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My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~ – Chapter 432

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救助活動を終えてビルの外に出る。

外で待っていた青奥寺たちは、新たに現れたモンスターを退治してそれが終わったところのようだった。

「お疲れさん。こっちも終わったから一度『ウロボロス』へ戻ろう」

俺は集まってきた皆に声を掛け、『ウロボちゃん』に転送を頼んだ。

「今から30分の休憩を取ってくれ。飯も食えるなら食っておくように。まだしばらくやることは続くからな」

「はい」「は~い」「了解でぇす」「わかりました」

『ウロボロス』で指示を出し、俺もかるくシャワーを浴びて、それから『統合指揮所』の艦長席に座った。

すぐに猫耳アンドロイドの『ウロボちゃん』がやってきて、サンドイッチと飲み物を渡してくれる。

「ああ、ありがとう。現状モンスターの残りはどんな感じだ?」

『私たちが降下してきた時に比べて、反応数は46パーセントまで減少していまっす。避難場所となっているいくつかの拠点の周囲は重点的にモンスターの排除を行いましたので、そちらへの脅威は排除できたと思われまっす』

「それは結構。こちらの被害は?」

『アンドロイド兵が34体損傷しましたが、すでに回収し修復に回しています~』

「そんなもので済んでいるのはきっと驚異的なことなんだろうな」

新良が何度も睨んでくるだけのことはあるようだ。

まあウチのアンドロイド兵はファンタジー金属盛り盛りな上に『魔力ドライバ機関』の応用が効きまくっているからな。これが普通のアンドロイド兵だったらそうはいかないだろう。

しかし今回の作戦で実戦データが山のように手に入ったはずだし、見えないところでの収穫は非常の多そうだ。青奥寺たちも半日の戦いで見違えるように強くなっているっぽいので、大変有意義な宇宙旅行となりそうだ。

「逃げ遅れた人間の救助はもうあらかた終わっているんだな?」

『先ほどの転送で感知できる範囲はすべて終わっていまっす。ただ地下室にいて、更にその上に瓦礫が堆積していると感知できないので、まだ残されている可能性はありまっす』

「そこは人海戦術しかないから、俺たちの仕事じゃないな。そういえば飛行型モンスターはもう生まれてきてないだろう?」

『そちらはそろそろ全滅する頃ですね~』

「じゃあ銀河連邦の救援艦隊にも降りてきてもらわないといけないか。こっちは地上に開いた大穴とやらも調べないとならないしな」

『メンタードレーダ議長につなぎますか~?』

「頼む」

しばしの後、正面大型モニターに、白い人型の靄が表示された。

『お疲れ様ですミスターアイバ。こちらからも地上のモンスターがかなり駆逐されたことを確認していますが、そろそろ降りていいということでしょうか?』

「飛行型モンスターがほぼ全滅しましたので、降下していただいて大丈夫です。まだ瓦礫の下などに人が残っている可能性もありますし、救助作業などの準備をしていただいてもいいかと思います」

『承知しました。すぐに救援艦隊を惑星に降下させます』

「モンスターについては引き続きこちらの人員で駆除は進めます。安全になった場所は『ウロボロス』と情報を共有して把握をしてください。ただモンスターが隠れてることもありますので、兵隊が地上に降りる時は十分に注意をしてください。

『一部兵にはすでに「魔導銃」を配備しておりますので、そちらを護衛につけて作業に入ります。それとミスターアイバには、もう一つお願いがあります』

「なんでしょうか?」

と俺が聞き返すと、メンタードレーダ議長は近くにいる誰かを呼び寄せた。

モニターの画面上に新たに入ってきたのは、エルフ型宇宙人のご令嬢だった。金髪緑眼、髪を後頭部でまとめた、少し気の強そうな顔立ちの美少女である。

名前は確かダイヤルビーといっただろうか。ドーントレス星人の名前は基本的に短い音の名前が多い――例えば彼女のメイドの名前はリ・ザだ――ようなので、それだけこのお嬢様が特別であることがわかる。まあそれもそのはず、彼女はこの星のトップ、『総統』の娘なのである。

『ミスターアイバ、申し話ありませんが、総統府の探索をお願いしたいのです。彼女によると総統府ビルの地下には広大な地下施設が造られており、そちらに惑星ドーントレスの「総統」が避難している可能性があるそうなのです』

「そんな重要拠点に自分みたいな部外者が入っていいんでしょうか?」

『私の知覚では、総統府ビルの地下の深いところに「ダンジョン」のものと思われる気配を感じるのです。ミスターアイバでなければ対応できない可能性が高いと思われます』

「なるほど」

メンタードレーダ議長は見ての通り(?)、身体の半分が別次元にあるといかいう不思議宇宙人で、その感覚は勇者でも理解不能なほどに優れているらしい。なので『ウロボロス』のセンサーで捉えられないものを議長が感知するのはおかしなことではない。

のだが、総統府ビルの地下にそんな反応があるなんていうのは、明らかに妙な話である。

『それから、こちらのダイアルビー嬢をその場に連れていって頂きたいのです。というのも、ビルの地下でいくつかの扉を開くために、総統かその近親者の生体情報が必要なのだそうなのです。もちろん彼女自身も、父である総統の行方を知りたいと願っています』

「あ~……」

なるほど、そっちの面倒事もセットだったか。まあエルフお嬢様の相手は最悪青奥寺たちにさせればいいか。見た目同年代だしな。

「……わかりました、やりましょう。もし総統を見つけたらどうしたらいいでしょうかね」

『彼は私を拉致した重要参考人ということになりますので、同行する連邦職員に引き渡してください。抵抗するようなら無力化して捕縛をお願いいたします』

「承知しました。生きているといいんですがね」

とついデリカシーのないことを口にしてしまったが、それを聞いてダイヤルビー嬢が眉をピクリと動かした。

総統は彼女にとって父親ではあるが、議長誘拐の際には自分を見捨てた冷酷非道の人間でもある。ダイヤルビー嬢が父親にどんな感情を抱いているのか、それは勇者でも知りようもない。

まあともかく、その地下施設とやらに行ってみれば今回の件のこともさらに分かってくるだろう。

もし総統がいるならば、今回の件がゼンリノ師の計画だったと伝えておかないとならないしな。


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My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

勇者先生 ~教え子が化物や宇宙人や謎の組織と戦っている件~
Score 8.6
Status: Ongoing Type: Author: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Aiba Hashiru is a hero who was summoned to another world. After defeating the Demon King, he returned to his original world due to some troubles, and returns to his former life as a new teacher with his abilities as a Hero warrior. However, among his students, there are those who fight against monsters, aliens, and a mysterious criminal organization. This is a story about the life of a former hero, who doesn’t particularly hide or hold back his heroic abilities

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