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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 505

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「……ぁ……こ、じょ……逃げ……」

顔を覗きこんで怪我の程度を診ていれば、こんな状態なのに私を逃がそうとするだなんて。

「ふふふ、可愛らしいわ。

少し目を閉じてらして」

両手が塞がっているから、唇でそっと火傷に触れ、魔力を直接浸透させてから治癒魔法を施す。

こうする方が私自身も魔力の消費を抑えられて、楽に治癒できるの。

「はっ、お前のような魔力の低い女に何ができる!

無駄だ!

お前より魔力の高い治癒魔法を使える者でも、深部まで焼いたのだ!

火傷の痕は残る!

私に忠実な臣下だったマイティカーナ=トワイラのようにな!

同じように令嬢の尊厳を失ってから死ね!」

マイティカーナ=トワイラ?

ああ、蠱毒の箱庭で負った怪我が元で、生きるより死を選んだ金髪ちゃんね。

「あら、こっちは死んだみたい。

元婚約者のルーニャック先輩を捨てた報いよ」

ダツィア嬢の遺体を、脂汗をかいたシエナが忌々しそうに蹴って転がす。

八つ当たりが混じっていないかしら?

シエナの言う先輩は、金髪君ね。

金髪ちゃんと共に蠱毒の箱庭で怪我を負い、今は北の修道院で寝たきり生活だったかしら。

金髪組を一々、名前で覚えるつもりはないの。

でもシエナは知らないのね。

ダツィア嬢は王子達の婚約者候補となる事を条件にして、元婚約者である金髪君が不義理をしていたにも拘らず、彼の介護費用をダツィア家から支払う事を求めたと。

口先だけのあなた達とは違うわ。

「随分とお門違いで、こじつけた恨み事ね」

「……公女?」

もちろん私はどんな傷痕だって綺麗に治せる。

良かった。

私、綺麗な女の子は大好きだもの。

幾らか滑らかな口調になったバルリーガ嬢に微笑みかける。

「良く頑張ってくれたわ。

素敵ね」

「……わ、私……公子と令嬢達をっ」

気が抜けたのかしら?

バルリーガ嬢が、動かなくなった3人の遺体を順に見て、悔しさを滲ませながらハラハラと涙を溢す。

その様子に、ビビビとインスピレーションが……。

「こ、公女?

お顔が……いえ、下ろしていただけると……安心感が……」

どうしてか私の顔を見た途端、下りたがる美少女に、ちょっぴり残念な気持ちを抱えてしまうわ。

腕から下ろすと数歩距離を取られたのは、何故?

むしろ愚か者達の方へ近づいて……ハッ!

そうね、そうなのね!

「元気になったのは良い事なのだけれど、今は愚か……んんっ。

第2王子達に報復がてら、攻撃を仕掛ける時ではないのよ?」

「えっ、報復?!」

「ふふふ、とぼけなくても良いのよ。

後で仕返しの場はきっとあるわ。

気持ちはわかるけれど、今は生き残っている人達を、この校舎から逃がすのが先」

「えっ、えっと……あ、はい。

その通りでしたわね」

フンフンと頷いてあげれば、最後には自分の勇み足を認めて同意してくれたわ。

なんて素直な良い子!

一歩近づいて、バルリーガ嬢の額に中指の腹を当て、自分の魔力を宿らせる。

緊張からか、ビクッと体を強張らせる美少女……小動物みたいで良い!

次は猫耳猫目令嬢を奪い合う百合逆ハーレム物を書こうかしら!

「え……この、イメージは……」

「あの愚か……んんっ。

第2王子達は、責任をもって私が対処するわ。

残っている生存者達を、今与えた探知魔法で探して捕獲してから、バルリーガ公爵家の名前で学園の外へ連れて出るの」

もちろん今は萌えを胸の奥に仕舞って、真面目に返答よ。

「……はい。

公女は……」

「幾つかの責任を果たすだけ。

あなたも果たせるわね?」

「はい!」

何が言いたいか理解したバルリーガ嬢は、全ての亡骸を自分の意志で記憶するかのように見やってから、しっかりした足取りで部屋を出て行く。

気丈な子。

念の為、治癒魔法と同時に精神魔法も使って恐怖心は和らげてある。

とはいえ、消えたわけでもないでしょうに。

__ドン!

あらあら、こっちは相変わらず困った愚か者達ね。

魔法で攻撃しようとした愚か者と、黒ずんだ液を障壁に吐きかけようとした蔦の愚か者。

気配を感じて障壁を張っておいて正解ね。

「ふん、魔法はまともに使えたという事か!

随分とコケにしてくれたな!」

「あれだけの魔法を使えるなら、そこの女が死ぬ前に助けられたでしょう!

卑怯者!

見捨てたのね!」

確かに騙していたし、ダツィア嬢を見捨てたとも言える。

シエナに言われる筋合いはないけれど。

「温存しているだけよ。

何事も優先順位はあるもの」

助けようと思えば、ダツィア嬢だって傷痕も残さず、視界に入れた瞬間に治癒できた。

けれど私には、1度目の人生の最期に痛みに苦しんで死んだ記憶がある。

未消化で自覚しなかった感情だけで、次の前世では色々と尾を引いたわけじゃないの。

だからこそ、わかる事もある。

今はコレで良い。

いつもご覧いただき、ありがとうございます。

投稿再開です!

※たまに1日空くかもしれません(^_^;)

さてさて、お知らせです。

書籍版【稀代の悪女】三巻発売まで、2週間切りました!

カドカワBOOKS様の方で一部口絵が公開となりましたので、ぜひご覧下さい!

ラビアンジェがノリノリでミランダリンダを盾にしようとしているシーンとなっております(*´艸`*)

URLと書籍については活動報告で投稿しましたので、よろしければご覧下さい(*^^*)

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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