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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 609

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「レジ、いや、ポチとシャローナが行方不明だと小耳に挟んだんだが」

「盗み聞きした、の間違いでしょ」

俺と王女に紅茶を出しながら、リリが口を挟む。

もちろん聞かなかった事にする。

「違うよ、リリ。

木に引っかかってただけ」

うぐっ。

王女のフォローが痛い。

フォローになってすらいない。

「ふん、間抜け」

リリも容赦ないな。

しかし俺は、どちらの発言も聞かなかった事にする。

「王女なら、どこにいるかわかるのでは?」

王女はレジルスに、細工した首輪をつけている。

シャローナはともかくポチに関してだけは、少なくとも居場所を特定する事ができるはずだ。

「そうだね。

わからなくはないんだけど、しなくても察してる。

だから少し放っておいて、出方を待とうかと思ってるんだ」

「そうですね!

放っておいても問題ないと思います!」

リリよ、嬉しそうだな。

そんなにライバルが邪魔だったのか……。

「一応、理由を聞いても?」

王女の様子を観察しながら、尋ねてみる。

俺とラルフが王女から離れて、約1年という時間が経過している。

俺がヒュシス教の教皇となったリリと対峙した時、教皇リリの記憶から、亡くなる直前の王女の、生気がない疲れ切った姿を視た。

今の王女の姿は、片側だけ短くなっていた髪以外、背格好が一致している。

この1年で、背が少しだけ伸びたんだろう。

疲れた顔をしているが、目元の隈が少し薄い?

瞳には僅かに生気が宿っているし、教皇リリの記憶とは僅かに様子が違う。

違う時代から飛んで来た、俺とラルフ。

そしてレジルスの影響か?

魔力を回復するポーションもできたし、流民達の末路も俺が記憶している時代とはかなり変わった。

王女の生活にはいなかった、愛犬ポチも常に側を張りついていたはず。

「シャローナもポチも、どちらも危害を加えられる事はないから。

それに今回の件には、異なる者も……」

途中、王女は何かを逡巡するように紅茶を一口飲んでから、話を続ける。

異なる者と言ったか?

まさか悪魔ジャビが関わっている?

俺達の時代では、王女が悪魔を呼び出した事になっている。

可能性は高い。

何故なら、俺の時代では明言されていない王女の死期まで、恐らくもう時間がないから。

「いや、とにかく放っておけば良いよ。

もしシャローナが攫われたのだとしても、向こうが思うようにはいかないと思う。

3日前にシャローナが攫われたとしても、状況的には眠らされているか、それに近い状態になってる。

もちろんシャローナには、傷一つつけられないし、そもそも危害を加えられてすらいない可能性の方が高いよ。

だってそうなれば、必ず私に何か言いにくるはずだから。

この件に関わっていそうな人間は、黙っている性格じゃないんだ。

ポチも賢いし、そもそもポチは捕まってないんじゃないかな?

それなら理由があるかもしれないし、そもそもポチは元野良犬だ。

どこかで探検しているか、野生にもどったのかもしれない。

それなら、そうだね。

そっちの方が、後腐れなくて良いかな」

「王女?」

ふと、王女の瞳に憂いが見て取れた。

僅かな表情の変化だが、猫の姿で初めて会った時より、表情は出ている。

このあたりは、愛犬効果かもしれない。

いや、そんな事よりも……。

「王女……生きて下さい」

「え?」

口を突いて出たのは、きっと心からの願い。

教皇リリの記憶にある王女は、生きる意志を持っていなかった。

死への恐怖すら麻痺していただろうし、それだけ疲れ切っていて、無感情に近かったのだと思う。

「生きる事を、どうか諦めないで欲しい」

もし王女に生きる意志があったなら、俺やラルフ、レジルスが助けようとするよりも、ずっと生存する確率が高くなるんじゃないのか?

そんな想いに駆り立てられる。

「ちょっと!

姫様が死にたがってるとでも言いたいの!」

リリが俺に詰めよる。

「違いますよね、姫様!

姫様は死にませんよね!」

「諦めないと、約束して欲しい」

縋るような眼差しで、王女を振り返るリリと、俺の言葉が被る。

王女はきょとりとした顔をしたかと思うと、僅かに眉根を寄せた。

きっと返答に困っている。

「リリ、人はいつか死ぬよ?」

「それは……そう、ですが…」

違うぞ、王女。

わりかし本気で答えているんだろうが、そうじゃない。

リリはそういう事を言いたかったんじゃないんだ。

リリも変なところで納得するな。

間違いなく、リリの真意は伝わっていない。

「それにミハイル。

生きる事を諦めているなら、多分私は生後すぐに死んでる」

違うぞ、王女。

わりかし本気で答えているんだろうが、そうじゃない。

俺はそういう事を言いたかったんじゃないんだ。

「そ、そう、ですか……」

どうしよう、俺もリリの事を言えない。

1年経過していても、王女の情操は死んでいた。

いつもご覧いただき、ありがとうございます。

作者:違う違う、そ・お・じゃ、そ・お・じゃ・な〜い♪

ラビ:昭和の懐かしドラマ主題歌ね。

作者:くっ、このフレーズが、ずっと頭に鳴り響く……誰か止めて〜。

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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