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I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 151

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※※※ 開戦二日目

軍議が終わった後、カイル王国軍は全軍を挙げて、敵防塞攻略の準備に入った。

基本的に、敵軍は『待ち』の陣形なので、それを逆手に取って動き出した。

先ずは囮には囮だ。

王都騎士団第二軍が、敵の防塞正面、900メル(≒m)位置に対峙し、突撃の構えを見せる。

敵は昨日と同じように、体制を整えるはずだ。

そして、100騎単位の小集団に別れ、複数の小集団で突撃を敢行し、500メルの手前で踵を返し戻る。

この行動を繰り返した。

「お前らっ! いくら敵の矢が来ようと死ななければ問題ない! せいぜい敵をおちょくってやれ!

名誉の傷を負った者は、ソリス家の女神(聖魔法士)たちが癒してくれるぞっ!」

「応っ!」

いや……、ホフマン軍団長、そんな士気の上げ方って、どうなんよ?

確かに、士気はめっちゃ上がっているけど……

彼らに対し、幾度かは敵陣からの長距離制圧射撃もあった。

だが、そもそも100騎程度の敵兵に対してだと、割が合わないし、矢の威力も弱く、重装甲の彼らの鎧を貫くことはできなかった。

ただ、矢を受けた騎馬が暴れ、落馬する者はいたが、もともとその覚悟で動いていたので、大事には至っていないし、少数で動いており、仲間の馬蹄にかかる者もいない。

こうして、皇王国軍に対する挑発は続けられていった。

戦場であからさまな挑発が続けられている頃、2万の兵が安全な距離の森に入り、木々を伐採し始めた。

目的は、大量の杭を作ることだ。

今回の作戦で一番警戒しなければならないのは、森に潜む敵、ロングボウ兵だ。

彼らが密かに森を通ってこちら側に進出し、左右の軍がタイミングを計った上で、ロングボウの一斉射撃を加えてくれば、此方は相当の痛手を被ってしまう。

彼らを森の中で封じ込め、敵陣から500メル以上先の森に進ませないこと、それを第一段階とした。

「なんとか日が沈むまでに、森の中に防御ラインを構築したいのですが……、間に合いますよね?」

「はははっ! 2万人の人海戦術です。なんとかなるでしょう。昨日の時点で、工作道具を集めに走らせておいて正解でしたね」

団長の言う通り、全ての人員にまで道具が行き渡らなかったのは、残念だったが、予めハミッシュ辺境伯の号令一下、近隣の農村や街へ早馬を走らせた結果、朝の時点でそれなりの数は揃っていた。

半日後、ある程度の数の杭が揃った時点で、左右の森に、それぞれ、2,000名の護衛に守られた設営班が進出、一斉に森の中で防衛ラインの構築を始めた。

「500メルの位置の木に印が付いている。先ずはそれを探せ!

見つかったら地魔法士に報告、護衛隊はその前方に進出し、設営班を守れ。

敵の弓兵がどこかに潜んでいるやも知れん。警戒を怠るなよ。

設営班は地魔法士が掘った溝に杭を刺していけ。

多少粗くても構わん、時間を惜しめっ!」

森の中では、設営班を率いる者の指示が飛ぶ。

こうして何とか日没前には、敵陣から約500メルの森の中に、防衛ラインは構築された。

「後は……、この防衛ラインを守り切るだけですな」

「はい、モーデル伯爵、左翼はよろしくお願いします」

彼は昨日の初戦で戦傷を負い、聖魔法士による治療を受け命を取り留めていた。

とはいえ、本来なら今も安静が必要な状態だ。

にも拘わらず、伯爵は朝の会議も負傷を押して参加し、俺の激発をなだめてくれた。

そして今も、左翼防衛ラインの主将を負傷を押して買って出て、ここに居る。

「くれぐれも、お身体を労わってくださいね。本来なら、まだ安静が必要なんですから」

「承知した。後は、指示された対応を遂行するのみじゃ。今の儂でも問題ないわ」

モーデル伯爵は、俺に勧められた椅子に座り、胸を張った。

この防衛ラインの守備に関しても、ヴァイス団長と想定問答を繰り返し、対策は検討している。

「夜襲に対する備えは?」

「防衛ラインができれば、明日の朝まで3交代で2,000名ずつ配置につきます。

左右それぞれ、即応戦力2,000名に、予備兵力4,000名でどうですか?」

「暗闇の中、敵の接近を察知する対策は?」

「杭の少し前方に、伐採時に出た小枝を一面に敷き詰めます。無音で忍び寄るのは不可能でしょう」

「火攻めを受けた際の対策は?」

「風魔法士をこちらも3交代で左右に配置します。彼らの魔法で、逆に敵に向かい火を誘導します」

「遠距離射撃を受けた際の対策は?」

「余った木材と、竹林より切り出した竹があります。これらを並べて簡易の屋根をつくります。

斜め上方からの矢であれば、入射角が大きくなるよう設置すれば、簡単に矢を弾くことができます。

軍勢の待機場所、休憩場所にだけ作っておけば事足りると思っています」

この他にも、幾つか対策を協議し臨んでいた。

予想通り散発的ながら、皇王国軍の威力偵察や、遠距離射撃はあったが、全て事なきを得た。

そして……、日が暮れた。

ここからが、本命の第二段階だった。

ソリス魔法兵団の本領発揮である。

何も見えない暗闇の中、敵の防塞正面、約600メルの距離で、密かに作業を進める一団があった。

「ラファール、可能な限り隠形を頼む!

みんな、隠形されているとはいえ、灯りは極力小さくするので、細心の注意を払って欲しい」

ヴァイス団長がバルトに対して、俺の指示に加えて持参(空間収納)させていた物が3種類あった。

そのうち1つが、テイグーンの開発で建築用に切り出した、大量の大型石材だ。

まぁ、残りの秘策の為に、石材を持ってきた。そちらの方が正解かもしれないが。

俺たちは、暗闇の中、バルトに取り出してもらったその石材を積み上げ、逆V字型、底辺のない三角形状の小さな防塞を築いていた。正直、このバルトの輸送能力こそ、俺たちの最大の強みと言っても差し支えない。

「基礎は固まった。アストール、次の段階を頼む。できるだけ静かに、できるだけ早く。

他のものは一基ずつ台座に据え付けをお願い」

アストールは2人の地魔法士と共に、石材で築いた防塞の内側から、トンネルを掘り敵陣側に出ると、そこから地魔法で塹壕を掘り進めた。

ここの大地は、降雨で泥濘と化すぐらい柔らかい。みるみるうちに、通路は敵陣に向かって伸びていく。

手の空いている者は、そこら中からかき集めた板、中には足りなくで荷駄から引きはがしたも物もあるが、それらを天板として、地表に小さく空いた、通路の上部に敷き詰め、その上に土を掛ける。

通路は、敵陣より500メルを切った時点で、左右三列に分かれ、横方向に伸びる塹壕となる。

なお、こちらはには天板はない。

遠く正面にある敵陣からは、横方向に伸びる塹壕は見えないし、森からもそれなりに離れている。

恐らく接近しないと気付かれることはないだろう。

念のため、敵陣500メル手前の一帯には、一面に葉のついた木の枝を散らしてある。

皇王国軍からは、俺たちがロングボウの射程を測る一環として、また、夜陰に紛れ、敵が忍び寄る対策として設置した、そんな感じで誤解してもらえると嬉しい限りだが……

<イストリア皇王国軍 陣地>

▼   ▼▼▼▼▼▼   ▼▼▼▼▼▼   ▼

▼ ▼ ◇◇◇◇ ▼ ▼ ◇◇◇◇ ▼ ▼

▼        ▼        ▼

-100M-

-200M-

-300M-

-400M-

←←←←←←←←←↑→→→→→→→→→

↑        -500M-

/ \

/ ★ \      -600M-

-700M-

-800M-

<カイル王国軍本営 陣地>

★ カイル王国軍防塞

↑ カイル王国軍塹壕

▼ イストリア皇王国軍ロングボウ兵

◇ イストリア皇王国軍重装歩兵

夜明け前、やっと戦場を見渡せるようになった、皇王国軍兵たちは、我が目を疑い驚愕することになる。

「おいっ! なんか俺の目がおかしいのか? 昨日まで、あんな物無かったはずじゃねぇか?」

「やっぱり……、お前も見えるか? あれって多分、敵の防塞だよな?」

歩哨に立っていた皇王国軍兵は、防塞の正面に突然現れた敵の防塞と思しき何か、三角形状の高さ10メル、横幅60メルの構造物に、一体何が起こったか理解できないでいた。

それは、味方であるカイル王国軍の兵士たちも、同様だった。

誰もが、突然現れた、小城のような防塞を見て驚愕し、言葉を失った。

「分かってはいたが、まさか一晩でここまで作り上げるとは……」

ハミッシュ辺境伯は驚きの余り言葉を失った。

「何だありゃ、あり得ないだろう?」

ホフマン軍団長が叫ぶ。

「いやはや、魔法士を使いこなすとは、こういう事ですか。陛下の御意がやっと今分かった気がします」

シュルツ軍団長は、何かを悟ったように納得している。

「団長、やりましたね!」

「ええ、味方ですらこうです。恐らく敵軍の動揺は計り知れないでしょう。

これで、策の第二段階までは完了ですな」

俺たちは2人して笑った。

この小さな防塞の裏には、どこから持ってきたか分からない兵器が備え付けられ、三角形の頂点部分には、櫓を組んだ見晴台まであった。

兵たちはこの防塞と森の中の防壁を合わせて、【ソリス一夜城】と呼び、戦場の土産話として語り継ぐことになった。

ご覧いただきありがとうございます。

次回は【闇の蠢動】を明日投稿予定です。

どうぞよろしくお願いいたします。

※※※お礼※※※

皆さまの温かいお声をいただきながら、ある程度予約投稿のストックも蓄積できました。

第百三十話以降ストーリーの展開も早く、それに合わせ2月一杯は毎日投稿を復活させて頑張りたいと思っています。

ブックマークやいいね、評価をいただいた皆さま、本当にありがとうございます。

凄く嬉しいです。

毎日物語を作る励みになり、投稿や改稿を頑張っています。

誤字のご指摘もありがとうございます。いつも感謝のしながら反映しています。

本来は個別にお礼したいところ、こちらでの御礼となり、失礼いたします。

また感想やご指摘もありがとうございます。

お返事やお礼が追いついていませんが、全て目を通し、改善点や説明不足の改善など、参考にさせていただいております。

今後も感謝の気持ちを忘れずに、投稿頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

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