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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 610

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「ワフ?」

王女の元を離れてから、5日ほど経過しただろうか。

王城の隠し通路を探索している内に、どういうわけかシャローナを見つけてしまった。

シャローナは……眠っているのか?

微動だにしていないな?

とは思うものの、ここは隠し通路。

足下に空いたほんの微かな隙間から、シャローナの眠っている隠し部屋の中へと、犬目を向けるくらいしかできない。

部屋は簡素なベッドと、人が1人寝そべる事が出来るくらいのスペースしかない。

人間の俺が背伸びすれば、ぶつけてしまうくらい天井も低く、シャローナが目を覚ませば俺の犬目と目が合うような距離感だ。

困惑している俺は、これまでどれだけ城を探索していても2日以上、王女の元へ戻らなかった日はなかった。

しかし、この5日間は王女の元へ戻る事もせず、こうやって隠し通路を探索し続けていた。

それは王女が死ぬ予定日が、差し迫っているから。

少なくとも俺の時代の王女は、数日後に開かれる学園祭の直後に死んでいる。

俺と共に過去を変えてきた、ミハイルとラルフ。

2人が隣国へ旅立ってから、あとひと月程で1年が経つ。

何故戻って来ないのかと、責める気持ちが無くはない。

しかし俺とは違い、人の姿に戻った2人にも何かしらの諸事情があるのだろう。

俺は未だ戻らぬ2人を待つ事はせず、悪魔の痕跡を求めて城の奥深くまで探索するようになった。

もし悪魔がスリアーダと関係しているという、明確な証拠を見つければ、王女の死亡率をグッと下げられるのではないか。

そう考えたからだ。

この時代のヒュシス教は、まだ国教。

ヒュシス教の教えの中で、悪の象徴として語られるのが悪魔だ。

そんな悪魔と、王女の死因にいくらか関連しそうなスリアーダに関係があると実証できれば、少なくともスリアーダの自由は制限される。

エビアスも実母であるスリアーダに制限を設けられれば、王女から注意を逸らすかもしれない。

何より、俺の時代に伝わる王女の直接的な死因は悪魔であり、エビアスだ。

教皇となった俺の時代のリリの記憶を垣間視た、ミハイルの話からも、そう確信している。

約1年前、王女は流行病の広がりを抑え、治水工事を最短で終わらせた。

その上で、流民達を隣国へと帰している。

そのすぐ後から、エビアスは再び王女に何かと絡むようになった。

俗に言う、イチャモンをつける頻度が確実に上がったのだ。

正直、王女の功績はエビアスとスリアーダの物になっている。

イチャモンをつける意味もわからない。

しかもエビアスの魔力量が、ここ半年で不自然に底上げされていくにつれて、イチャモンの内容も酷い。

最近では腰巾着のハディクもが、王女への態度を目に見えて横柄なものに変えているのも、意味がわからない。

「ヴゥ」

怒りがこみ上げて、無意識に唸ってしまう。

王女を見るハディクの蔑んだ目。

その中に時折窺わせる、ほの暗い男の欲情。

いつ思い出しても、不愉快だ。

王女が俺の明確な殺意にいち早く気づいて、止めるように釘を刺してこなければ、とっくに闇討ちして噛み殺している。

俺には首輪があるから、ハディク程度の魔法ならば防いでくれるのに。

ハディクがつけ上がる原因ともなった、不自然なエビアスの魔力増加。

それは俺が約1年前に見つけた、スリアーダが悪魔と共に、スノーフレークから毒の他に生成していた魔力を底上げする何かを飲んでいるからに違いない。

そんな訳で、王女の死へのカウントダウンに焦る俺は、スリアーダと悪魔がいた隠し部屋はもちろん、無限とも思える隠し部屋や隠し通路を探し当てては、調べている。

しかし幾つかの場所で悪魔の痕跡を見つけたものの、王女の死因に関わっていそうなスリアーダや、エビアスとの関係性を明確に示すような証拠は見つかっていない。

スリアーダと悪魔が密談する場に出くわしても、魔法の使えない俺には幻覚魔法で再現する事もできない。

まあ密談は密談で、奴らの次なる行動がわかって良かったが。

それに昨日はエビアスの部屋に抜ける秘密の通路を見つけて、部屋の中に侵入する事もできた。

空になった瓶が数本あり、犬の嗅覚を活用する限り、間違いなく魔力を上げる液体が入っていたと確信している。

だとするなら、王女の言っていた副作用が起こるのは、いつだろうか。

俺の時代に伝わる、稀代の悪女と光の王太子。

悪女を打ち倒したと語られる王太子の末路から、副作用は近々起こると、そう考えている。

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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