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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 572

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「だがその後、以前と明らかに変わった先代国王を見て、お前は先代国王へ取り引きを持ちかけた」

しゃがれた声でひとしきり笑ったジャビ。

今度は声に愉悦を含ませて続けた。

「そうなるよう仕向けたのは、ジャビでしょう」

「くっくっくっ。

俺はお前に囁いただけだ。

俺が取り憑く時に抵抗した、先代国王もそうだ。

お前達の欲を叶えると囁き、対価として俺の欲する何かを差し出させる」

「悪魔め」

愉しそうなジャビとは違い、スリアーダは腹立たしげに言い捨てる。

俺は今聞いている2人の話、そしてこれまでジャビが関わっただろう事柄を照らし合わせ、整理し、1つの結論を導き出した。

悪魔と人間の世界があるとしよう。

ジャビが人間の世界で何か事を起こし、干渉するにはルールがあるのかもしれない。

それはつまり、ジャビが目をつけた人間の望みを叶えた上で、対価としてジャビの望みを叶えさせる事ではないだろうか。

「俺はチェリア家の血が混じり、かつ莫大な魔力を保持できる器が欲しかった。

先代国王は周辺国からの侵略を退けられるくらい、己が絶対的強者となれるだけの魔力と、更に失われたとされる古代魔法の知識を欲しがった」

「ならば私に頼る必要はなかったでしょう。

ジャビが先代国王を操るでも、先代国王を唆すでもしてアシュリーを得れば良かったはず」

「言っただろう。

基本は等価交換だ。

俺は先代国王の記憶を少しばかり改ざんして、お前が先代国王に侵した愚行を無かった事にする。

代わりにお前はアシュリー=チェリアに嘘を吹きこみ、神殿の祈祷室で先代国王と2人きりにさせる。

実に些細な等価交換だ。

先代国王は息子から婚約者を奪う事には、抵抗を見せた」

恐らくスリアーダはもちろんジャビも、まさか犬となった俺が壁1枚隔てた場所で聞いているとは思っていないのだろう。

随分と饒舌だな。

「ならば何故、ベルジャンヌの体を奪わなかったの?」

「ふん。

忌まわしい聖獣が祝福を与えて守っていたからだ」

ジャビの声音に、初めて不快さが出た。

俺達王族に与えられる祝福に、そんな力があったとは。

「ならば何故、先代国王に取り憑く事ができた?」

スリアーダも祝福については知らなかったらしい。

当然の疑問を口にする。

「祝福を受けた王族とて、自らの意志で俺を望めば俺を拒む祝福の力は弱まる。

ベルジャンヌは生まれた直後、今の国王が誰にも知られないよう、転移魔法を使って打ち捨てた。

もうわかっているだろうが、俺はお前の近くでしか存在できない。

アシュリーが産気づいた時、お前はアシュリーの側にいたが、お産が長引いてアシュリーから離れていただろう。

その隙に今の国王はアシュリーを別の場所にうつして、お前から引き離した。

更に俺がベルジャンヌを見つけた時には、既に俺が干渉できない結界に守られていた。

ベルジャンヌが結界から出た後は、聖獣キャスケットと正式な契約を、正しい形で結んでいたからな。

俺は下手に近づく事すらできん」

「ならば先代国王が死なぬようにすれば良かったじゃない」

「アシュリーがベルジャンヌを身籠ったとわかった時点で、俺と先代国王の契約は切れていた。

その上、まさか息子が父親をその場で殺すとも、先代国王が死を受け入れるとも思わなかったから、油断したのさ。

歯痒かったぞ?

俺自身にもっと力があれば、祝福の力などねじ伏せられるのにと、何度思った事か。

だが先代国王が死んだ場には、憎悪と嫉妬に塗れたお前がいた。

今の国王よりも、国王に抱きしめられるアシュリーを見て負の感情に支配されたお前といる方が心地良く、俺が存在できるだけの力を与えられた。

お前が初代国王の血が混じる、四大公爵家の嫡流だったのも良かった。

お前自身も、俺を欲しただろう?

心身ともに傷つき、疲弊するよう仕向けたお前の恋敵、アシュリー。

侯爵令嬢としての立場を葬る事も、お前が今の立場に就く事も、全て叶えてやった」

「私が望んだのは、アシュリーの死よ。

ジャビが言うから、ベルジャンヌが生まれるまで待ってあげたと言うのに」

「無理を言われても、どうしようもない。

生まれた直後のベルジャンヌが、無意識にか母体を仮死状態にし、肉体を守った。

そうこうしている内に、今の国王がアシュリーを何処かへ隠してしまったのも、アシュリーの生存に一役買った。

ベルジャンヌが死ねばアシュリーの魔法が解け、国王も何かしら動きを見せたろう。

だが結果は、お前の知る通りだ。

国王と交渉したベルジャンヌが、今度は母親を守っている。

だから代わりに今、こうしてエビアスの魔力を増やしてやっている」

ずっとわからなかった王女にまつわる過去が、こんな場所で明らかになるとは……。

俺は一言一句、聞き漏らすまいと犬耳をすませた。

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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