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[Villain X Marriage] From A Lazy Villainous Nobleman Like Me, The Villainess Daughter Whose Engagement Was Broken Off Has Become My Wife, And Together We Became The Most Formidable Couple – Chapter 84

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「――では第七回、『マティアスとエイプリルの恋を応援しましょう会』の作戦会議を始めます」

「「「おおー!」」」

「……おー」

――今日も今日とて、シャノアの喫茶店に集まるFクラスの女子メンバー&エイプリル。

あとついでに俺。

レティシアの開催宣言と共に大いに盛り上がる女子共と、相変わらず恥ずかしそうにするエイプリル。

そんな青春を漫喫中な淑女たちに対し、俺はイマイチ盛り上がっていなかった。

……なんで盛り上がらないかって?

そりゃだって、こんな風にキャッキャッと集まるのがもう七回目なんだもの。

七回目……というか正確には七日目だが。

レティシアがマティアスに探りを入れ、奴に婚約者や恋人がいないと判明したのが丁度一週間前。

後はマティアスにどうやってエイプリルを意識させるか――という話に焦点をしぼり、レティシアたちは日々恋バナという討論会に熱を上げている。

……そうなのだ。

今日で七日目。

つまりこの恋バナ集会、あれから毎日やっているのである。

ほんとよく飽きないよ……。

一周回って凄いってマジで。

俺は他人の恋愛なんぞにそこまで情熱を傾けられんわ……。

っていうか女子会の中で男子一人だと疎外感もヤバいんだよ……。

でも疎外感に負けて帰ったりなんてしないぞ。

レティシアの隣は俺の特等席って決まってるんだからな。

それに――レティシアは本気でエイプリルの恋を応援している。

愛する妻がこれほどやる気を出しているなら、どうして夫の俺が無視できようか。

俺は俺にやれることをやるさ。

ま、やれることなんて彼女に付き添ってあげるくらいのもんだけど。

「ハイ、レティシア夫人! は、発言の許可を願います……!」

「ええシャノア、発言を許可します」

「こ、ここはやはり、マティアスさんの好みのタイプを聞き出すべきかと……! エイプリルさんを彼の好みに寄せていけば自然と……!」

「う~ん……でもそれだと、エイプリルがエイプリルとして受け入れてもらえた、とは言い難いわよね。ありのままの彼女を受けれてもらえないと、いずれ破綻してしまうのではないかしら……」

「そ、それは……うぅ……」

返す言葉を失うシャノア。

今度はラキが挙手し、

「やっぱ色仕掛けだって~❤ 男なんてボディタッチを繰り返していけば、コロッと落ちるんモンなんだから♠」

ニヤニヤと楽しそうに笑いながら、エイプリルの方を見る。

「エイプリルちゃんってスタイル悪くないし、出すとこ出せば男の視線なんか釘付けだよ~♦ なんなら、男への縋り方もレクチャーしてあげようか~?♪」

「い、いえ、結構です……!」

「ラキ、その辺にしておきなさいな……」

あまり下の話題に耐性がないのか、顔を真っ赤にして拒否するエイプリル。

そんな彼女を見て実に面白そうにするラキと、ため息を吐くレティシア。

……確かにラキほど男を落とすテクニックを熟知している者はいないだろうが……絶対にエイプリルに真似をさせちゃダメだと思う。

ある意味では適任者だが、同時に論外中の論外でもあるわな。

「あーもう、まだるっこしいですわねッ!」

今度はエステルが立ち上がる。

勇ましく、ガチャンとテーブルを揺らして。

「恋は勢い! つまりは〝おパワー〟! ガーッと行ってドーンとぶちかませば、想いは必ずや成就されますわ!」

グッと拳を握り、力強く力説するエステル。

なんだろう……なんか悔しいが、今初めてコイツの言い分に共感を覚えてしまった気がする。

言ってることは滅茶苦茶だが、間違っていないというか。

実際勢いって大事だと思うし、俺もドアぶった斬ってレティシアの部屋に押し入ったことあるし。

まごまごしてるくらいなら、当たって砕けろくらいの気持ちの方が上手くいくと思うんだよな。

だから俺も「面倒だからもう手っ取り早く告っちゃえよ」と思ったりはしている。

「エイプリルさん、あなたに足りないモノはズバリ〝自信〟! 自分に自信を持つために、まずは筋トレでもしてお身体を鍛えてはいかが!?」

「き、筋トレですか……!?」

「殿方が見惚れるような肉体美を手に入れれば、自ずと白馬の王子様は現れるモノでしてよ! さあ、レッツ・マッスル!」

「……エステル、彼女を筋トレに誘うのは止めて頂戴」

頭を抱え始めるレティシア。

女子会の進行役って大変そうだな……。

いや、この面子だからカオスになるのか……。

帰る時に頭痛薬を買っていこうな、レティシア……。

なんて俺が内心でレティシアを慰めていると、

「……レティシアさん……私も発言して……いいかしら……?」

「カァー!」

スッと、カーラが挙手をした。

「ええ、どうぞカーラ」

「ここは……〝吊り橋効果〟を活用すべき……だと思うの……」

「〝吊り橋効果〟?」

「そう……危ない吊り橋の上を……男女が一緒に渡ると……恋仲になりやすいって理論……」

――へぇ?

そんな理論があるんだな。

なんだかちょっと面白そうな話だ。

「所謂……〝危機〟を乗り越えた時に覚える高揚感……。アレは……異性にトキメキを覚える感覚と一緒なんだって……。だから間違えちゃうこともあるとか……」

「ふぅん? つまり男女が一緒に吊り橋という〝危機〟を乗り越え、その高揚感を覚えると――」

「そう……トキメキと錯覚する……。隣にいる相手が魅力的に見えてきて……恋に落ちる……。一種の恋愛テクニック……」

カーラが説明すると「おぉ~」と女子全員から感嘆の声が上がる。

――なんか、思い当たる節があるな。

レティシアが俺の下に嫁いできた最初の頃、彼女を山中の滝スポットへ連れ出したことがあった。

その時にキラーベアーがレティシアに襲い掛かって、俺はそれを斬り捨てたんだよな。

それ以降、彼女の態度は徐々に軟化していってくれた気がする。

俺のことを心配してくれることが多くなったというか。

あの時は全然そんなこと意識してなかったが、思い返せばアレも〝吊り橋効果〟の一種だったのかも?

あ、俺は初めっからレティシアにトキメキを感じていたからノーカンで。

「さ、流石は陰羽カラス丸先生……! 凄い知識です……!」

「いぇーい……ピースピース……」

シャノアに褒められ、いつも通り無表情なまま両手でピースを決めるカーラ。

……そういえばお前だったな。

俺とレティシアの妙な小説を書いてるのは。

ちなみにその件に関してはレティシアとカーラが少し話し合い、「許可を出した私に非があるから……」と改めてレティシアが容認。

一応中身も確認して、特別問題なかったからOKとしたそうだ。

ただ「読んでいて凄く恥ずかしかったわね……」と後に頬を紅く染めながら語ったが。

俺?

勿論、レティシアがOKなら俺もOKだ。

まあ敢えて言うなら、小説の中で描かれた俺が異常なまでにキラキラな王子様みたいだったことには首を傾げたけど。

「というワケで……マティアスくんと一緒に、なにか〝危機〟を乗り越えてみたらどうかな……エイプリルさん……?」

「き、〝危機〟ですか……」

カーラに提案され、少し考えたエイプリルは、

「で、でも、どんな風にマティアス様を誘えば……。それに〝危機〟って、どんなモノがいいんでしょう……?」

「それは――」

う~~~ん、と悩ましそうにする女子一同。

言っておくが、この王都の中に吊り橋なんてのはない。

いや探せば小さいのはあるのかもしれんが、少なくとも身の危険を感じられるようなスリリングな吊り橋はないだろう。

だから他の〝危機〟を探す必要があるのだろうが――

と、俺も頭を捻っていた――その時だった。

カランカラン

「……失礼する」

「――あれ? イヴァン?」

喫茶店の入り口ドアが開けられ、鈴の音と共にイヴァンが入って来た。

[Villain X Marriage] From A Lazy Villainous Nobleman Like Me, The Villainess Daughter Whose Engagement Was Broken Off Has Become My Wife, And Together We Became The Most Formidable Couple

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Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Alban Odran. Arrogant, insolent, and――lazy. He condensed all the negative elements into the worst villain. He was a s*um who indulged in power and talent, but he suddenly realized that he was destined to be the ‘villainous noble who would eventually meet ruin.’ This can’t go on like this! Alban thought. To avoid ruin, he begins to put in effort――but then, talk of a marriage proposal comes his way. The one coming to marry him is none other than the discarded villainess. He hears that she’s a problem child who lost her place due to her villainous actions, and Alban is at his wit’s end―― “Huh? Isn’t she a really capable and good wife?” This is the story of what happens when the ‘lazy villainous noble’ and the ‘discarded villainess’ meet, resulting in the most dreadful couple.

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