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A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life – Chapter 617

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「私は王女との婚約、いや、婚姻しか望んでいない。

他の者では意味がない」

「何故だ。

やはり王家の血を取りこみたいんだろう」

「王家の血?

笑わせる。

邪魔でしかない。

私は王女だけを長年望み、王女と婚姻を結ぶべく、今日まで次期当主として研鑽を積んできた」

なるほど。

やはりソビエッシュはシャローナではなく、王女を求めているようだ。

では何故、王女が亡くなってすぐにシャローナと婚姻を?

婚約を飛ばして、婚姻を結ぶ必要があったという事か?

ソビエッシュとシャローナが婚姻した事で得をするのは……シャローナとチェリア家しか考えられない。

ロブール家にメリットはない。

多分。

そしてロブール家は名家の中でも名家とされている。

だからこそ貴族にありがちだが、他の家門はこの婚姻を邪魔しようとしただろう。

恐らく他の四大公爵家も。

だとして窮地に立たされるのは、シャローナ自身。

チェリア家は既に没落しかけているから、当主を脅しても効果は知れている。

シャローナの性格を考えても、その程度の事がわからないとは思えない。

何故シャローナも婚姻に同意した?

ソビエッシュにもシャローナにも、王女が亡くなる前後で婚姻を結ぶ理由ができた?

「チッ、これが最後だ。

まさか貴様が、あんな卑しい血が流れる女に惚れるはずもないだろう。

意地を張らず、ベルジャンヌとの婚約を解消しろ。

アッシェ公爵家も王家も、ベルジャンヌという都合の良い駒を手放すつもりは毛頭ない。

貴様がこのまま認めないなら、この場で私が殺す。

長らく共に育ってきた仲だ。

それにロブール公爵家の財力が魅力的なのも認めてやる。

貴様達の婚約解消に、同意しろ」

「少なくとも私が邸に戻らなければ、ロブール公爵家はかつての先祖のように、この国から手を引くように動く。

ロブール公爵家当主からそう言伝を受け、国王にも伝えてある」

少なくとも原状、ソビエッシュは王女以外との婚約も婚姻も、断固として拒否しているのは間違いない。

だとすれば王女が亡くなった直後に、シャローナと婚姻を結ぶ理由が生じた?

「小賢しい……」

ギリリとエビアスが歯噛みした時、エビアスの周囲に黒い靄がブワリと現れた。

いや、違う。

靄はエビアスの体から発せられたように見えた。

「ならば……この者で試してやれ」

靄が集まり、人のような影となってエビアスに耳打ちする。

「何だ、その靄は?」

「そうか……ああ、そうだ……」

するとエビアスは、ソビエッシュの言葉に反応する事なく、影の言葉で何かを悟ったように頷く。

直後、ソビエッシュに向かって手をかざした。

この牢は、魔法の使用を防ぐ魔法具でもあったはず。

にもかかわらずソビエッシュの足下には、赤黒く禍々しい色を放つ魔法陣が現れた。

その時、不意にレジルスが暴れる。

「駄目だ。

恐らくソビエッシュは、命までは奪われない」

「グルルル」

慌ててポチを抱く腕と、首輪を掴む手に力を入れ、押さえる。

ポチの不服気な唸り声は無視する。

俺とてソビエッシュを助けたい気持ちはある。

しかしどんな魔法かもわからないまま動けば、助けられる者も助けられない。

下手をすると二次被害にも遭いかねない。

俺はラビアンジェ公女とチームを組んだ際、公女から真っ先にその事を教えられた。

『正義感という言葉を笠にきて動くのは、単に感情をコントロールできない力量不足な愚か者がする事でしてよ。

まずは状況を分析し、機会を窺わなければ。

それが嫌なら、もっともっと知識と知恵と力をつけなさいな』

公女は時に辛辣だ。

だが言葉には歴戦の勇士のような重みを感じた。

チームを組むようになって暫くは、あらゆる責任から逃げ出す、無責任逃走公女だとばかり思っていたのに。

「……グッ」

ソビエッシュの呻き声と、ドサリと地に倒れる音で我に返る。

「ベルジャンヌから魔力を奪うには、聖獣の祝福が邪魔をしているらしい。

だが聖獣と関わりのない貴様なら、こうして魔力を奪えるのだな。

貴様も、他の貴族達も、いつも私の邪魔ばかりをして、いい加減うんざりしていたのだ。

だから明日の後夜祭で、シャローナの側室入りを反対するような貴族達は、反乱分子として排除してやるつもりだ。

しかし排除するのだから、奴らの魔力を奪っても許されるな。

ソビエッシュ。

貴様も反乱分子の1つとして、処理してやろう。

もちろん邸には返してやるぞ。

全てが終わり、魔力が枯渇した息子を見れば、ロブール公爵も言う事を聞くようになるさ」

「があぁぁぁ……っう……」

ソビエッシュの体が痙攣を始め、やがて呻いて静かになった。

「くっくっく……どのみちベルジャンヌは父上に逆らえない。

貴様が動けない間に、ベルジャンヌがお前との婚約解消を認めれば、処理は進められる」

そう言い捨てた後、エビアスは高笑いしながら去って行った。

いつもご覧いただき、ありがとうございます。

お知らせです!

とうとう書籍四巻のカバーイラストが公開されました!

綺麗なので、購入いただく方もそうでない方も、ぜひぜひご覧下さい!

ラビアンジェ&ベルジャンヌなので、書籍版のベルジャンヌの顔を知らない方も、是非!

https://x.com/kadokawabooks/status/1886706247409524869

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

A Notorious Villainess Enjoying a Life of [Talentless and Incompetence] in Her Third Life

Notorious No More: The Villainess Enjoys Feigning Incompetence, 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2022 Native Language: Japanese
Once upon a time, there was a princess notorious for being the epitome of incompetence and evil. Driven mad by jealousy after her fiancé was stolen from her, the princess attempted to summon a demon, using the lady who stole him as a sacrifice. However, at that moment, the crown prince, who was her half-brother, rose up and defeated both the demon and the princess. “Hehe, truth is stranger than fiction.” —But that’s fine. As the princess, I was truly healed in another lifetime. Yet, being reborn in the same world and becoming a duke’s daughter, she found herself once again scorned as an incompetent and useless figure. Nevertheless, the duke’s daughter, Labianje Robur, continues to wear a graceful smile and lets the ridicule slide off her like water off a duck’s back. “Because being deemed incompetent and useless has its perks, doesn’t it?”

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