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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 304

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「ヘイン……久しぶりだな」

「……ええ」

あの蠱毒の箱庭に入って以来、もう何ヶ月ぶりになるかわからないくらい久々の登城。

と言っても俺が訪れたのはあの頃と違う、比較的小さな離宮。

この国の第2王子であるジョシュア=ロベニアが静養の為に使っている、王族の離れのような宮だ。

通された部屋は、カーテンを全て下ろしていて薄暗い。

まだ日が高い為、隙間から日の光が軽くさしこむから、銀髪もボサボサで、虚ろな碧眼なのはわかる。

目の下には、隈もできてるんじゃねえか?

ベッドの端に座るシュア……いや、もう二度と胸中ですら愛称では呼ぶべきじゃねえ。

殿下とは、最後に会ってからまだ半年も経ってねえ。

なのに自信に溢れて溌剌とした面影は、どこにもなくなっちまってる。

元は主であり、友でもあった男は、随分と落ちぶれたな。

ふと寮の一室に引きこもっていた頃の、自分と様子がかぶる。

けど殿下は、自分を裏切った男だ。

同情はしねえよ。

ただ恨む気持ちは、もう消え失せた。

つうか2学期直前から始まった、監禁修行生活を余儀なくされ、今も色々と……本当に色々と、色々な意味で身の危険を感じながらの修行中の身だ。

そんな事を考える余裕すら、無かったっつうのが正しい。

考えなくなると、あれだけ鬱々と恨んでいた気持ちも、もうどうでも良くなる。

この後も予定は詰まっていて、正直殿下と話す時間すら、惜しく感じるくらいだ。

認めたくはねえが、あの公女の変た__いや、破廉恥作家の破廉恥な趣味に付き合わされているお陰だ。

どうにか生活ができているのも、彼女が斡旋する仕事の収入があってこそ。

ありがたいと、心から感謝している。

ただ、あの破廉恥作家は破廉恥の鬼だ。

趣味に忠実過ぎる、鬼だ。

特にオネエな師匠にも内緒にしろと言って依頼してくる、彼女がR18禁と呼ぶ小説の挿し絵。

あの仕事を彼女が確認する時は、変た__いや、破廉恥極まりない弛んだやべぇ顔のくせに、容赦がねえ。

けどこれも、俺の自業自得。

ただ逃げに徹していただけの、仮にも四大公爵家の公女に、罵詈雑言を長らく吐き続けた俺が悪い。

まあ馬鹿にして、下に見続けた実際の彼女は、多才で相当な切れ者だったんだが。

自分の力だけで財と人脈を成している、父親譲りの天才魔法師。

周りの評価にも悪意にも、興味が無いから流していただけ。

興味がある事には全才能を極振りする、破天荒が過ぎる人間だったが、それと己の罪はまた別だ。

罪の意識が薄まりそうになるから、あの破廉恥っぷりを少しだけでも抑えて欲しい。

とは思っていても、もちろんそこは胸に秘める事にして、破廉恥なオーダーに忠実に応え続ける。

元々騎士以外に、何かの道を目指そうとした事はねえ。

けどイラストレーターという仕事は、向いていたらしい。

贖罪するべき彼女が、心から喜んでくれているのはもちろん、俺へのファンレターとかいう、恋文とも違う好意の手紙は、読むと思う以上に嬉しくて、やりがいを与えてくれるようになったんだ。

「よく、来てくれた」

「……ええ」

殿下と対面する前までは、怒りに駆られて胸倉くらいは掴むかもしれねえと、不安で仕方なかった。

だが危惧する必要がないくらい、心は凪いでいる。

本来なら今の俺には、王族の居所を訪れる資格はねえ。

生家であるアッシェ公爵家からは、正式な除籍謄本が送られてきた。

事務的な文言が書かれた手紙と共に。

手紙には、学費と寮費は俺が今年度に卒業する分だけを振り込んである。

それ以外は今後、自らでどうにかしていくようにとだけ書かれてあった。

概ね、あの日の監禁直前、彼女から告げられた通り、俺は生家から卒業を待たずして除籍されている。

つまり今の俺は、ただの平民。

なのに他ならぬ王族が望めば、話は変わり、こうして登城もできる。

そして断る事は、許されねえ。

「ここには私とお前しかいないんだ。

以前のように気軽な口調で話して欲しい」

「殿下、私の身分は平民となっています。

それはできかねます」

もちろん昔のようなタメ口だって許されねえ。

「そん、な……平民……」

俺の言葉に、殿下は絶句した。

予想はできていただろう。

実際にそうなるとまで、考えていなかったのか?

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下の作品があと2話で章完結するので、のぞいて下さると、喜びますm(_ _)m

【太夫→傾国の娼妓からの、やり手爺→今世は悪妃の称号ご拝命〜数打ち妃は悪女の巣窟(後宮)を謳歌する】

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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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