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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 516

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「時間ね」

誰にともなく口にして、金花粉に意識を集中する。

あらゆる魔獣を屠り、荒ぶる魔力と生命力を取りこませた金花粉。

まずは取りこんだ物を周りへと放出させ、魔法の発動の一助にする。

「……カハッ、何を、する、つもり……」

やはりジャビはしぶといわ。

随分と力を削ぎ落としたけれど、消えない。

そう、もしも。

もしもだけれど私の勘が正しければ、ジャビはある種の亡霊のような存在。

魂すらも封じるこの結界からは出られない。

だからこそ、本来ならこれから使う魔法の影響は受けない。

これは肉体に干渉する魔法だもの。

私が契約する聖獣達を合わせれば聖以外の闇、風、火、水、土の属性を制している。

本当なら聖属性の魔力を有する聖獣との契約が必要だけれど、祝福名を与えたアヴォイドの力を祝福名を媒介にして強制的に使う。

アヴォイドは聖の属性持ちですもの。

なにより私自身が全属性の魔力を宿しているから、足りない部分をカバーできる。

だからこそ、この魔法が使えるわ。

『揺蕩い、公平無私に万物を刻めし時の冥獣よ。

我、全ての権限を以て汝に干渉す。

我、その贖いは我独りで為さんと誓う。

拒否する事、許さず。

我への罰のみ、赦す』

意図的に消し去られた魔法。

前々世で大きく関わったラグちゃんの奥さんから、直接教わった魔法。

更に本来の古語ではなく、今回は日本語で詠唱する。

日本語って繊細なの。

それに私には日本人だった記憶もある。

だから繊細で緻密、失敗する事ができない魔法を顕現させるにはうってつけの詠唱。

ブワリと全身の聖印が止めろと言わんばかりに白銀の炎を纏う。

聖印が活性化した?

それだけではなく、聖印の進行を止めていた私の魔力も、今は魔法の発動に回してしまって止められない。

全身に焼けるような、刺すような痛みを走らせる。

それでも止めるつもりはない。

「おのれ、おのれぇ!

時を巻き戻すか!

許さん!

この体は俺のものだ!」

ジャビが本来の声であるだろう、嗄れて野太い男性の声を発して焦燥を顕にする。

そう、この魔法は時間を巻き戻すもの。

ジャビが日本語を知っているなんて事はあり得ない。

なのにこの魔法が発動直後に、どんな魔法か気づいた。

だとすればジャビは、この魔法を直接見た事があるという事になる。

これで幾つかの疑問がハッキリしたわ。

リリのいる教会。

ベルジャンヌだった頃は、利己主義に腐敗しきっていた教会。

それでも、この国が国教として認め続けていた理由。

前々世では、流行病を鎮静化するのに教会で寝泊まりを続けていた。

その時、たまたま知った事。

代々の教皇が、口伝で受け継ぐ一節。

【冥獣は時逆により、聖獣の主を異なる者へと至らしめん。

冥神はその後、6つの非なる力で静かなる眠りを異なる者に与えて封じた】

私の聖印が反応したなら、思っていた通り冥獣とはアヴォイド。

異なる者が悪魔を指すなら、ジャビは聖獣の元契約者であり、この魔法を行使した事がある者。

最近考えていた悪魔と呼ばれる存在の起源は、恐らくこの魔法が引き金になっているんじゃないかしら。

私も悪魔になる?

幾らか教わった詠唱をアレンジはしてみたけれど、正直わからない。

それでもやっぱり疑問が解消しきれず、点と点が繋がりきらない。

冥神は誰の事?

非なる力は聖獣の力で間違いないと思う。

けれど6つ?

全ての魔法属性という事?

だとして悪魔と冥神。

最低2人いるはずの2人共が、2人同時に全ての属性を揃えられるだけの、複数の聖獣達と契約したなんて事、あり得る?

そんな史実は私が知り得る限り、存在していない。

そもそも6体の聖獣と契約する事で、聖獣達の有する属性6つがそろったのは、初代国王1人だけのはず。

けれどもし初代国王以外に存在していて、秘匿されていたとしたら?

それを知る事ができる人物は、口伝で継承する教皇。

そしてこの国の国王。

もしくは国王の地位に近い王族。

それとも聖獣と契約する事と、聖獣の非なる力を行使する事は別物だと考えるべきなのかしら?

__ゴォン、ゴォン、ゴォン……。

そこまで考えたところで、時間がきた事を知らせるように、どこからともなく鐘の音が響き渡る。

考えている間に時間を巻き戻す為の、時計の針を模したような魔法陣が完成したのね。

ここからは見えないけれど、校舎の上空に現れたはずよ。

有効範囲は聖獣ちゃん達にお願いした結界の範囲。

もう、考えていても仕方ない。

「やめろぉ!」

「『時逆』」

止めないわ。

最後に行使を宣言して魔法を発動させれば、敷地内を白銀の眩い閃光が走った。

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5章完結までラスト2話!

3/9発売の書籍版3巻もよろしくお願いします!

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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