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[Villain X Marriage] From A Lazy Villainous Nobleman Like Me, The Villainess Daughter Whose Engagement Was Broken Off Has Become My Wife, And Together We Became The Most Formidable Couple – Chapter 231

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「アタシとしても助かるのよねぇん。分家筋の奴らを嫁がせるくらいなら、あなたたち夫婦のご友人の方がまだ信用できるから。ってワケでぇ、アタシとしてはOKよ♥」

――アルベール国王は、そんな感じで割とあっさり許可を出した。

面倒な政治のアレコレはこっちでチョチョイとやっておくからと。

一応「無理強いするつもりはない」とエステルの意志をある程度尊重はした上で、「後はお若い二人で親睦を深めて、婚姻の話がまとまったら教えて」――なんて言って、アル王子をしばらく王立学園に滞在させる手配もしてくれたのだが……。

「絶っっっっっ対、嫌ですわあああああああああああああぁぁぁぁぁぁッ!」

エステルは、断固としてアル王子のプロポーズを受け入れようとはしなかった。

彼との結婚を、それはもう無茶苦茶に嫌がった。

学園に戻っても尚エステルから離れようとしないアル王子を、ジャイアントスイングの要領でグルグル回転して振り払おうとする。

おい、その子一応は一国の王子様なんだぞ……と忠告しても聞かないであろうことは明白だったので、俺はなにも言わないでおいた。面倒くせぇから。

アル王子もアル王子でエステルにベッタリで絶対に離れようとしないので、割とどっちもどっちではあるが。

「嫌ですわ! お断りですわ! いくらあなたが同盟国の王子でも、私は結婚なんてしませんからね!」

「いーえ、エステル殿には余の妻になってもらう! 余にはエステル殿が必要なのだ!」

思いっ切り振り払われようとしているのに、どこか楽しそうなアル王子。それを見て傍らでハラハラするコピル。

まあエステルも本気ではないんだろう。なにせガキ相手だからな。

「何度も言いますけれど、私は私より強くてガチムチおマッチョでお髭が似合う激渋なおじ様が好みでしてよ!お子様なんて論外ですわッ!」

「余はお子様ではない! もう十歳、立派な大人だ!」

「私より七歳も年下じゃありませんの! 私、犯罪者になりたくありませんわーッ!」

絶叫するエステル。

いやまあ、わりかしあるんだけどな、貴族間での年齢の離れた歳の差婚って。

でも特権階級ではない一般の市民からしたら、お世辞にも普通という感覚とは言えないだろう。

ましてや旦那の方がだいぶ年下となると、尚更ねぇ……。

しかも相手が十歳ってのがヤバい。字面を見ただけで犯罪感が凄い。

エステルは元々労働者階級の出身だから、余計にそう感じるんだろう。

「そもそも、私は下心があってあなたを助けたワケではなくってよ!お子様が困っていたら手を差し伸べる! 理不尽な暴力はおパワーで捻じ伏せる! 私なりの道理ってモンを通しただけですわ!」

「ですがそれでも、助けて頂いたのは事実だ!」

キッと、アル王子は力強い眼差しでエステルのことを見上げる。勿論、抱き着いたまま。

「余は、強く勇ましく、そして美しいエステル殿の姿に見惚れてしまった! あなたの勇敢さは、戦いの女神にも例えよう!」

「フ、フン、なんと言われようが……!」

「……エステル殿は、余がお嫌いか……?」

今度は一転して、悲しそうな表情で目尻に涙を浮かべるアル王子。

それを見て「うっ……!」と怯むエステル。

遂に泣き落としにかかったぞ、この王子様。

しかも顔が美形の童顔でかなり可愛らしいからタチが悪い。俺にそういう趣味は一切ないが、それでもこの泣き顔で迫られたら怯まされてしまうかもしれん。恐ろしい……。

そんな白熱した攻防を二人が繰り広げていると、

「はーい、一旦そこまで」

レティシアがパンパンと手を叩き、場の空気を和ませる。

「アル王子、いきなりプロポーズしたのではエステルも困惑してしまいますから、少しお時間をかけては如何でしょうか?」

「時間、ですと?」

「アル王子とエステルは、まだお互いのことをよく知りませんわ。ですから時間をかけて少しずつ理解を深め合えば、自ずと距離も縮まってくるのではなくって?」

「! そ、そうですな! 確かにレティシア夫人の仰る通りだ!」

レティシアに諭され、パッとエステルから離れるアル王子。

しかしようやく離れてくれたにもかかわらず、エステルは不満そうだ。

「くぅおらレティシア夫人!? あなたは私の味方なのか敵なのか、どっちなんですの!?」

「ウフフ、味方でもあり敵でもあるかしら」

クスッと微笑するレティシア。

最高に可愛い。どうして俺の妻っていうのは笑顔が世界一可愛いんだろうな。マジで俺の傍でずっと笑っていてくれ……。

――と、それはそれとして。

「なあレティシア、ずっと思ってるんだけどさ……」

「うん?」

「どうしてこの二人がくっ付くのを、そこまで応援したがるんだ? あんまり言いたかないが、流石にちょっと……」

「釣り合いが取れないと感じる、かしら?」

「……ぶっちゃけ」

不釣り合いっていうのは、なにも年齢のことだけじゃない。

言葉に出すのは憚られるのだが、片や一国の王子、片や新興の豪商令嬢。

エステルから元労働者階級の娘という生い立ちを省いたとして、それでも位が違いすぎる。

エステル当人にしてみたって、アル王子は好みじゃないって言ってるんだし……そこまで無理にくっ付けようとしなくていいんじゃないかと思ったりするんだが……。

そう考える俺に対し、レティシアは微笑したまま肩を竦める。

「あら、私とあなただって学園に入った当初は、同じことを言われていたじゃない?」

「う……それは、そうだけど……」

「〝男爵と公爵令嬢の夫婦なんて不釣り合いだ〟なんてね。だからかしら、私たちの時と状況は異なれどシンパシーを感じるの」

レティシアはアル王子を見てそう言った後、俺へと流し目を送ってくる。

「それに……殿方が熱烈に一人の女性を愛してくれるのって、素敵じゃない? どこかの誰かさんみたいに」

――そんなことを言われて、俺はもうなにも言えなくなってしまった。

降参である。やっぱり妻には敵わないよ。

そうだな、確かに俺の言えた義理じゃないか。俺も似たようなモンだよな。

面倒くせぇが、俺も妻の側に回ってアル王子を応援する立場になろう。許せよエステル。

俺は内心で自分の立場を固める。

すると――

「……釣り合いが取れない、ということもあるのですが――」

今までアル王子とエステルを見守っていたコピルが口を開いた。

「そもそも、このエステル・アップルバリ殿がアル王子を助けたというのは本当なのですか?」

彼はなんとも訝しげにエステルのことを見て言う。

どうやらエステルのことを疑っているらしい。

「お言葉ではありますが、このような細身の身体で瞬時に男五人を無力化するなど信じ難い。下心がなかったというのも怪しいですな」

「――! コピル、口を慎め!」

「アル王子……あなた様の未来はネワール王国の未来。どこの馬の骨とも知れぬ女を未来の王女とするなど、一国民として耐え難い。それにあなた様を助けたというのも、自作自演という可能性もある」

――そんなコピルの言い分を聞いて、エステルの耳がピクッと動く。

「あら……聞き捨てなりませんわね」

エステルは不敵な笑みを浮かべ、ズカズカとコピルの前まで歩いていく。

……あ~あ、また面倒くせぇことになっちまったよ。

「確かに私はどこのお馬さんの骨ともわからぬ女でしょうけれど、腕っぷしまで舐められるのは話が別ですわ」

〝ズンッ!〟と大きな足音を叩てコピルの眼前に立ったエステルは――彼に対して、思いっ切りメンチを切る。

「見たところ、あなたもちょ~っと腕っぷしに自信がおありのようですけど――偉そうなこと言える程度のモンかどうか、試して差し上げてもよろしくってよ?」

「……面白い、お手合わせ願おう」

お嬢様ってぇのはな、舐められちゃやってられんのよ(ꐦ ´͈ ᗨ `͈ )

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Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Alban Odran. Arrogant, insolent, and――lazy. He condensed all the negative elements into the worst villain. He was a s*um who indulged in power and talent, but he suddenly realized that he was destined to be the ‘villainous noble who would eventually meet ruin.’ This can’t go on like this! Alban thought. To avoid ruin, he begins to put in effort――but then, talk of a marriage proposal comes his way. The one coming to marry him is none other than the discarded villainess. He hears that she’s a problem child who lost her place due to her villainous actions, and Alban is at his wit’s end―― “Huh? Isn’t she a really capable and good wife?” This is the story of what happens when the ‘lazy villainous noble’ and the ‘discarded villainess’ meet, resulting in the most dreadful couple.

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