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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 306

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「ふざけてやがる」

そう言いながら、通りに面したカフェ店で、運ばれたばかりの【ラビリンカップパフェ】をかきこむ。

肘先の高さに、女子が軽く抱えるくらいのサイズだから、まだまだ口にかきこめる。

どうでもいいけど、注文する時は小声になる。

考案者の名前と、パフェにふんだんに使うプリン、大会とかで授与されるトロフィーサイズからつけた名前らしい。

せめてプリンパフェにして欲しかった。

店主は昔、城下で果物屋を営んでいたと聞く。

今は息子に代を譲り、この町で持ち帰り専門店のケーキ屋をオープンさせたそうだ。

初秋から今月いっぱいまでの期間限定で、隣の空き店舗でカフェを営む。

果物が豊富に手に入り、涼しくなったお陰で卵も含め、傷みにくくなるからこそできると聞いた。

トムという息子も時々手伝いにくるそうだが、今日は奥さんと娘さんらしき人、数名のバイトで行列をさばいている。

奥で忙しそうに動く、ハツラツとした印象を与える、パティシエ姿の婆さんが店主のようだ。

スプーンを片手にプリンとアイスの両方をすくい、口に運ぶ。

甘くなめらかな口溶けに、苛立ちが少しずつ緩和されていく。

あのクソ王子め。

『ロブール公女を連れて来て欲しい』

『……何故ですか?』

『それは……彼女に謝罪しなければならない。

手紙を送ろうとしたが、今の私は療養という名目での謹慎だからと、届けて貰えない。

何とか母上を介して送ったが、ミハイルがここに来て、妹にもロブール家にも、二度と私情で関わるなと釘を刺された。

誠意を見せたいだけなのだ』

そう言ってつらそうに、そして申し訳無さそうに項垂れた。

だけど付き合いが長い分、後ろ暗い何かがある時の顔だと気づく。

『殿下、真実を話して下さい。

少なくとも公女への謝罪は王家から正式に行われています。

それは学園の全学年主任として赴任された第1王子殿下より、王立学園の全生徒へ公表されました。

むしろこの場合、療養休学となった殿下が個人的に謝罪する方が、後のトラブルを引き起こす可能性もあるはずです』

そう伝えれば、王子が顔を上げる。

その顔は先ほどとは打って変わり、表情が無く、仄暗い。

『ヘインズ、お前は何か勘違いしていないか』

『何をでしょうか』

一段低くなった声音に臆さず、しっかりと見据えて聞き返す。

以前なら何かしらの圧を感じて、謝ったかもしれねえな。

だけど今の俺は、失う物が何もねえ。

それに公女が見せた裏の顔の方が……正直よっぽど恐ろしい。

王子は俺の態度が気に食わなかったんだろう。

睨めつけてきた。

『既に平民のお前が、王子の私に意見するのか』

『では平民は何も聞かずに言う通りにしろ、と?』

静かに見つめてそう問えば、言葉に詰まりながらも、視線を彷徨わせる。

虚勢を張って脅そうとしたのか。

呆れてため息を吐きそうになるのを、堪える。

『……友であるお前に、命令させるな』

友……王子の事をそう思い、慕っていた俺は、もういねえ。

結局俺は、都合の良い使い捨てだったんだと、脅された今、はっきりと自覚する。

『だったら話して下さい。

聞くくらいなら、できます』

だけど公女には恩がある。

何かしらの情報が得られるなら、それにこしたことはねえよな。

『……第1王子が、兄が公女を狙っているらしい。

恐らく王位継承を有利にしようと動いたのだ。

そうでなければ、あの血筋だけの公女に見向きなど、するはずがない。

王妃の息子としてもてはやされる兄と違い、私は側妃の息子で立場が劣る。

だから不祥事の全責任を負わされ、このように療養と称して謹慎させられてしまったのだ。

公女と名のつく者と縁を結ばねば、兄との覇権争いに負けてしまう』

その言葉に、面食らう。

何を……言ってやがる?

未だに公女を蔑むばかりか全責任を…………負わされた?

今まで王子に対して凪いでいた感情に、怒りが湧く。

自己責任だと考えもしねえのか?!

そもそも責任を負ってすらいねえ!

逃げ続けてるだろうが!

俺達生徒会役員は、未だに他の生徒達から非難の目を向けられてんだよ!

そりゃ、俺も1度は……逃げて引きこもったさ。

他のメンバーも何人かそうなったけど、今は俺達の言動が招いたと真摯に受け止めて、役員として動いてんだぞ!

他ならぬお前がそれを言うのか?!

いつもご覧いただきありがとうございます。

ブックマーク、評価、応援、感想にやる気スイッチ押されてます。

トムさんは実は№204に登場している果物屋のおっちゃんです(*´∀`*)

そして下の作品が本日で章完結するので、のぞいて下さると、喜びますm(_ _)m

【太夫→傾国の娼妓からの、やり手爺→今世は悪妃の称号ご拝命〜数打ち妃は悪女の巣窟(後宮)を謳歌する】

https://ncode.syosetu.com/n1110ia/

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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