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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 345

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「ミハイル」

ちょうど消去ペンで書き損じた部分を消している時、ガチャリとドアが開く。

ヤバい雰囲気を醸し出していた令嬢と同じ、空色の瞳の、ヘインズが入ってきた。

「どうした?」

「一応、報告に。

公女に頼んだ肉の内、音波狼の翼以外は、明後日には渡せるらしい」

「……翼……本当に……いや、わかった」

そもそもあの蝙蝠仕様の翼に、食材としての価値があるとは、聞いた事がない。

しかし妹の手にかかれば、それも可能になりそうな予感はする。

「その……見つかったのか?」

誰を、とは口にしない。

教えたのは、間違いなくあの令嬢だろう。

確か何年か前まで婚約していたはず。

しかしこいつはもう平民だ。

触れて良い、というよりは、触れても何かあった時に身を守れる後ろ盾が無い以上、危険だ。

「さあな」

「……そうか」

少し間を空けて、ヘインズが頷く。

本人も、今の立場はわかっているようだ。

多くのものを失い、今や身分は平民。

しかし、いや、だからこそ、以前よりも分別や状況判断能力は、ついてきたように感じる。

「お前はもう、体は平気なのか?」

「ああ」

夏の終わりに、こいつは魔法呪という、悪魔の絡んだ禍々しい呪いをその身に受けていた。

ギリギリのところで、妹によって雑な魔法回路が描かれた魔法具で、奇跡的な解呪となったが。

あの時義妹が自ら進んで、魔法呪となった。

その後、魔法呪としての義妹は、人へと戻った。

しかし欲望の反動と、身勝手な欲望を抱き、実の両親をその手にかけた罰だと言わんばかりに、醜い老女へと変貌を遂げた。

そうなる前の、黒い呪いの核となった時の体と、あの女の背後から纏わりついた黒い影。

そのシルエットは、酷似していた。

今、元義妹が収容された、北の強制労働施設に問い合せている。

そろそろ返事が来るはずだ。

「妹の様子はどうだった?

昨日から、顔を見に行く時間が取れなかった」

絶対、気にも留めていなそうだが、兄としては気になる。

「……え?!

あ、いや……いつも通り……そう、いつも通りだった」

「何故そう慌てる?」

怪しいな。

何かやらかした気配がする。

もちろんやらかすなら、妹の方だ。

いつも通り……妹のいつも通りは嫌な予感しかさせない。

「いや、そう、だな……そう、あの離れ、に初めて通されて……思いの外、小屋だったから、そう、それがな、はは、ははははは」

「……確か王家の影が作った妹の報告書を読んでいたな。

今さら、小屋で驚くとは思えんが?

というか、まさか2人きりで、あの狭い……」

「ちょっと待て!

それはない!

保護者2人も一緒だった!

なんなら、ミラ、じゃねえ、ミランダリンダ=ファルタン伯爵令嬢も一緒だった!

つうか流石に公女があの小屋で自活してんのは、普通は驚く所だと思うぞ?」

「そうだな。

だが絶対に違う。

何を隠している?」

立ち上がり、一歩進めば、怯えた様子で、一歩後退する。

更に一歩、もう一歩と、壁際へと追い詰める。

「そういえば、最近は妹と行動を共にする事も、多々あるようだな?

アトリエと称したあの場所で、2人きりになったりもしているようだな?」

とうとうヘインズは、壁に背をつける。

__ドンッ。

ヘインズの顔の横の壁に勢い良く手をつき、顔を近づける。

「妹は破廉恥だが、純粋な子だ」

「破廉恥は認めんのかよ?!

それもう純粋じゃねえだろ?!」

「手を出したら、潰すぞ、ああ?」

「潰すって……何を?!

ガラ悪!」

生唾を飲みこんで、気圧されつつも、言い返してくる。

普段から破廉恥に付き合うこの男には、何か耐性がついてきているに違いない。

__ガチャリ。

「キャ……」

「あらあら?」

不意にドアが開いたと思った途端、聞き覚えのある2つの声が重なる。

__ドサドサッ。

絡み合うようにして、見覚えのある女生徒2人が中へなだれこむ。

「こ、公女ぉ……」

「まあまあ、ついうっかり。

開き過ぎましたわ」

仰向けに倒れた休学中のファルタン伯爵令嬢の上に、破廉恥__妹が……馬乗りになっていた。

咄嗟に令嬢が庇って、下敷になってくれたようだ。

が、淑女らしからぬスカートの乱れに、目のやり場に困る。

視線を彷徨わせかけ……妹の腹に釘づけとなる。

「ラ、ラビ……その、腹は……」

「ふふふ、そうでしてよ。

もう少しで……ふふふ」

俺の反応に馬乗りのまま、頬を染めて愛おしそうに、膨らんだ腹を撫でる……じゃない!

「父親はお前かー!」

思わずヘインズを殴りつけた。

いつもご覧いただき、ありがとうございます。

ブックマーク、評価、感想ありがとうございますm(_ _)m

やっと書きたかったこのシーンが書けました!

いきなり何でと思われたでしょうが、少しずつフラグは立ててたりするんです!

ネタバレはおいおいに。

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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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