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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 167

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「ラビアンジェ、影の報告書にはお前の作家活動への記述は無かった。

どうやって活動しているんだ?」

「オネエな王家の影のガルフィさんはとっくに買収済みでしてよ?」

疑問を口にすれば、事もなげにヤバい何かが打ち返された。

「……そうか」

だが何も言えない。

王家の影って買収できるのか?!とは言えない。

言っちゃ駄目なやつ……つうかそんなんやるなよ?!

妹のヤバいが過ぎる!!

「ええ、新刊の中でも最初に製本された1冊を献本するのと引き換えにこの部屋での執筆活動は見逃してくれていますわ」

まさかの新刊?!

最初に製本された1冊は金じゃ買えないやつだろうが、オネエはそれで良いのか?!

「あとはガルフィさんのいない時に契約している出版社さんにこっそり持って行きますわ。

さすがに外に出て活動するのを見つけたら報告すると言われたので、その時にはあの箱庭に持って行っていたローブを羽織って外出しますの」

一応ギリギリちゃんとしてる片鱗はあったが、結局アウトなやつだろう?!

オネエ、お前も自由かよ!!

妹と類友か?!

「……魚釣り用じゃなかったのか」

「色々便利なのでローブの開発には心血を注ぎましてよ」

「他に注ぐ心血はあったと思うぞ?」

「うーん……特には?」

こてりと首を傾げて全く悪びれる事もなく言ってのける。

「……そうか」

やはり貴族として、淑女としての教養を身につけるという意識は端からないらしい。

駄目だ、俺の手に負える気がしない。

だが……。

「お兄様?」

ソファに座り直した妹に近づいて頭をそっと撫でる。

記憶にあった髪質はもう随分前の、児童のものだったんだなと変なところで感慨深く思う。

「お前は今、幸せか?」

何となく、そう聞きたくなった。

無関心な父親、幼い頃から殺意を向けてきた母親、ずっとつらく当たってきた不出来な兄、常に陥れ蔑んできた義妹。

全てが現在進行形だ。

「幸せかどうかはわかりませんけれど、少なくとも不幸ではありませんわ。

それに毎日楽しく過ごしておりましてよ」

「そうか。

なら、いい」

そんな環境で、こんな風に伸び伸び楽しく過ごせていると言うのなら、それはそれで僥倖だ。

「何か作業をしていたのか?」

「ええ。

校正済みの物を見直して、夕方には担当に渡しに行きますの」

「そこの小説の束を読みながら、しばらく見ていてもいいか?」

「かまいませんけど、作業は別段面白くありませんことよ?」

「ああ、共に時間を過ごせればそれでいい」

「……でしたらお好きになさって」

今までそんな風に過ごした事はなかったからか訝しげに俺を見て、しかしすぐに淑女然とした微笑みで頷いた。

そして妹の作業を横目に、なんとはなしに使っている内の1つのペンを見て驚く。

何だ、あのペン?!

先に書いた文字をまるで消しゴムのように消している?!

片方は稀代の悪女、ベルジャンヌの生きていた時代に発明された、今ではありふれた文字を複製印刷できるペン。

が、驚くのはもう片方だ。

その文字を綺麗サッパリ消すペンなんて便利な代物は存在してなかったよな?!

声をかけたいが、何分妹は集中しているし、さすがに邪魔になるのは本望ではない。

正直……欲しい。

複製できるインクと専用のペンのお陰で何十年も前より便利な世の中になったのは間違いない。

実際俺もそのペンはよく使っている。

気づけば字が荒くなりがちだが、複製できるだけでも雑多な仕事は、いや、雑多な仕事であるほど便利だから使用する。

しかし間違うと二重線だらけになるし、見た目が悪い時には1から書き直す事も多々ある。

消しゴムのように部分的に消せればと何度願った事か。

いつかそんな物が出回れば、多少高くても絶対買う!

そんな風に思っていた夢のようなペンが今、目の前で使われているだと?!

……何となく妹の手製のような気がするな。

これまでの事で妹は自分の欲望の為になら、便利な物をしれっと発明して使っている。

後で絶対問い詰めよう。

早く終われと応援しながら、手にしていた百合の小説の続きを気づけば読みふけっていた。

……今後は破廉恥でいかがわしいと言うのはやめておこうと思う。

後に少し遅めの誕生日プレゼントと言って消しペンとセットで渡された複製ペン。

これも従来のものから進化していた事をその時知り、大いに驚き、今では愛用している。

これにてこの章は終わりです。

少し中途半端な感じもしますが、調査や何かしらの沙汰を含めていると数ヶ月単位で季節が進むので多分話がダルダルになるかなと。

その後の他の登場人物達の様子は次の章で明かしていこうと思います。

ここまで応援していただいた皆様には心から感謝しております。

ブックマークや評価、感想は平身低頭して有り難くちょうだいしております。

お陰様で部門別日間100位以内にランクインできました。

さてさて、お忘れの方もいるかと思いますが100位以内に入ったので感謝のSSを明日投稿します。

こちらはしばらくの間、このなろうさんにのみ公開するお話です。

そして別サイトにはなりますが、カクヨムさんの方では50位以内(正確には恋愛部門週間で最終5位)にランクインしたので別のSSをそちらのサイトにのみしばらく公開します。

よろしければそちらものぞいてみてください。

次の章を投稿するまでの間に、少しお時間をいただくかもしれません。

その間に登場人物や相関をまとめたものを投稿するつもりです。

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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