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My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~ – Chapter 332

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「そういうことなら構いません。彼女たちの事情はよく聞いておりますし、たしかに彼女たちには家族が必要でしょう」

翌日の昼過ぎに校長に相談に行ったところ、あっさりとそんなことを言われた。

「もちろん外部には知られないということが絶対の条件ですが、そこは問題ありませんね?」

「それはもちろんです。双党たちについては今の保護者である東風原さんにも確認を取ります」

「であれば問題ありません。彼女たちについては、世間一般の常識に縛られて対応をすることにそもそも無理がありますから、彼女たちが動きやすいようにしてもらえると私としても助かります。しかし相羽先生には色々とご面倒をおかけしますね」

明智校長はそう言うと、少し申し訳なさそうな顔をした。どっちかというと無理を言っているのはこちらなのだが、明智校長の度量の広さには感謝するしかない。

「いえ、これは私が好きでやっていることなので。では話は進めていきます。それと前にお話した、校長先生の家の資料を『ウロボロス』にまとめさせるというお話はどうなったでしょうか?」

先日『応魔』に関する記述を見たことがあるということで、明智校長の家に行ってその資料をいくつか拝見する機会があった。

実はその時に、明智校長の家にある資料をすべて『ウロボロス』にデータベース化させたらどうかという提案はしておいたのである。

「ええ、そちらのお話もしようと思っていたところです。明智家の他の者にも相談をしたところ、その方がいいだろうということで話がまとまりました。ただ条件として、そのデータベースを地球の技術で使用可能な状態でこちらにも提供してもらうということになりました。いかがでしょうか?」

「それは当然のことだと思います。『ウロボロス』なら問題なくできると思いますので、必ず提供いたします」

「ならば大丈夫です。いつでも私の家に来て作業をしていただいて結構です」

なるほどそれはそれでありがたい。『応魔』の件のように、この後も俺が知らない話が出てくる可能性があるから、情報は少しでも集めておきたい。

「できれば早い方がいいですね。今週末にお邪魔して大丈夫でしょうか?」

「予定しておきましょう。それと例の『応魔』の件はどうなったのでしょうか?」

「それについてはですね――」

俺は『応魔』が『はざまの世界』にいるらしいこと、イグナ嬢に『はざまの世界』に行くための技術開発を頼んでいること、そして『応魔』が再び現れたことなどを話した。

普通の人間が聞いたら妄想逞しいとバカにされそうな話ではあるが、もちろん明智校長はすべてを真面目に受け止めたようだ。

「相羽先生のお話はいつも私の想像を超えてくるのですが、今回の件も同じですね。こればかりは先生にお願いするしかないのが心苦しいですが……」

「これはやれるものがやらないといけない案件ですから。そこは慣れてますので大丈夫です」

「しかし本来なら、国に報告してそれなりの報酬などを得なければいけないお話です」

「いえいえ、逆に面倒なことにしかなりませんから内密にお願いします。特に『銀河連邦』の技術はかなりマズいですし。というか、こんな話、国にまともに扱ってもらえるのですか?」

「ええ。前にもお話したかもしれませんが、もともとこういった超常的な話は、私の祖父が国から引き継いだものなのです。ですがもちろん国も完全にこちらに任せたわけではなく、彼らが独自に対処しているものもあります。双党さんの所属する『白狐』などもその一部ですね」

「ああ、そういうばそうですね。まあともかく、私はそちらとはあまり交渉を持ちたくないので、なるべくかかわらないで済む形でお願います」

俺がそう言うと、明智校長はにっこりと微笑んだ。

「わかりました。相羽先生が動きやすいようにするのが私の仕事ですから、お任せください」

うん、やはり持つべきものは話の分かる上司と協力者だなあ。

これに関しては、俺は今の環境には感謝してもしきれない。その分きちんと働いて、勇者としての義務は果たさないとな。

その日の夜、いつも通り『ヴリトラ』で魔法の練習をしている皆を置いて、俺は1人『ウロボロス』に移動して『ウロボちゃん』と向かい合っていた。

『データベース作成の件は了解でっす。書籍のスキャンはできれば複数のアンドロイドで行いたいのですが大丈夫でしょうか~?』

「それは先方に伝えとくわ。それとイグナの研究の方は進んでるのか?」

『「次元環」発生装置の改良は40%くらいの進度でっす。完成させるには「応魔」出現時のデータがもう少し欲しいそうでっす』

「前にも言ってたな。だけどそれは向こうの出現待ちだから待っててもらうしかないな。他になんかあるか?」

『艦長が以前鹵獲した艦艇の整備を進めるのはどうでしょうか~? いざという時に使えた方がいいと思うのでっす』

「あ~、それもそうだな」

前に宇宙犯罪組織『フィーマクード』と艦隊戦をやった時に、結構な数の宇宙戦艦を手に入れていたのだが、すっかり『空間魔法』の肥やしになっているのだ。

正直勇者コレクションとして趣味で集めたということもあったのだが、もちろんまだ見ぬ脅威に備えて装備を充実させるという意味合いもあった。今のうちに整備をしておくのは必要だろう。

「じゃあどうすればいい?」

『「ウロボロス」を地球からちょっと離れたところでラムダジャンプアウトさせますので、そこで艦艇を出してください~。後はこちらで行いまっす』

「おう、じゃあ早速やるか」

というわけで、『ウロボロス』はラムダ空間内を移動してサクッと宇宙のどこかに移動した。このあたりはもう「そういうものだ」と思って流すしかない。

俺は『ウロボちゃん』とともに、『ウロボロス』の上部甲板付近にある展望室へと移動した。

展望室は半径10メートルほどのドーム状の部屋で、天蓋カバーが開くと外の景色が見えるようになる。今は遥か遠くに地球が見えるだけで、あとは満点の星空である。普通の人がみればこれだけで感動ものの景色だが、俺はすっかりもうなにも感じなくなってしまった。

「じゃあ出すぞ」

『ウロボロス』から少し離れ宇宙空間に、『空間魔法』の黒い平面の穴が開く。それがすーっと移動すると、そこに一隻の宇宙船が現れた。

たしか『ガルガンティール級戦闘艦』の『アングロ』という奴だ。武骨な細長い立方体の本体に、三つのロケットみたいな推進装置がついている。全長は『ウロボロス』より短く450メートルほどだそうだ。十分デカいが宇宙の広さに比べたら塵みたいなものである。

『トラクタービームで捕捉。アンカー射出。システムインターセプト。ガルガンティール級戦闘艦「アングロ」全システムを掌握。アンカー切り離しまっす』

太いワイヤーの先端に吸盤みたいな器具のついたアンカーが外れると、『アングロ』の船体の各所に光が灯り始めた。そしていきなり意思を持ったかのように移動を始めると、『ウロボロス』から距離を取ってそこで停止した。

『艦長次をお願いしまっす』

「おう」

そんな感じで9隻の宇宙戦艦を出していくと、『ウロボロス』のまわりに隊列を組む艦隊が現れた。

『ガルガンティール級戦闘艦2、トライレル級砲撃艦3、ミッドガラン級駆逐艦4、全てのシステム掌握確認。艦長、全艦艇を整備して、使用可能にしてよろしいでしょうか?』

「ああもちろん。クルーはアンドロイドにやらせるのか?」

『そうなりまっす。整備用の資源は十分にあると思いますが、できれば近場のアステロイドベルトへの採掘も許可していただけると助かりまっす』

「近場、ねぇ。まあいいよ、そこは自由にやってくれ」

『それと、今イグナ研究員と研究をしている技術が、艦艇の一部システムの性能向上に役立つ可能性がありまっす。そちらの研究の許可もお願いしたいのですが~』

「そりゃ構わないが、魔力ベースの技術だろ? 使えるのか?」

『「次元環」発生装置そのものに魔力を生み出すジェネレーターが組み込まれているのでっす。それを複製できれば、こちらの技術で魔力ベースの技術も運用可能になりまっす』

「すごいね」

なんかそれ以外の感想が出てこないわ。

『ウロボちゃん』が優秀過ぎるのは今さらいうことじゃないけど、いくら未来の超技術といっても、戦艦のAIがここまでなんでもできるってのはあり得るんだろうか。

まあ実際やってるんだからありえるんだろうけど……後で新良に聞いてみるか。

『ところで艦長、これで艦長はリードベルム級戦闘砲撃艦2、ガルガンティール級戦闘艦2、トライレル級砲撃艦3、ミッドガラン級駆逐艦4、それにモズモント級強襲揚陸艦3を加えた14隻の艦隊を率いることになりまっす。最終的にはどのような運用をお考えですか~?』

「うん? それって決まってないとダメか?」

『はい~。それによって整備の方向性が変ってきますので』

「あ~なるほど、そうだな……」

当たり前の話だが、この艦隊を率いてどこかと戦争しようとか、星を攻めようとかそんなことを考えているわけではない。ただ例の『魔王』改め『導師』は『フィーマクード』とつながっているから、艦隊で攻めてくる可能性は高い。そうなると、必要なのは……

「まず今やってる、地球上に現れた『深淵獣』の対応は続行してもらう。あと考えているのは敵が艦隊で攻めてきた時の防衛だな」

『了解でっす。では艦隊戦を想定して整備を行いますね~。艦長はほかになにか資源となるものはお持ちではありませんか~?』

「そういえばラムダドライブがまるまる一つあるわ。あとこの間の艦隊戦で回収したガラクタもまだ大量にあるからそれも出すぞ。それから……」

というわけで、どうも勇者の戦力もここからさらに大幅強化されそうだ。もはや国というより星を相手に戦えそうな感じまであるが……いったい俺はどこに向かっているんだろうか?

自分の立ち位置を忘れないようにするためにも、俺はやっぱり教員である必要があるんだろうなあ。

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

勇者先生 ~教え子が化物や宇宙人や謎の組織と戦っている件~
Score 8.6
Status: Ongoing Type: Author: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Aiba Hashiru is a hero who was summoned to another world. After defeating the Demon King, he returned to his original world due to some troubles, and returns to his former life as a new teacher with his abilities as a Hero warrior. However, among his students, there are those who fight against monsters, aliens, and a mysterious criminal organization. This is a story about the life of a former hero, who doesn’t particularly hide or hold back his heroic abilities

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