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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 598

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「馴れ初め?」

「うん!」

初めて知った、我が娘の存在から暫くした頃。

娘であるピケルアーラにせがまれて、俺とピヴィエラとの馴れ初めを話し始めた。

※※※※

「お前!

美味そうだな!」

森の覇者たる俺は、日当たりの良い原っぱで眠るデカい蜥蜴を見つけた。

白い体に陽があたると、薄っすら金ピカに光る蜥蜴には、形が蝙蝠みたいな翼が生えている。

鬱蒼と茂る森の中で、初めて見た食べ物。

食ったら絶対、美味いやつ……。

「……ああん?」

__ゾクゾクゾクッ!

「?!」

蜥蜴がもの凄い目で俺を睨みつけた?!

この森で俺を睨む奴なんて、最近ではあまりいない。

殺気が走る赤紫色の目。

こんな色の目をした食べ物は、初めて見た。

気を抜いたら、俺が食われる!

俺がこの森で、少しずつ縄張りを広げるようになってから、鬼気迫る生命の危機など感じた事がなかった。

食われる恐怖を味わったのなんて、俺がチビ蛇だった頃以来だ。

なのに何でだ?

ドスの利いた声に背筋がゾクゾクッとするのが……気持ち良い?!

「何じゃ、小僧?

妾が久々の惰眠を貪っておれば……」

「へ?」

__ゾクゾクゾクッ!

ま、まただ!

何だ、このゾクゾク気持ち良いの?!

「妾の安眠を邪魔する不届き者は、魔馬に蹴られて死ぬが良い!」

__バチィン!

「へぶし!」

気づいたら、翼の生えた蜥蜴の尻尾で、ふっ飛ばされていた。

それ以来、何十年と俺は蜥蜴を探したのに、見つからなかった。

※※約100年後※※

「お前!

やっと見つけた……」

「……ああん?」

__ゾクゾクゾクッ!

「?!」

何十年ぶりに会った蜥蜴は、川にいた。

また睨まれたのに、やっぱり背筋がゾクゾクして気持ち良い。

「何じゃ、小僧?

妾が気持ちよく行水しておれば……」

「へ?」

__ゾクゾクゾクッ!

白くて綺麗な金ピカの光と、今日は水滴がたくさん体についていて、凄く……食欲が暴走してるのか?!

ゾクゾク気持ち良いのが全身にゾクゾク襲ってきて……あの体に貪りつき……。

「妾の裸を覗き見る変態野郎は、土に埋もれて魔メロディー芋の肥やしにでもなるが良い!」

__ドゴ〜ン!

「はぐぇ!」

気づけば、蜥蜴の尻尾が俺を地中に打ちつけ、埋められていた。

また100年くらい会えないのか?

そう思うと、凄く……何でだろう?

今度は食欲が失せてしまった。

※※ほどなくして※※

「い、いた……」

「……ああん?」

__ゾクゾクゾクッ!

「?!」

意外にも、再会は早かった。

白い蜥蜴は、食事中だったらしい。

何かを丸飲みしようとしていた。

ああ、長らく感じていなかった、ゾクゾク気持ち良いのがきた!

ん?

蜥蜴が何かを押さえつけている。

餌か?

いいな、あの餌。

俺も蜥蜴に押さえつけられ……って、何でこんな事……。

「何じゃ、小僧?

妾が兎熊を貪ろうとしておれば……」

「へ?」

__ゾクゾクゾクッ!

くっ、またゾクゾクして……快感!

何で快感なんだ?!

「妾の食事を邪魔する不届き者は、酒に浸けて精力飲料に土にでもなるが良い!」

__バシャバシャバシャ!

「アバババ!」

酒、という水の球に暫く閉じこめられた俺。

出てきた時、蜥蜴はもういなかった。

やけにフラフラして、目が回って、暫くの間は蜥蜴を探す事すらできなかった。

※※約100年後※※

「お、おい!」

「……ああん?」

__ゾクゾク……。

「?!」

またゾクゾクしかけた。

けど蜥蜴の体が傷だらけになっているのに気づいて、スッと気持ちが冷えた。

「何じゃ、小僧?

妾が弱ったところを狙って……」

「誰だ!

誰にやられた!

俺がそいつを殺してやる!」

思わず叫んで、蜥蜴に詰め寄る。

俺よりデカかった蜥蜴は、いつの間にか、俺と同じ大きさになっている。

いや、いつか蜥蜴を食ってやろうと思って、力をつけていく間に、俺が大きくなったんだ。

「はあ?

何故、お前が怒っておる?」

「当たり前だ!

お前は俺のだ!

俺の……俺の……」

何だろう?

食べ物?

違う。

本能が俺に囁く言葉は……。

「はあ、何じゃ?

妾がお前の何だと……」

「お、俺の番だ!

誰にやられた!

仕返ししてきてやる!」

そう叫ぶと、蜥蜴は俺を見て、少し考えこんだ。

「ふうむ……なるほど、可愛くはあるな」

「な、ななな、かわ、可愛い、だと?!」

「何度も妾に、無謀にも挑むところはな」

「む、無謀……」

「そうじゃな。

そろそろ育てるのも良いか」

「そ、育て……俺はガキじゃない!」

「そうかそうか」

蜥蜴に子供扱いされるのは、もの凄く嫌だ。

なのに蜥蜴は相槌を打つけど、絶対俺を適当にあしらってるだろう!

__バキバキバキ!

「ええ?!」

と思ったら、蜥蜴が魔力を練り上げて、魔力を放つ。

すると土と光が合わさって、固くなった砂が俺の体を閉じこめた。

砂山に顔だけ出した、無様な姿だ。

「何で閉じこめた?!」

「そこから自分の力だけで出てくるが良い。

ちゃんと魔力を使うのじゃぞ。

さすれば出られるし、出たなら一匹の雄として相手をしてやる」

「な!

ふざけんな!

あ、おい、どこに行くんだ!」

「あまり待たせてくれるなよ」

蜥蜴、後にピヴィエラと名乗り、無事に番となった未来の奥さんの、最後の言葉。

早く会いに来い。

そういう事だと思った俺は、必死になって砂山から這い出た。

※※※※

「恋心を食欲と勘違い?

勘違いラブコメ?」

「ピケルアーラ……どこの破廉恥小説家が書いた、どの小説に影響を受けたのか、あえては聞くまい」

馴れ初めを聞かれて話したものの、ヤバい小説の毒牙にかかっていそうな気がするのは、あえて触れずにおこう。

明けましておめでとうございます。

新年一発目は、以前に予告していた3巻の重版御礼SSです。

※ちなみにピヴィエラが傷だらけだったのは、No.511のせいです。

お陰様で今のところ、1〜3巻の全てが重版となっております!

そしてそして!

【稀代の悪女】の4巻刊行が決定しました!

今回は3巻のラストがWEBと変わった事から、4巻の前半にオリジナルシーンを追加。

また、4巻のラストが完全に変わっている為、後半は全てオリジナルシーンとなっております。

書籍ラストはWEB版で死亡した誰かは死亡せず、生きて活躍していたり、家族愛が垣間見えたりと、WEBにはない真面目さと滅茶苦茶さを披露しております。

既刊全てにWEB版と比べ、大幅な加筆修正もしております。

まだ書籍は見ていないという方!

4巻発売までにぜひお手元にお招き下さると、とっても嬉しいです!

そしてこれからも【稀代の悪女】を、よろしくお願い致しますm(_ _)m

※こちらは他サイトですが、毎日更新しているので、よろしければ。

やっと五万文字到達が見えてきました。

【くっせえですわぁぁぁ!

〜転生女伯爵の脱臭領地改革〜】

https://kakuyomu.jp/works/16818093089751214336

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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