからな」

俺の命令通り、『ウロボロス』は逃げようとする一隻をトラクタービームとやらで捕まえて接舷する。

残り7隻はそれを見て反転、退却を始めたが、『ウロボロス』から放たれた50発のソリッドキャノンの餌食になってすべて撃沈された。

俺は最後の一隻を制圧、『空間魔法』に放り込む。

『艦長、敵艦の残骸も回収したいのですが~』

「さすがに片付けは必要か」

『それもありますが、この後拿捕した艦を補修するのに資材が必要なんでっす』

「あ、そういうこと」

その後撃沈した艦艇の残骸のうち大きなものはすべて回収した。残骸の近くには大量の死体が浮いていたりとエグい感じだったのだが、まあ戦場なんてそんなものである。もっとも青奥寺たちには間違っても見せられないが。

結局新たに拿捕した戦艦は9隻、しかも『ウロボロス』『ヴリトラ』という2大巨大艦が揃ったので勇者コレクションが一気に充実した。

これでフィーマクードの艦隊に大打撃は与えた。さすがに次来るとしても相当に先の話になるだろう。

それよりも気になるのは、フィーマクードの背後にいるらしい『導師』とやらの存在だ。

『勇者』を口にしていたということは、当然異世界から来た者なんだろうが……まあなんとなく正体はわかってしまう気もするな。ヒントは魔人衆のバルロも『導師』という言葉を口にしていたことか。

来週は異世界旅行だし、そっちで解決できるといいんだが。

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

勇者先生 ~教え子が化物や宇宙人や謎の組織と戦っている件~
Score 8.6
Status: Ongoing Type: Author: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Aiba Hashiru is a hero who was summoned to another world. After defeating the Demon King, he returned to his original world due to some troubles, and returns to his former life as a new teacher with his abilities as a Hero warrior. However, among his students, there are those who fight against monsters, aliens, and a mysterious criminal organization. This is a story about the life of a former hero, who doesn’t particularly hide or hold back his heroic abilities

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