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My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~ – Chapter 272

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さて、もっとも気になっていたことが片付いて(片付いてはいないが)、とりあえず全員で『ウロボロス』に戻った。

もちろん『赤の牙』も転送して、隔離した区画に押し込んだ。普通に生活はできるスペースなので、とりあえず向こうの世界に戻るまでは飼い殺しだ。なお連中は家族などはいないか、完全に絶縁状態であるらしい。こっちの世界に未練がない状態なのは好ましい。

なお『ウロボちゃん』に頼んで、連中から『導師』や『魔人衆』、そして『クリムゾントワイライト』について、知っている限りの情報を聞き取ってもらった。といっても『魔人衆』ごとどこかに消えてしまった今となっては、有用な情報でもなくなっていたが。

俺が『統合指揮所』の艦長席でくつろいでいると、扉が開いて清音ちゃんとリーララが入って来た。

「お兄ちゃんお疲れ様です。異世界旅行はいろんなことがあって楽しいですね!」

「そう言ってもらえると嬉しいよ。旅行と言うにはいろいろ物騒だけどね」

「でも日本じゃ絶対見られないものばかりなので。それにこれくらい慣れておかないと、お兄ちゃんのお嫁さんにはなれないですよね?」

「えっ? いや、まあ、そんなことはないと思うけど……でも知っていてもらった方がいい……かな?」

なんか初等部の女の子相手に挙動不審になる自分が情けない。これについてはリーララに白い目で見られているのも仕方ない気はする。

「で、おじさん先生、明日はどうするの?」

「それなあ。侯爵についてどうなるかまではちょっと見ておきたいんだよな。『魔人衆』がこの世界から撤収したからこれ以上こじれることはないとは思うんだけど、侯爵に悪あがきされると困る人たちもいるしな」

「悪あがきするってどういうこと?」

「例えばぎりぎりまで抗戦するとかな。領民で戦えるものを全部駆り出して戦わせるとか、そんなことを始める可能性もある」

「はぁ、メイワクな話だね。あれ、っていうことはもしかして……」

リーララはそこで何かに気づいたように眉を寄せて難しい顔をした。しかしその先を言うことはなく、代わりに俺の顔をチラチラと見てくるだけだ。その態度に俺はピンとくるものがあった。

「あ~、もしかして孤児院の子たちが心配か?」

「はぁ? 別にそんなんじゃないし~」

「リーララちゃん、孤児院ってなに?」

とぼけようとしたリーララに清音ちゃんがすかさず質問をする。

「……孤児院っていうのは、親のいない子どもを集めて面倒見るところ」

「ふぅん。それってもしかしてリーララちゃんがいたって言ってたところ?」

「まあそうかな~。と言っても今のわたしには関係ないけど」

と、とぼけようとしたリーララに向かって、清音ちゃんは怒った顔をして見せた。

「リーララちゃん、心配なら心配ってきちんと言わないとダメだよ。お兄ちゃんに甘えてばかりじゃ嫌われちゃうよ?」

「べ、別におじさん先生には嫌われてもいいし~」

「ふ~ん。じゃあリーララちゃんはもうお兄ちゃんの部屋に行くの禁止」

「それは関係ないでしょ。ちょっと、おじさん先生なにニヤニヤしてるワケ! さっさと話を戻してよ!」

「いや部屋に行くの禁止はいい案だなと思って」

「それはいいから! それより明日はどうするのって話!」

「まだ決まってないから、女王陛下のところに顔を出すか、それとも別の場所に遊びに行くか悩むなあ。あ、ルカラスのいた霊峰に行くのもアリだな」

ちょっと意地悪くしてやると、リーララは「むぐぐ……」とか言い始めた。まったくコイツは。

「あの孤児院の子たちもどうなってるかは心配ではあるな。朝一で顔を見に行ってもいいけど、さすがに関係者なしで顔を出すのはちょっとなあ」

「う~、そういうビミョーな言い回しはいいから! 明日は孤児院行ってね!」

「了解了解。まあそうするよ。青奥寺たちにもいい社会勉強にはなるだろうしな」

「お兄ちゃん優しいですね!」

清音ちゃんがそう言いながら俺の腕に抱き着いてくる。リーララもここまで素直なら……かえって気持ち悪いだけか。

「おじさん先生いま私の悪口言ったでしょ」

「……口も開いてないわ」

リーララの直感の恐ろしさに少し恐怖を感じていると、扉が開いて白銀の髪の少女が入って来た。

「おおハシル。む、まさかそのような年端もいかぬ女子が好みか? それなら次の人化の時に合わせることもできるが?」

「しないでいいから。というか人化はやめろ」

「なぜだ? 元の姿だとハシルとともに生活するのに問題があるであろう? この姿もすでに慣れてきたゆえ、もう元の姿に戻る必要も感じてはおらぬのだが」

「まあお前がその方がいいならそれ以上は言わないが……。ん? 今ともに生活するって言ったか?」

「うむ。ハシルはあと数日で元の世界に帰るのであろう? その時は我も行くぞ。ハシルの世界を見てみたいと思うし、そもそも我はハシルの第一のつがいでもあるからな」

「はあ……? お前がこの世界からいなくなったらいろいろ問題があるんじゃないのか? 財団とかどうするんだよ」

「財団はもう我がおらずとも勝手に動くから問題はない。せっかくこの姿になったのだから、ハシルの世界でニンゲンとして生きてみるのもよかろう。それに『魔王』、ではなく『導師』か、奴が来たときも、我の力が役に立つのではないか?」

「まあそれはそうなんだが……。ただこっちの世界もすぐには元に戻らないだろう。お前の守護が必要な気もするんだが」

「古にハシルが去ってから、この世界で我がニンゲンを表立って助けたことはない。問題はあるまい」

「まあそういうことなら……しかしなあ……」

と考えてはみるが、そもそも俺が断るとかそういう種類の話でもないか。コイツの意志で来たいのいうのを止める権利があるわけでもない。ただ……

「もしかして一緒に住むとか言わないよな?」

「なにを言っておる。つがいが寝食を共にするのは当たり前であろう」

「そもそもつがいとか認めてないからな俺は。だいたいドラゴンだったお前に対してそんな感情を抱いたことはないし」

「む……、我は姿の違いなどそれほど気にはしないが。それに今はニンゲンの姿なのだ、問題はなかろう?」

「そんなすぐに切り替わるか。それと俺の社会的な立場上、その姿のお前と一緒に生活するのはマズいんだ。せいぜい隣に住むとかその程度だな、許容できるのは」

ルカラスが大人の女性の姿ならまだギリギリセーフだったかもしれないが、コイツはなぜか青奥寺たちと同じくらいの見た目だからな。さすがに同居は問題がありまくる。

「むう、面倒な話だな。まあ形はどうでもよい、ハシルの世界に行き、ハシルとともに生きられればそれでよい」

「あ~、まあ分かった。それは考えよう」

と言ったが、部屋を借りるのとか住民票がないと無理なんだよな。そういえばカーミラはそのあたりどうしてるんだろうか。なんか魔法で騙したりしてそうだが……まっとう(?)に行くなら、明智校長か九神に頼めばなんとかなる気はするな。

「ところでそこな娘、いつまでハシルに抱き着いているのだ?」

「う~ん……ずっとです!」

「ハシルの第一のつがいは我なのだぞ。我の許しを得なければそのような行為はまかりならん」

「でもさっきのお話だと、お兄ちゃんはつがいだって思ってなかったみたいですよね。だから一番争いはこれからですよ?」

「なんと? ふむ、その言葉も一理あるか。だが第一のつがいは、それ以降のつがいの面倒も見る必要があるのだぞ。娘にそれができるか?」

「大きくなればできます! ね、お兄ちゃん?」

「それ以前につがいが複数いることがゼンテーなのをおかしいと思ってよね~」

リーララの言葉は正論ではあったが、どうもそこに同意すると、逆に「おじさん先生に複数のつがいとかあるワケないでしょ~」とか返されそうなので黙っておくことにする。

しかし侯爵領にある孤児院か。面倒なことになってなければいいんだが……と勇者が思うと、大体面倒なことになってるのは確定なんだよな。

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

勇者先生 ~教え子が化物や宇宙人や謎の組織と戦っている件~
Score 8.6
Status: Ongoing Type: Author: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Aiba Hashiru is a hero who was summoned to another world. After defeating the Demon King, he returned to his original world due to some troubles, and returns to his former life as a new teacher with his abilities as a Hero warrior. However, among his students, there are those who fight against monsters, aliens, and a mysterious criminal organization. This is a story about the life of a former hero, who doesn’t particularly hide or hold back his heroic abilities

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