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[Villain X Marriage] From A Lazy Villainous Nobleman Like Me, The Villainess Daughter Whose Engagement Was Broken Off Has Become My Wife, And Together We Became The Most Formidable Couple – Chapter 193

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「俺は別に、見に行かんでもいいんだが」

面倒くささを隠そうともせず、ぶすっとした顔で俺は廊下を歩く。

俺の隣にはレティシア、そして背後にはFクラスメンバーたちの姿が。

ちなみに、その中にはローエンとイヴァンの姿だけない。

ラキ曰く、ローエンは先に『決闘場』に行っているそうだ。

イヴァンの方は……知らん。

アイツ、ここ最近教室からよくいなくなるからな。

……しかし、なんでわざわざ一年共の喧嘩なんて見に行かなきゃならないんだよ。

本当に興味ないんだが。

俺の貴重な時間は、全てレティシアとイチャイチャするためにあるんだぞ?

その時間を割いてまで見に行く価値なんてあるか?

いや、ない、絶対ない。

レティシアとイチャイチャする時間の価値を百だとすれば、一年の決闘を見る価値なんて一より下の小数点程度しかない。

つまり無価値。

俺にとっては時間の無駄。

どうせ最後には、俺に挑んでくる阿呆をぶっ飛ばして終わりなんだからさ。

はぁ~あ、面倒くせえ。

そんな俺に対し、ラキは少し前へタタッと歩き出て「にひひ♠」と楽しそうな笑顔。

「まあまあ★ アルくんだってさ、自分に挑んでくる可愛い後輩のことは気になるっしょ?♪」

「気にならない。興味もない」

「ふーん?♦ それじゃあ奥さんの方はどうかにゃ?♣」

今度は、俺の隣を歩くレティシアに対して尋ねるラキ。

するとレティシアは僅かに頷きながら、

「関心はあるわね。見られるのなら、今後のために見ておいて損はないと思う」

「だってさ★」

「……レティシアが言うなら、見る」

いや、本当に興味はないんだけど。

誰が挑んで来ようが、ぶっ飛ばすだけだし。

でもレティシアが気になるって言うなら、それには付き合おう。

一年共の〝王位決定戦〟が終わるまで、ずっと一緒にいるって決めたしな。

自分で言ったことくらいは守りたい。

――そんなことを思っていると、俺たちは廊下のT字路に差し掛かる。

すると――

「――おやおや~? レティシアさんではありませんか~」

左側の曲がり角から、二人組の男女が現れる。

俺たちとは、丁度バッタリ遭遇した形で。

一人は大きな帽子を被った背の低い丸眼鏡の女子で、そのすぐ傍には魔法用の杖がフワフワと浮いている。

もう一人は貴族衣装をまとったやや背の高い赤髪の男子で、腰には片手剣を携えている。

女子の方は気の抜けた顔で朗らかに笑うが、男子の方は目つきが悪くぶすっとした顔だ。

そんな二人組――特に女子の方を見たレティシアは嬉しそうな表情をし、

「エレーナさん! こんなところでお会いできるなんて奇遇ですわ」

「ホントホント、奇遇ですね~。もしや~レティシアさんたちも決闘を見に行かれるのですか~」

「あら、その言い方だとあなた方も……」

「はい~。なにせ~私たちのライバルとなる子たちですから~」

少し会話をしたレティシアは俺たちの方へ振り向くと、

「ご紹介するわね、彼女はエレーナ・ブラヴァーツカヤさん。以前私のことを助けてくれたのは、この方よ」

女子の方を紹介してくれる。

それを聞いた俺はすぐにピンと来て、

「! へえ、それじゃ彼女が……」

「あなた様が~アルバン・オードラン男爵なのですね~。お会いできて光栄ですね~」

「ああ、こちらこそ光栄だ。妻を助けてくれたこと、心から礼を言うよ。ありがとう」

「いえいえ~、そんな~。ほら~スティーブン~? あなたもご挨拶するのですよ~」

若干照れ臭そうにしたエレーナは、隣にいた男子にも挨拶するよう促す。

しかし、

「……」

ぶすっとした表情で俺を睨み付けてくる男子。

どこか不満気というか、不機嫌そうな顔だ。

……なんか微妙に敵意を感じるかな?

殺意はないが。

「こら~」

エレーナの傍を浮いていた杖が、ポカンと男子の頭を叩く。

すると男子は「痛て!」と叫び、

「な、なにすんだ!」

「愛想の悪い子は~嫌われるのですよ~。挨拶しなさい~。〝王〟の命令ですよ~」

「ぐぅ……! ス、スティーブン・ブラッドレイだ……よろしく頼む……」

なんとも不服そうに頭を下げ、俺の方へと右手を差し出してくる男子。

妻のいる手前なので、俺もその手を取るため手を伸ばす。

「はぁ、よろしく……?」

そしてスティーブンの手を握ると――俺はすぐに気付いた。

「――! お前……」

「な、なんだ。オレの顔になにか付いているか……?」

「……いや、なんでも」

俺はすぐにスティーブンから手を放す。

直後、エレーナは背伸びをしながら彼の頭をナデナデと撫でる。

「うんうん~、ちゃんとご挨拶できて偉いですね~。素直な子は好きですよ~」

「ガ、ガキ扱いするな! 同級生のくせに! うぅ、どうしてオレはこんな奴に負けちまったんだ……!」

恥ずかしそうにしつつ、同時に悔しがりながら肩を落とすスティーブン。

エレーナは俺たちの方へと振り向き、

「レティシアさんたちも~決闘を見に行かれるのでしたら~、ご一緒してもよろしいですか~?」

「ええ、勿論。あなたとはもっとお話したいし。いいわよね、アルバン?」

「あ、ああ。構わないけど」

「それじゃあ~ご一緒に参りましょう~」

エレーナとスティーブンを連れ、一緒に『決闘場』へ向かって歩き出す俺たち。

レティシアはすぐにエレーナと何気ない会話をして親睦を深め合い始めるが――俺の方はと言うと、微妙に腑に落ちない感覚があった。

スティーブンの手を握った時、すぐにわかった。

コイツは――ぼちぼち強い。

少なくとも剣の技量に関しては、決して素人じゃない。

気配の鋭さもそれなりだ。

剣士の実力ってのは、雰囲気や立ち姿でなんとなくわかる。

だが一番ハッキリとするのは、やはり手を握った時や掌を見た時。

コイツの掌はゴツゴツとして、幾つもマメやタコが出来ている感触があった。

これは長い間剣の柄を握り続けてきた、剣士特有の手だ。

そして手を握れば、手から腕、腕から全身――その人間を構成する体幹の強さや筋肉の付き方も、概ねわかる。

よく鍛えられてるよ、コイツは。

そうさな……たぶんこのスティーブンって男は、二年Cクラスのヨシュアやエルフリーデなんかに匹敵する実力があるだろう。

当然レオニールなんかとは比ぶべくもないが、〝剣士〟と認めて差し障りないのは間違いない。

……そんなスティーブンを負かしたとかいう、このエレーナって女。

一体、何者だ……?

見てくれは気の抜けた魔法使いって感じだし、魔力の量もそれなりくらいだと思うんだが……。

……いや、気にするだけ無駄か。

怪しいような気もするが、少なくとも敵意や殺意の類はないみたいだし。

レティシアの恩人で彼女の友人だっていうなら、邪推するのはやめとこう。

そう思った俺はそれ以上考えず、レティシアたちと一緒に歩く。

そして『決闘場』に到着すると、そこは他の大勢の生徒たちでごった返していた。

そんな生徒たちの中に――ローエンの姿も。

「おお、皆。待っていたぞ」

「やっほローちゃん★ もう始まっちゃってる?♦」

ラキの問いに対し、「いいや」と答えるローエン。

「いいタイミングだ。丁度今から――始まるところよ」

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[Akuyaku ✕ kekkon] taidana akuyaku kizoku no ore ni, kon'yaku haki sa reta akuyaku reijō ga totsuidara sai kyō no fūfu ni narimashita, 【悪役✕結婚】怠惰な悪役貴族の俺に、婚約破棄された悪役令嬢が嫁いだら最凶の夫婦になりました
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Alban Odran. Arrogant, insolent, and――lazy. He condensed all the negative elements into the worst villain. He was a s*um who indulged in power and talent, but he suddenly realized that he was destined to be the ‘villainous noble who would eventually meet ruin.’ This can’t go on like this! Alban thought. To avoid ruin, he begins to put in effort――but then, talk of a marriage proposal comes his way. The one coming to marry him is none other than the discarded villainess. He hears that she’s a problem child who lost her place due to her villainous actions, and Alban is at his wit’s end―― “Huh? Isn’t she a really capable and good wife?” This is the story of what happens when the ‘lazy villainous noble’ and the ‘discarded villainess’ meet, resulting in the most dreadful couple.

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