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[Villain X Marriage] From A Lazy Villainous Nobleman Like Me, The Villainess Daughter Whose Engagement Was Broken Off Has Become My Wife, And Together We Became The Most Formidable Couple – Chapter 196

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「ワァーッハッハッハ!!!」

コルシカは斧槍でフランの蹴りを弾き、『決闘場』に響き渡るほどの高笑いを上げる。

「素晴らしい身体能力ですよ、フランさんッ! それだけの身体捌きができれば、踊り上手のアイドルとして大成できますッ!」

『否定。フランはアイドルではなく使用人だボケ。何度言えばわかるんだ、このスカポンタン、でございます。』

「うむうむ! そうですねッ! まずはアイドルの振付に慣れるべく、〝踊ってみた〟から始めてもいいかもしれませんねッ!」

『……検証。もはや意思疎通が不可能と判断。どうやらお脳の一部が破損してるらしいな、でございます』

無表情のまま呆れ果てるフラン。

対してコルシカは、まるで「今この瞬間こそ、我が人生青春真っ盛り!」とでも言いたげに目の中の☆を光らせる。

傍から見ててもハッキリとわかるくらい、両者のテンションの落差が酷い。

……なんか、微妙にフランに同情しちまう気もするな。

俺も苦手かもしれん。コルシカみたいな、ああいうグイグイくるタイプ。

だって面倒くせぇから。

たぶん、フランの奴も同じようなことを思ってるんじゃねーかな。

しかし、そんな俺やフランの気持ちなど知ったことがと言わんばかりに――

「ですが! それはそれとして、この勝負には決着をつけねばなりませんッ!」

コルシカは斧槍の柄尻を地面に突き立て、堂々と胸を張る。

「フランさん! あなたのアイドルとしての可能性に敬意を表し……私も本気で勝ちにいきますッ!」

『ほう……どうするつもりだ、でございます』

警戒しつつ問うフラン。

それに対し、コルシカは不敵に笑い――

「――聞いてくださいッ! 〝ライジング・アイドル~一番星〟ッ! ミュージック、スタートぉうッ!!!」

――コルシカの背後で、ドーンッ! と爆発が起こる。

同時に白煙が巻き上がり、その中で何本もの色鮮やかな光の筋が発光。

さらにどこからともなく軽快は音楽が流れ始め――『決闘場』は、コルシカの独壇場と化した。

「んんん~ッ! キタキタキタ~! コルたんの十八番ッ、〝ライジング・アイドル~一番星〟ッ!!!」

「この曲を待ってましたああああッ!!!」

「よっしゃあッ! 皆、全力でコルたんを応援するんだッッッ!!!」

歓喜と興奮に沸き立つ一年Cクラスたち。

ライブ会場――ではなく『決闘場』の空気は、一瞬にして沸騰する。

そして――コルシカは歌い出す。

勿論、踊りという振付もアリで。

……凄い、凄い曲だ。

彼女の歌は歌声も歌詞も独特かつエキセントリックで、まるで電波のようなソングだった。

ポップなのに情熱的。情熱的なのにパラノイア的。

聞いていて脳内に溢れ出す、まるで長いようで一瞬の青い春。

それを躁でハイな感じの極彩色に染め上げて、劇物とシェイクしたかのような。

〝アイドルといふ現象は、仮定された有機交流電燈の、ハジケた青春の照明です(あらゆる超エキサイティンなキラキラの複合体)〟

一言で言うと、そんな感じの曲。

それが脳の奥に直接流し込まれているような感覚……。

聞いているだけで、思考力が奪われて気分アゲ☆アゲ☆になれそう……。

……いかん、もう俺自身、自分でなにを言ってるのかわからなくなってきた。

明らかに脳が毒されてきている……。

「さあフランさんッ! あなたも一緒に歌って踊りましょうッ!」

『……こんなまやかし、フランには効かねーぞ、でございます』

フランは〝舞踊〟の動きのまま構え直し、再びコルシカ目掛け攻撃を仕掛けていく。

スピードも威力も、人間には到底不可能な挙動も、全てそのままに。

しかし――

「アイドル・イズ・無敵ッ!!!」

コルシカは、フランは攻撃を捌く。

捌き、いなし、回避し――さらには反撃までも加えていく。

それも、ちゃんと歌い続けながら。

傍から見ると〝歌いながら戦っている〟というどう見てもおかしな光景なのだが――コルシカのテンションは、異様に高い。

いや――テンションだけじゃない。

動きが、さっきと違う。

フランの動きをほとんど完璧に見切り、圧倒し始めている。

歌い始めてから、明らかに戦闘力が上がった。それも急激に。

そしてなによりも――コルシカの全身を包む、沸き上がるような魔力。

魔力量と出力が、さっきまでとは桁違いだ。

……魔力が身体能力を底上げしている?

しかもまるで、〝歌〟が魔力を引き出しているかのような――

「……始まったな、コルシカの〝歌〟が」

ローエンが、ニヤリと笑って言う。

「あん?」

「コルシカは歌うと強くなるのだ、文字通りの意味でな。一年前、奴は単独でミノタウロスを討伐したが……その時も、ああやって歌っていたらしい」

「ほうほう~? それは〔魔声帯〕の持ち主~ということでしょうか~?」

ローエンの説明に対し、「珍しいですね~」と返すエレーナ。

おっと……? なんかまた知らない単語が出てきたぞ……?

「その、〔魔声帯〕ってのは……?」

「簡単に言うと~声帯~つまり発声器官である〝喉〟に~魔力の生成能力を持つ人のことですね~」

エレーナは指先で自らの喉を指差しながら解説を始め、

「〔魔声帯〕は~その特殊な喉の構造により~歌うことで無制限に魔力を生成し~魔法を発動できると言われていますね~」

「む、無制限だぁ? そんなのあり得んのか……?」

「はい~あり得るのです~。ただしそれは~、あくまで歌い続けられれば……のお話ですが~」

そう答えて、エレーナはコルシカを見る。

「古来より歌声には魔力が宿ると言いますが~、コルシカさんは溢れ出る魔力を~肉体強化に使ってらっしゃるようですね~。それもまた珍しい~」

「そういえばそうですわね。〔魔声帯〕であれば直接は戦わずに、歌声で相手を無力化するというイメージがありますけれど……」

不思議そうにレティシアは小首を傾げる。

それに対し――ローエンはガックリと項垂れた。

「……言わんでやってくれ。コルシカは魔法に関心がなかったというか……基礎的な魔法を覚えられんほど、頭がアレだったのだ」

「「「…………」」」

思わず沈黙し、苦笑いする俺たち。

一方で――コルシカとフランの戦いは佳境を迎えようとしていた。

『くっ……!』

「ワァーッハッハッハ!!! さあ行きましょう! ピリオドの向こうへッ!」

コルシカの曲がAメロ、Bメロと終わり、遂に一番盛り上がるサビへと突入。

それと同じくして、コルシカのボルテージが上がる。

『決闘場』……もう面倒くさいのでライブ会場でいいが、その会場の空気感もMAX最高潮。

そして遂にコルシカの斧槍が、フランの腕を弾き――

「アイ・ドル・斬ッ!!!」

一閃。

サビが終わると同時に、フランの胴体へと斬撃が叩き込まれた。

『――――ク……ソ……が……!』

フランの動きが、ピタリと止まる。

見えない力に拘束されてしまったかのように。

「――フラン・ドール死亡! この戦い、コルシカ・ポリフォニーの勝利!」

立会人の教員が宣言。

刹那、ワッという歓声がコルシカを包む。

「えへへ……ビクトリーッ!☆」

最後に――観客たちに対し、コルシカは精一杯の笑顔でVサインを送った。

本当はコルシカの曲の歌詞も書きたかったのですが、全然思い付かなかったので諦めました……。

思えば作詞作曲の経験が皆無だった……( ´༎ຶㅂ༎ຶ`)

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[Akuyaku ✕ kekkon] taidana akuyaku kizoku no ore ni, kon'yaku haki sa reta akuyaku reijō ga totsuidara sai kyō no fūfu ni narimashita, 【悪役✕結婚】怠惰な悪役貴族の俺に、婚約破棄された悪役令嬢が嫁いだら最凶の夫婦になりました
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Alban Odran. Arrogant, insolent, and――lazy. He condensed all the negative elements into the worst villain. He was a s*um who indulged in power and talent, but he suddenly realized that he was destined to be the ‘villainous noble who would eventually meet ruin.’ This can’t go on like this! Alban thought. To avoid ruin, he begins to put in effort――but then, talk of a marriage proposal comes his way. The one coming to marry him is none other than the discarded villainess. He hears that she’s a problem child who lost her place due to her villainous actions, and Alban is at his wit’s end―― “Huh? Isn’t she a really capable and good wife?” This is the story of what happens when the ‘lazy villainous noble’ and the ‘discarded villainess’ meet, resulting in the most dreadful couple.

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